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仕組みを理解して/機会を逃さず/素早く動く

家族の前でこんなことを掲げていた時期があります。

人生は思うようになる

いまから6年前。群馬県 高崎市に2年間だけ住んでた頃の話です。TAKASAKIプロジェクトと名づけたそれは、書込み可能な透明吸着シートをふすま一面に貼ってホワイトボード代わりにした、その一番上に大きく書いてありました。

書いたのは私です。

突然の辞令で福岡から群馬に転勤になり、3年ぐらいでまた福岡に戻れるから短期留学のつもりで一緒に来てくれと家族をかき口説き、うすうす気づいてたものの想像以上に新しい職場は激務で、家族と過ごす時間もままならない状況の中で掲げたのが、この「人生は思うようになる」という言葉です。

これまでの家族の歴史の中で一番の逆風が吹いてたのは、このときでした。

ままならないのが人生だけど、思うようにしかならないとも思っていて。大きく書いた「人生は思うようになる」の横に「人生は思った通りにしかならない」と小さく添えました。"思い通りになる"という意味ではないのです。

どうしたいのか、どうなりたいのか、それを"思う"ことが大事。
下を向いてたら、下しか見えなくなる。

思わなければそれに向かうこともできないわけで、まずは想像してみよう。そういうことを家族に伝えたかったのだと思います。同時にそれは自分に向けた言葉でもあり、ここを離れるときみんなが「大変だったけど楽しかったね」と思ってもらえるようにするため、最初に書いたものでした。
そうなりたいと思ったのです。

人生は思うようになる。それをここで証明してやる、と意気込みばかり空回りする日々だったかもしれません。無事に福岡に戻り、大変だったけど楽しかったというのが私の感想ですが、さて家族はどう思ったのか。いろいろ思うことはあるはずだけど、いまも一緒にいてくれて本当に感謝しています。

こんなことを書いたのは、当時の写真を見て思い出したからです。
TAKASAKIプロジェクトには、他にもいろんな言葉が残っていました。

行きたいリスト
山田かまち美術館
草津温泉
スーパーまるおか
・わたらせ渓谷鐵道
大泉町(通称ブラジルタウン)
偕楽園 -水戸の梅まつり-

他にもたくさん書いた

「三つの点のうち、二つの点がかさなって、もうひとつの点が取りのこされるわけじゃないですか」
「じゃあ、取りのこされた点は、かなしいね」
「かなしいとか、そんなこと、かんがえませんよ、点ですから」
「でも、たとえばその点に人格があったら」
「ありませんよ、数学だから」
「さみしがりやの点が、つよがっているだけだったとしたら」
「そんな設定はいりません、数学なので」
「なるほど、数学か」
「そうです、数学です」
「俺、きらいだな、この、数学ってのは」

中田永一の小説より引用

4月の月間テーマ
「新しい習慣をつくる」
5月の月間テーマ
「時間を意識する」

意気込みばかり空回りしてた

マヤ、おそろしい子・・・

とか、あれこれ書いてました。

他にもいまであれば noteに書くような思い付きもありました。

体験と経験はどう違う?

言葉の違いを考えるのが好きです

新しい価値観は曲がり角の向こうにある。

”ここから見えないだけ。そこに気づけば見る方法は何通りもある” と説明書きしてた

どういう意図で書いたか、しばらく思い出せなかったのもありました。
それがこれ。

心の中にハコをつくる

なんだこれ?

当時中学生だった次男に私がしたアドバイスでした。高校は群馬ではなく、九州での進学を考えてた次男にとって受験は大きな問題でした。学校や塾が、遠く離れた高校向けの受験対策をしてくれるわけではないからです。

「心の中にハコをつくる」は、目標を山の頂に例える登山ではなく、心の中にハコをイメージしてそこに目標を書いておく、という意味です。ハコを常に意識して、何をやるべきか、必要な情報だったり、気になることをどんどんハコに入れていくだけ。ハコの中身がたまれば、目標は叶えられるよと。

山頂(ゴール)をめざして一歩ずつ登るのは大変です。その道のりの遠さに気弱になることもあるでしょう。それよりはハコの中にたまるイメージのほうが分かりやすくて気持ちも楽です。ハコにたまった中身をみて目標を変えてもいいんです。ハコに貼った目標を書き替えるだけ。やったことは無駄にならない。そういうことを話したのではなかったかな、と思います。
記憶があいまいでどうだかあやしいけど…。そんな感じです。

では最後に。完全に忘れてたのがこれです。

仕組みを理解して
機会を逃さず
素早く動く

いつどういう経緯で書いたものか覚えてないけど、当時の写真を見返して一番こころを惹かれたのがこの言葉でした。これって必勝の法則じゃないか。

これができれば大抵のことは「思い通り」にいきます。そんな必勝の法則。
思い通りにならないことばかりで、どうすれば思い通りに物事が進むのか、あの当時必死に考えてたどり着いたのが、この言葉だったのだと思います。

(世の中のヒト・モノ・コトなどの)仕組みを理解して
(目の前を流れる)機会を逃さず
(自分の意志で)素早く動く

自分の思考が言語化できて驚きました。あれ? これいま心掛けてることだ。

どれ一つ取っても難しいことは分かるけど、不可能ではないよな、と思う。程度の差こそあれ、実践してる人もいるはずです。どうせ無理と最初からあきらめる必要はない。そこに近づこうとすることはできます。人生において大切なのはゴールではなく、その人の生きる姿勢だと思うから、その気持ちを持ったまま生きていたいと思うのです。だって…

心の中にハコをつくっておけば、いつか叶うかもしれないじゃないですか。

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