
資格取得や、新しい技術習得にNotebookLM と NotebookLM Plus を使いこなそう!
はじめに
Google が提供する AI リサーチ アシスタント NotebookLM。無料で使える NotebookLM でも、資料の要約や FAQ 作成など便利な機能を利用できますが、最近登場した上位版 NotebookLM Plus を活用すると、さらに高度な機能や大幅に引き上げられた使用上限を手にできます。
この記事では、NotebookLM と NotebookLM Plus の違い、NotebookLM Plus のインストール方法、活用シーンなどをまとめてご紹介します。ノートブックごとに PDF やウェブリンクをアップロードして AI に分析を任せられるので、ぜひ使いこなしてみてください。
用意するもの
1. Google アカウント
NotebookLM は Google アカウントで利用するサービスです。個人の Gmail アカウントがあれば無料版を利用可能。さらに NotebookLM Plus を有効にするには、下記いずれかを用意します。
Google Workspace (Business Standard / Business Plus / Enterprise Standard / Enterprise Plus など) + Gemini アドオン
Google One AI プレミアムプラン(個人向け)
Google Cloud (NotebookLM Plus for Enterprise)
2. アップロードしたい資料やファイル
NotebookLM は PDF / ウェブサイト URL / Google ドキュメント / Google スライド / YouTube リンク などを取り込めます。
NotebookLM Plus を使うと、1 つのノートブックに最大 300 までソースを追加可能。(無料版では 50 まで)
やり方
ここでは、無料版 NotebookLM と NotebookLM Plus で主にどのように使い分けるか、その操作をステップごとに紹介します。
1. NotebookLM にアクセスする
NotebookLM ページ にアクセスし、Google アカウントでサインインします。
初回起動時にはプライバシー情報についての案内が出るので、確認して「OK」 をクリック。
2. ノートブックを作成
画面左上にある「+ New Notebook」をクリックし、新規ノートブックを作成します。
ノートブックのタイトルを入力すると、空のノートブックが作成されます。
3. ソースをアップロード
左メニューにある「Sources (+)」をクリック。
PDF、ウェブサイトの URL、Google ドキュメントや YouTube のリンク など、分析対象ファイルをアップロードします。
無料版: 1 ノートブックあたり最大 50 のソース
Plus: 最大 300 のソース
4. NotebookLM / NotebookLM Plus での AI チャット
右下の入力欄から聞きたいことやまとめたい内容を入力。
「チャット」ボタンを押すと、NotebookLM (Gemini 1.5 Pro) がアップロードされた資料を読み込み、要約・分析・回答します。
NotebookLM Plus では、1 日あたり 500 件ものチャットクエリが可能。音声概要の生成も 20 件/日まで拡張されます。
5. 各種自動生成テンプレートを使ってみる (Plus)
NotebookLM Plus では、アップロードされたソースからワンクリックで以下を自動生成できます。
FAQ (よくある質問形式)
Study Guide (学習ガイド)
Briefing Doc (概要説明ドキュメント)
Timeline (時系列まとめ)
これらテンプレートを活用することで、大量の資料から素早く要点を抽出したり、チーム内で情報共有を行いやすくなります。
接続(共有)方法 〜 NotebookLM Plus のプレミアム機能
1. 「チャットのみ」のノートブック共有
NotebookLM Plus では、ノートブックを共有する際、ソースファイルやメモを含まない「チャットのみ」の共有リンク を作成できます。
社内プロジェクトでソースを秘匿しながら、チャット結果だけ見せたいときに便利です。
2. 高度なチャット設定
回答のスタイルを「ガイド」「アナリスト」「短め」「長め」など細かく調整可能。
カスタムスタイルも作成できるため、プロジェクトや利用者に合わせて自由度が高まります。
3. ノートブックの分析
ノートブックを何人が閲覧したか
1 週間でどれくらいのクエリが飛んだか
利用頻度
などを可視化できます。チームやクラス単位で学習資料をシェアする際には、どれだけ活用されているかを把握できて便利です。
コーディング(拡張利用)のイメージ
もし NotebookLM / NotebookLM Plus を API 経由で拡張したい場合は、Workspace / Cloud 管理者が Gemini API アクセスを許可しているか確認してください。
Google Workspace for Education や Enterprise 版なら、大規模なカスタム統合も可能です。
個人ユーザーは、Google One AI プレミアムのアカウントで NotebookLM Plus を利用し、標準のウェブインターフェースから高度な機能を使えます。
NotebookLM と NotebookLM Plus は、資料の要約や FAQ 作成など「事前にアップロードした情報」に基づいて、精度の高い回答を提供してくれます。
無料版でも十分に便利ですが、Plus では上限数や音声生成、ノートブック分析などのプレミアム機能が充実しています。
チームや学校のプロジェクトで、外部に見せられない内部資料をAIに読ませたい場合にも、エンタープライズ グレードのプライバシー/セキュリティ保護(VPC-SC や IAM コントロール)を利用できるメリットがあります。
まとめ
NotebookLM は、資料に基づいて要約や分析をしてくれるリサーチ アシスタント。
NotebookLM Plus にアップグレードすると、
ソースアップロード数が一気に増え、1 日あたりのクエリ数や音声生成数も 5 倍に。
「チャットのみ共有」「高度なチャット設定」「ノートブックの分析」などのプレミアム機能が追加。
Google Workspace や Google One AI プレミアム、Google Cloud (Enterprise) を通じて利用可能。
自分が登録したソースファイルのみで回答するため、ハルシネーションを最低限に抑えながら正確な情報を得やすいのが NotebookLM の強み。
ちょっとしたリサーチから本格的なチームプロジェクトまで、NotebookLM / NotebookLM Plus をぜひ活用してみてください!