17回目の春に #木曜日ノ木之瀬
『君と僕。』が好きだ。
出逢いは中1。友達から教えてもらった。
(そいつは小3の時、おれと「漫画」を引き合わせたきっかけの人物でもある。感謝してるぜ)
のちに女子高生マンガばっかり読むおれからしたら、最後に等しい「男子高校生グラフィティー」マンガである。
わりと少女系のテイストがあるというか(キレイな見た目の男子しか出てこないし)、毎話必ずポエジーな感じでオトすのとか、おれが所持するマンガの中では異端なほう。
ただ思い返すだに、「日常モノ好き」への決定打になった作品かもしれない。ちなみに日常系の入口は『いでじゅう!』だった。
中学の頃読んでいたが、自身がリアル高校生になってからは次第に離れていった。休載により刊行ペースが遅くなってったのもある。
が、一昨年あたりに突如再(マイ)ブームが起こって改めて全巻揃えるに至り、そこである衝撃的な発見をする。
おれの高校が出てるぞ!!
正しく言えば、体育館と、その横にあった武道館、そしてそれらと本校舎を繋ぐ渡り廊下のデザインが、まんまおれの母校・松陽高校なんである。
↑これは武道館の前。
長らく謎だったこの問題。
検索してはみるものの、作品関連でも作者関連でも、松陽高校の情報はまるでヒットしなかった。
が、先日、同じ高校・クラスに通っていて現在は漫画家アシスタントをしている友人に聞くところによると、「(『君と僕。』の)アシスタントさんが松陽高校出身なのでは?」と。
なるほどそういう線があるのか!
おれは松陽高校の美術科に通っていたのだが、そのクラスメイト然り、たしかに漫画家を目指す人やアシスタントをやっている人がいても不思議はない。
そして『君と僕。』に行き当たり、作者に「ここ、なんかしら体育館の風景描いといて」と言われてるのかもしれぬ。
数年来の疑問が晴れた。まあ実際のところは知らんが。
↑体育館横。見覚えしかない。
キャラクターでいえば、千鶴。(背低いシンパシー)
あと美容師になった花代さん。(お姉さん系に弱い)
エピソードでいえば、千鶴とゆっきーの喧嘩話と、要と日紗子の一連の甘酸っぱシリーズかなあ。
↑幼馴染みゆえに、距離感を測れなかったりするふたり。甘酸っぱい〜〜〜〜!
ある程度世界観の問題として、たとえば『いでじゅう!』の皮村や藤原のような“ヨゴレ”(敢えて言うと)は出てこないんだけど、でも主人公たちはしっかり痛みを伴って成長してる(緩やかだけど)から、そこは少年マンガらしくていいなあと思うわけです。
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