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犬でもわかる電子工学 #木曜日ノ木之瀬

『ウォレスとグルミット』が好きだ。

発明家・ウォレスと「目が口ほどにものを言う」賢い犬・グルミットのコンビが主人公のクレイアニメ。すっかり有名になったあの「ひつじのショーン」が、初めて登場したのはこのシリーズの作品である。

出逢ったのはいつか…小学生くらいだったのは確かだが、明確な時期は判然としない。従兄弟の家にあったビデオを観た。第1作目の『チーズ・ホリデー』だ。
当時は、ふたりが月で出会う「動く自動販売機」が怖くて仕方なかった。クレイアニメ独特の挙動の質感、また無機物が意思を持って動くというシンプルな恐怖。いざ目の前に其奴が現れたら卒倒してしまうだろう、と、ビデオを鑑賞した後いつもひやひやしていた。幼き頃のおれってばかわいい。
余談だけど、原題の「A Grand Day Out(素晴らしき日のお出かけ?)」が、言葉が凄くきれいな並びな感じで好きだ。

↑月に住む「動く自販機」こわい

シリーズの中でもおれが最も好きなのは、2作目の『ペンギンに気をつけろ!』である。
無表情のペンギン、ウォレスのテクノ・ズボンなど相変わらずクレイアニメ的恐怖はあれど、それを上回る白熱のストーリー、そして欽ちゃんの好演が純粋に楽しい。

↑屈指の名シーン

そう、おれが『ウォレスとグルミット』を好きな理由のひとつは、ウォレスの吹き替え役が欽ちゃんこと萩本欽一さん、ということにある。
独特の台詞回しはまさしく往年の欽ちゃんのソレなんだが、ウォレスのコミカルな表情や動きと相まってなんとも愛すべき「日本版ウォレス」が出来上がっている。
(ちなみに原語版でも、声をあてる俳優の話し方・口の形などをサンプリングして「ウォレス」のモーションに活かしているらしい)

全編がハイライトといってもいいが、テクノ・ズボンにされるがままに街を疾走する欽ちゃんもといウォレスの「飛んでまーす」という台詞、またペンギンの宝石強奪のシーンの緊迫感および精巧さが記憶に残り続けている。

あとはテーマ曲。この曲も、人生のベストアルバムに入れたいぐらい好き。
本国イギリスではどれぐらい認知されてるんだろうか。オーケストラがやってるこれとか、素晴らしいものな。

そういえば少し前に映画版『ひつじのショーン』を観たが、面白かった。
だけどやっぱり、あのコンビが見たいと思っちゃうね。


#ウォレスとグルミット #ニックパーク #アードマンスタジオ #ひつじのショーン #クレイアニメ

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