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経験知
「センス」ってなんだろう。
職業柄、手前味噌ながら『センスいいね!』とお褒めいただく機会もままあります。ありがたい話です。
辞書でセンスとひくと、
センス【sense】 の解説
1 物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。また、それが具体的に表現されたもの。「文学的なセンスがある」「センスのよくない服装」「バッティングセンス」
2 判断力。思慮。良識。「社会人としてのセンスを問われる」
goo辞書より
わたしはセンス才能論は否定派です。
もちろん、本物の天才はガチの天才でしかないと思うのですが
凡人がセンスを磨き続けて研ぎ澄ますことはできると思うので。
美味しいものをたくさん食べて舌を肥やすように、
芸術をたくさん見て審美眼を養うように、
センスも集合知で経験知で、継続は力なりの努力根性論を推しています。
開成町 古道具はるさんでの一枚
北欧ヴィンテージのお店や古道具屋によく行って撮影用や普段づかいのお皿を選ぶのが大好きです。
デンマークのもの、フィンランドのもの、ドイツのもの、フランスのもの……
日本のものでも、戦前はもとより明治時代のものからミッドセンチュリーのものまで様々で時代の流行や風土による違いを比べるのも実に楽しいです。
ヴィンテージの復刻版なども素敵だと思いますが、オリジナルの精神性に敵うものはないですね。
丹沢講房の店内には、古道具やヴィンテージのうつわや雑貨をところせましと並べています。
美術館で作品を見てデータベースを自分の中に作ったり、民芸品や工芸品を眺めてテクスチャーや手仕事の技術を学ぶのも経験知だと思うので、時間を見つけてインプットするようにしています。
日々少しずつ経験を積むことで上達するのはスキルだけでなく、センスもそうだと思います。
配置、配色、写真のアングルひとつにとっても経験から判断しますよね。
自分の中にたくさんのひきだしを作ることがセンスの向上につながると信じて知識を貯める努力をすること。
お菓子を作るときも、経験から来る感覚に頼るところが大きいです。大前提に、基礎があることが重要だと思いますが。
これからもよい店だと思っていただけるように経験を積んでいくぞ〜!
いつも「準備ができてきる人」でありたいのです。