美容師という仕事
20歳で美容師になってから、短期間の休職期間はあったものの、ずっと働き続けてきて、今年3月からコロナで2ヶ月間閉店命令が出るまで、自分にとって仕事がこんなにも生活の大部分を占めていると考えた事も無かったので、急にお家時間が始まり、何も予定の無い日々が辛いのと同時に、あ、私って仕事めっちゃ好きだったんだ。って振り返るきっかけになりました。 美容師の仕事は、もちろんお客様をオーダー通りにキレイにさせて頂いて、満足してもらうというのがベースですが、信頼関係を時間をかけて築きあげていったり、時には仕事を通り越してプライベートでのお友達になることもあります。プライベートや、仕事での悩みがある時でも、お客様がスタイルを気に入ってくれたり、来店を楽しみにしてくれてたり、お客様との会話で救われる事も少なくありません。なので、その空間に自分が居られなくなった時、自分の存在意義が少し分からなくなったりしました。
今もVISAの関係で仕事が出来ない状況なので、いつ再開出来るかもまだわかりませんが、この田舎町、美容室が2店舗しかありません!しかも、一つは週2しかオープンしていません。なので、だいたい片道約2時間かけて皆さん美容室に行くらしいです。今まで忙しいエリアで働いてきたので、きっとこれから働き方はおっきく変わるでしょうし、不安もたくさんありますが、ここに来て、個人で初めてお店をオープンする予定なので、楽しみでもあります。
ケミカルで手が荒れる事も、忙し過ぎて昼ごはん抜きになる事も、服も靴の中も髪の毛だらけになる事も、全部今は懐かしくて、こうやってお昼にソファーに座って文章書いてる事が不思議に思えます。
何があってもなるべくフレキシブルに、コームとハサミさえあれば出来る仕事を選んで良かったと思いながら、気長にVISAを待ちたいと思います。