お仕事を始めて1週間が経ちました。

こんばんは、こんな時間にnoteを書くのは珍しいです。
今日は朝活も途中で切り上げるほど体調が悪く、横になっている時間が長かったです。
気圧の変化のせいもあるのかもしれませんが、疲れもあるのかもしれません。

さて、先週の月曜日、18日から久しぶりにお仕事に出ています。
仕事をするのは2019年11月に前職場を退職して以来なので、約2年半ぶりです。
就職が決まったという話は少ししていたのですが、その経緯と、一週間仕事をしてみての振り返りをしようと思います。

就職の経緯。

医療事務の派遣として登録するつもりだった。

今回就職したのは、医療事務などの人材派遣や医療事務講座、WEB講座などを主催している企業です。
2022年3月まで受けていた医療事務の職業訓練先から紹介していただいて、3月分のレセプト請求が終わる4月11日以降に面談予定を入れましょうとのお話でした。
そして11日に連絡をいただいて、12日に面談をすることが決定。
職業訓練校で手書きするように言われた履歴書ですが、そんな体力も時間もなく、PCで作成しました(ちなみに職務経歴書はPC作成でいいそうです。謎すぎる就職事情)。
証明写真を撮りに行く時間もなかったので、スマートフォンのアプリで作成。
面談当日は派遣社員として登録してもらうつもりで伺いました。

代表取締役とその相棒さんとの面談。

面談は連絡をいただいていた方ではなく、いきなり代表取締役と統括チーフマネージャーである相棒さんとの面談。
「人材登録にこんな上の方が出てくるんだ!」
と驚きながら、履歴書と職務経歴書をお渡しして、面談スタート。
どうして医療事務として働きたいのかという話から始まったのですが、履歴書をご覧になったお二人が何やら考え始めました。
履歴書ですから学歴・職歴があります。
そう、学歴に「医学部医学科」があるのです。
どうして中退したのか?という当たり前のことを聞かれたので、素直に
【解剖実習の際にホルマリンアレルギーが発覚して、実習の度に倒れていたら、卒業までの在学年数が足りなくなって中退か除籍を迫られて、やむなく4年次の専門学科科目修了で中退した】
とお話ししたら、定番となった「もったいない!」発言をいただきました。
はい、よく言われます……。

その後情報系に入ったのは何故かと聞かれ、
【体を壊してしまっていたので肉体労働は難しかった。自立するために今後どうするかと考えて調べ物をしていた時、『そうか、今PCで調べているんだからこのPCを仕事にすればいいのか』と考え、情報系の通信制大学に編入学し、また実習を受けるために地元の専門学校のIT系の科に進学した】
という話をしたところ、
「よくそんなに勉強ばっかりする気になったね!?」
と言われました。
SFで学習欲が高いという話をしたら、相棒さんが「私は食欲が一番高い!」と仰って、思わず笑ってしまい、そこからはざっくばらんな座談会のようになりました。

「医療事務じゃもったいない」。

代表取締役と相棒さんに聞かれるままに、色々とこれまでの経歴(元電子カルテシステム開発者、医療情報技師、患者として・医学生として・取引企業として医療機関を知っている)を話したのですが、突然お二人に言われたのが、「医療事務じゃもったいない」。
始めは意味が分かりませんでした。
あれ?私、医療事務の登録に来たんだよね?ついでに未経験でまだ資格試験の結果も分かっていない状況で何がもったいないんだろう?
しかも、これまでいくつもの求人サイトに登録して、オファーが来るものの
「障害者です。疾患の影響で両手杖を使っています、短時間しか勤務できません」
と求人サイトにも記載していることを再度確認すると、
「ご縁がなかったということで」
と返事が来るほど、どこもダメでした。
むしろ、条件に「障害者うんぬん」は書いているんだからどうしてそこを見てないんだ、そこを見らずにオファーを出すようなところに就職せずに済んでよかったと思っていました。
それが、「医療事務じゃもったいない」。
完全に「???」でした。

医療事務ではなく、AIシステムの調整役兼IT系相談役

詳しく話を聞いたところ、その企業では医療事務の派遣事業だけでなく、レセプト点検も行っているとのことで、最近AI型レセプト点検システムを導入するつもりということでデモ版を使っている最中とのこと。
AI型システムかぁ……楽しそうだなぁ……と心惹かれるものがあるので、色々と訊いてみたところ、エラー件数が多すぎて今の状態では使い物にならず、これからAIの「教育」を行わなければならないということでした。
つまり、データベースの構築ですね。
データベース。ビックデータ。大好物です!
「そういう情報から病院経営についてサポートできるといいですよね!医療情報技師としてはすごく興味があります!!」とお話ししたら、
即決で、派遣登録ではなく企業にパートタイム労働者として雇っていただけることになりました。
「病院経営についてまで考える人材は逃せない!うちにはもったいない気がするけどでもうちに来て!」と言っていただけて、私としてはむしろホントにいいの?という気持ちが大きくなり「短時間勤務しかできませんが大丈夫ですか?」と確認してしまいました。
「体調次第で勤務時間を調節していきましょう」と仰っていただき、週3勤務、1日4時間からスタートすることが決まり、面談の翌週の勤務予定もその場で決まりました。
ハローワークの求人サービスを検索したり、求人サイトに登録したりということはしていましたが、実際に企業と連絡を取るといった具体的な就職活動を開始した翌日に就職決定。しかも、医療事務ではなく、事務職という名のAIシステムの調整役。勤務時間も考慮してもらえて、私としてはもう最高の就職先です。

勤務してみて。

勤務初日。

勤務初日はドッキドキでした。車通勤で、渋滞しやすい市街地方面に向かうので、平日の昼間なら20分弱で着く距離ですが、50分前に家を出ました。
そして案の定通勤&通学ラッシュ。脇道から自転車が飛び出してきて本当にドキドキしました。渋滞は予想済みだったのでお気に入りのCDアルバムを車のオーディオで聴きながら、停車中は歩いている通勤途中と思しき女性の恰好を研究していました。ここ最近は出かける先と言えばほとんど病院だったので、お仕事に何を着て行けばいいのか分からない+服をあまり持っていないのです。
ついでに化粧品も持っていないので、スキンケアしかしてません。マスクバンザイ(笑)。
そして、無事に出勤し、労働条件などの確認から開始。
企業側としては雇用保険に加入してほしいらしく、週20時間の労働が必要になるそうです。でも、私も出勤できるのは体力的にも通院的にも週3回が限界。
そこで、1日4時間、週3日出勤+週2日在宅という形で20時間確保することになりました。給与が増えるのは嬉しいのですが、正直通院と在宅4時間をこなせるかが不安でした。雇用保険への加入は今後のことを考えるとあった方がいいのかも?とも思い、その条件を飲むことにしました。

初日はそういった事務的な作業や他の部署へのご挨拶、私用に購入してくださったデスクの組み立て作業のお手伝いなどもして、私の相棒となるAIシステムとご対面。
既に一度、ほぼ実際のデータを使ってレセプト点検をしてみたところ、エラーが出るわ出るわで大変だった、とかなりの厚みの紙の束を渡されました。
これをどういった感じにしていきたいのかというお話を聞きつつ、まずは医療機関の情報を入力して、ある程度のエラーを減らすことに成功。その後はひたすらエラー毎にデータを追加してあげるのがお仕事です。

1週間勤務してみて。

実際に1週間勤務してみたところ、やはり通院日に4時間の在宅勤務を行うのは体力的にも時間的にも難しかったです。
在宅勤務を朝6時に開始して10時まで、と思ってもちょこちょこ自宅の家事などが入って3時間しか終わらず、通院から戻って治療の痛みでしばらく横になって休み、その後1時間のお仕事。
翌日も在宅日だったのですが、体調が悪化したため、在宅勤務は2時間しかできませんでした。
なので、出勤日で体調が良いときは5時間ちょっと勤務して、在宅時間を減らすことにしました。出勤日の勤務時間を5時間30分を1日、5時間15分を2日にして、合計16時間仕事しておけば、在宅勤務は2日で4時間で済むので、これを1日で済ませたり、2時間ずつ済ませたりすればよくなります。

「障害者枠」での雇用契約をお願いしてみる。

前にもお話ししていますが、私は身体障害者2級の手帳を持っており、また、障害年金ももらっています。
ですが、仕事を始めると「なんだ、仕事出来るじゃないか」ということで障害年金が打ち切られる場合があります。
仕事ができると言ってもひとり暮らしできるような収入ではありませんし、障害年金だけでも生活していけません。
だから短時間だけでも仕事を、と思うのに、仕事ができるなら障害年金はいらないよね?というのはおかしな話です。
仕事をしないか、フルタイムで仕事をするかのどちらか、というのは両極端だと思います。

こういった障害年金をもらいながら仕事をする場合に、障害年金の更新時に医師の診断書と一緒に提出する勤務状況などの客観的な報告書として使えるのが「障害者枠での雇用」です。
障害があることに配慮してますよ、ということを企業側が証明してくれると障害年金を継続してもらえる可能性が高くなります。
企業側にもメリットはあり、障害者雇用の助成金の申請ができます。
就職が決まる前に「障害者短時間トライアルコース(週10時間以上20時間未満)」から始めたい、とお願いすればよかったのですが、この時はまだここまで調べていなかったので、初めから無期限雇用になっていました。派遣社員として登録するつもりだったので、ここまで確認していなかったのです。研究不足でした。
とにかく、障害者枠かそれに準ずる扱いで雇用しているとの書面があれば、障害年金の継続の可能性が高くなるので、無理せず働ける体制を作っていきたいです。

体調を最優先しつつ、就業。

1週間の勤務ではまだまだ分からないところが多いです。
障害者枠での雇用契約に変更できるのかも分かりませんし、祝日がある週の労働時間はどう計算されるのか(20時間を下回っていてもいいのか)も分かりません。
私としてはこのままお仕事を続けていきたいですし、企業側も継続雇用を望んでくれています。
ですから、体調最優先で体に負担の少ない働き方をこれからも模索していこうと思います。

働く、という喜び。

前職は、働きすぎて体を壊し、フルタイムしか勤務体系がないからということで退職せざるを得ませんでした。
今の職場は、休憩も必要な時に取るように言ってくれますし、出勤も無理して出勤時間に間に合わせようとしなくていい、『出勤した時間から4時間勤務』というフレキシブルな勤務時間を許していただいています。
だからと言って遅刻したりはしないように早めに家を出て15分前には職場についているようにしていますが、急な通院などが入った場合は、対応してもらえそうなので助かります。
何より、病院に行く以外はほぼ家を出ることがなかった私が、ひとりで朝から車で出勤して、ひとと直接会って会話をして、仕事をする生活に変わったのはすごく大きな一歩です。体調さえよければ仕事帰りに買い物して帰ることもできます。図書館にも寄れます!(極めて重要)

そして、働くということはその対価として給与が出るということです。
これでやっと、母の日や父の日に贈り物をすることができます。
前職を辞めてからは両親から「お金は取っておきなさい」と言われ、贈り物は禁止されていました。なので、ささやかながら手作りの品を贈っていたのですが、今年は仕事を始めたので、久しぶりに母の日に合わせてお花を予約しました。今からすごく楽しみだし、嬉しいです。

通勤と5時間ちょっとの勤務は体への負担が大きく、帰宅後は1時間ほどベッドで横にならないと夕食を食べることができませんが、その程度で回復するなら本人比では「さほどではない」ことです。
体が慣れてきて、少しずつ出勤日の時間を増やしたり、出勤日を増やしたりできたらいいなと思いながら、頑張りすぎないように気を付けていこうと思います。

とりあえず、最大の課題は「時間になったら休憩すること」ですね。
60分のタイマーを付けて仕事を始めるのですが、今はタイマーの時間を30分以上超えて仕事に没頭しているような状況です。きちんと時間になったら休むことで体への負担を減らし、疲労を蓄積しないようにしていきます。
休むのも仕事のうち。これ以上体を自分で痛めてしまわないようにしたいです。