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『3.11後を生きるきみたちへ』にすでに書いていた「専門家の嘘」 と 国家的犯罪に加担するマスメディアの大罪
ようやく『用務員・杜用治さんのノート』の英訳に着手した。
しかし、冒頭のカタカムナのところはどうしても英訳不能だと判断し、カットすることに。代わりに、森水校長にエントロピー環境論を語らせようと思い、12年前に書いた『3.11後を生きるきみたちへ』の中のエントロピー環境論、資源物理学の基礎みたいな部分を探していたら、「専門家ほど常識がない?」と題したトピックを見つけた。
原発爆発後に原子力の「専門家」と呼ばれる人たちがどれだけいい加減な嘘を並べたかを分析した文章だが、その内容はそっくりそのまま、新型コロナインフォデミックという世界規模の詐欺における「専門家」たちの態度そのものだと、改めて思い知らされた。
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複数の中学・高校の国語入試問題として採用されました
要旨を抜き出すとこうなる。
●専門家ほど常識がない?
専門家と呼ばれる人たちが平気ででたらめを言う場合、3つの要因が考えられる。
最も単純なのは、「本気でそう思いこんでいる」というケース。
例えば、「それに関しては有効な方法は今のところないが、将来、必ずこの問題を解決する新しい技術が出てくる」などと言いきる人がいる。特に技術系の学者にはそうした楽観的な人がときどきいる。
しかし、世の中には可能なことと不可能なことがある。不可能であると証明されたことまで「技術が解決する」と言い張るのは非科学的であり、愚かなことだ。
かつて「永久機関」や「錬金術」というものが盛んに研究されたことがあった。
永久機関というのは、一度動かすと、外からエネルギーを加えなくても永久に動き続ける機械のこと。錬金術というのは、金(きん)ではないものを金に変える技術のことだ。
しかし、そういうものは実現できないということが物理学の世界ではすでに証明されている。不可能だと分かっていることを認めないで「いや、できるはずだ。人間は賢いのだから」と主張するのは大人の態度ではない。
人間は、地球生態系という奇跡的な環境の中で生かされている生物のひとつにすぎない。どれだけ知恵を働かせようとも、地球生態系の中で物理的に不可能なことを可能にすることはできない。
この「生かされている」という感覚を持てなくなっている人が、科学や技術を万能だと勘違いすると、大きな間違いをおかすことになる。
2番目のケースは、本当のことを知っているけれど、自分が手にしている利権を守るために嘘をつくというもの。
都合の悪いデータを改竄したり、隠してしまうのも立派な「嘘」だ。これは自分でも間違いを分かっていて嘘をつくわけだから、いちばんタチが悪いと言える。
3番目は、おかしいなと思いつつも、自分の中で嘘をつき続けているうちに、いつしかそれを本当のことだと信じるようになってしまうというケース。
例えば、原子力を推進したい人たちは、「絶対に事故は起きない」とか「震度○を超える地震は来ない」とか「○メートルを超える津波は来ない」などという嘘を言い続けたが、そのうちに嘘をついているという自覚が薄れてしまい、最後は、本当に事故は起きないだろうと思いこんでしまう。天才的な詐欺師は嘘発見器にも反応しないというのに似ている。
ただ、本気でそう信じていた人は少ないはずだ。いつか破滅的なことが起きるだろうと予感しつつも、「おそらく自分が生きているうちは大丈夫だろう」と思っているのだろう。自分が死んだ後のことは知らない。死んでしまっているのだから知りようがないし、責任も取らなくていい。その意味において「大丈夫だ」と。
いちばん情けないのは、「専門家」たちがつく嘘をそのまま信じ込んでしまう人たち。政治家や評論家、マスメディアの人たちの中には、驚くほどお粗末な知識しか持っていない人たちがいる。
大切なのは、どんなに難しいと思えるテーマでも、とことん自分の頭で考えてみる、ということ。
自分の頭で考えることをせずに、「専門家」「権威」に判断を任せてしまう。そういう生き方をする人たちが増えていくことがいちばん恐ろしいことだ。
……どうだろう。まさにコロナインフォデミックを展開させた「専門家」たちのことではないか。
原発爆発後の「専門家」「政治家」「マスメディア」のいい加減さ、無責任さはひどかったが、今はもっとひどい。特にマスメディアの劣化・腐敗ぶりが怖ろしい。
4月13日に行われたパンデミック条約反対デモを(ささやかながらも)伝えたメディアは時事通信だけだったらしい。
新型コロナウイルス感染症対応の教訓を踏まえて世界保健機関(WHO)が5月の総会での採択を目指す、権限強化などに向けた「パンデミック条約」に反対する市民のデモが13日、東京・池袋で行われた。
スタート地点の東池袋中央公園は参加者で埋め尽くされ、沿道にも多くの支持者らが集まった。
デモ行進は「パンデミック条約 IHR(国際保健規則)改定反対」の横断幕を先頭に、午後2時にスタート。「ワクチンが任意である日本の主権を無視して、接種を強要するWHOに強く抗議する」として、参加者は「健康を人質にしたWHOの横暴を許すな」「政府は条約の情報を国民に開示せよ」などとシュプレヒコールを上げ、駅周辺の通りを練り歩いた。
(時事通信 2024/04/13)
参加者はおよそ2万人といわれているが、日本で万単位の人が参加するデモというのは近来なかった。それをテレビも新聞も完全に無視するという異常さ。
おかげでパンデミック条約のことを知らないままの国民がほとんどだ。
この条約に従うことは、ある意味、徴兵制より怖ろしい。それほどの危機が目前に迫っていることに気づいている人がほとんどいないし、マスメディアは伝えようとしない。
万単位の人がデモに参加したということや、Yahoo!ニュースへのコメント欄がまともな意見で埋め尽くされているのが一縷の望みではあるものの、このままでは原爆2発落とされるまで煽動させられたあの悪夢の世界の再現になるだろう。
今日本が巻き込まれている「戦争」は、爆弾が降ってきたり、原発が爆発したりといった目に見える脅威がない、認知戦という巧妙な戦争だ。これに抗うには、「専門家」「権威」に判断を任せず、とことん自分で調べ上げ、自分の頭で判断を下す人たちが増えていくことしかない。
それを必死で阻止している日本のマスメディアの大罪。メディアが国家的犯罪に加担すれば、一気に国は滅びる。
↑この報道も、地上波テレビでは流れなかったらしい。ましてやパンデミック条約反対デモのニュースは完全黙殺。
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