地震と気球
何年かぶりかで雪が積もった。
溶けていく雪を見ながらトルコの地震のことを考えていた。
今回のトルコ・シリアの地震は本当に異様だ。規模の大きさもあのあたりでは異例だし、震源の散らばりかたが広範囲・多数で不自然だ。もちろん「自然」に感じる地震なんてないわけだけれど。
昨年11月13日、トルコのイスタンブールでテロがあり、6人が死亡、81人が負傷した。
BBCでは⇒このように報道していたが、トルコ側の反応は↓こうだった。
気象兵器や電磁波兵器がどの程度実現されているのかは分からないが、存在することは間違いない。
12年前すでに総務大臣政務官も国会でそう証言している……↓
↑2011年7月の衆議院東日本大震災復興特別委員会での浜田和幸総務大臣政務官の証言
人工地震というと、地下深くで核爆発を起こさせて……みたいなイメージを持ちやすいが、それだとターゲットの土地に深い穴を掘らなければならないはず。すぐにバレてしまう。
しかし、地表あるいは上空からピンポイントで電磁波的なものを発射して地殻を刺激するみたいな方法があれば……??
それが可能なら、地下での爆発よりも簡単だし、バレにくいだろう。
上空から電磁波攻撃をするという兵器は、すでにEMP(電磁波攻撃兵器)として研究・開発が進んでいる。
方法としては、1)電磁パルスを発生させる機構を備えた爆弾もしくは装置、2)核兵器の高高度核爆発によるEMP発生、などがあるが、2)のほうが大きな被害を簡単に(!)与えられるとされる。
広島の原爆は高度600mで爆発させたが、EMPを狙う核爆発は高度数十kmから数百kmの高層大気圏で爆発させるため、熱線や爆風などで地上の人間が死ぬことはないが、あらゆる電子機器が落雷の100万倍ともいわれる急激な電圧上昇に直撃されるために完全に麻痺してしまう。
そうなればすべてのインフラが一瞬にして使えなくなるため、爆撃による被害などの比ではない大規模な悲劇が起きる。
米空軍が2月4日に撃墜した中国の気球は高度1万8300mの高高度を飛んでいた。気球本体の最大長は約60m、重量は1㌧前後ある小型ジェット機規模の偵察装置を搭載していたというから、明らかに「気象観測用」などではない。「偵察用」にしても大きすぎるし、偵察目的なら人工衛星でやったほうが確実だから、わざわざ目立つ「気球」でやる意味がない。
となると、これはEMP攻撃のためのシミュレーションではないか、という見方が有力になる。
気球でアメリカ本土のどのへんまで入れるか、撃墜されるか、撃墜されたときに破片はどの程度散らばるかといったことを試していた可能性が高い。
EMP以外にも、生物化学兵器の類を搭載していれば、撃墜させることで中身がばらまかれ、攻撃できる。
……と書いていたら、アメリカ政府が、2月10日(昨日)、アラスカ州上空約1万2000メートルを飛行していた「物体」を米軍戦闘機が撃ち落としたと発表した。
大きさは「小型自動車」ほどで、4日に撃墜した気球よりは小さかった。カナダとの国境近くのアラスカ北東部で撃墜し、北極海に落下したという。
これもEMP攻撃のシミュレーションを疑わせる。
EMP兵器に関してはらっしゃがいちばん進んでいるという話もある。アメリカがこれ以上無茶を通す気なら、我々にはこういう方法もあるのだよというデモンストレーションだろうか。
ともかく、こんなものを使われたら最後だ。軍事費がどうのこうのという議論はまったく無意味。ミサイルも戦闘機も電気系統やデジタル機器が狂えば使えないのだから。
そういう世界に今、我々は暮らしているのだということは知っておいたほうがいい。
食糧自給ができない島国で国を守るとはどういうことか。
税金をどう使うか、国際関係の場でどうふるまっていくことが国を守ることにつながるのか。
そういう視点で戦略を練っていただきたいものだ。
唯々諾々でも毅然として拒否でも、どっちみちやられてしまうのだとしたら、日本人が得意とされている?「腹芸」とやらを駆使しながら綱渡りをしていくしかない。
そんな芸当ができる人材は政界には皆無だけれど……。