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ネットで発信する人、紙を手渡す人

一昨日(10/11)の夕方、近所の(といっても車で5分くらいのところ)Mさんが突然訪ねてきた。
日光の環境保全運動などに長年携わっているかたで、古希を迎えた私よりもずっと年上。たまに散歩の途中ですれ違うこともあったが、ここ1年以上は会っていない。
以前にも突然やってきて、前日光のメガソーラー建設反対の署名活動をしてくれないかと頼まれたことがあった
今回はmRNA遺伝子製剤禍についての啓蒙運動らしい。自家製のプリントと文藝春秋の記事コピー、関連書籍などを差し出された。

Mさんから渡された文藝春秋の記事コピーと自家製プリント(赤矢印)

15分くらい立ち話したが、すべて知っている内容だったので、「それについては荒川央博士のnoteがいちばん詳しいですよ」とか、「レプリコンは16人分が1バイアルなので、このへんの個人クリニックなどでは使わないでしょうね。危ないのは介護施設や高齢者住宅の契約訪問医療の現場でしょう」「最近の出版物でいちばん影響力がありそうなのは私たちは売りたくない!でしょう」などなど、いくつかこちらからも情報を提供した。
Mさんは、私がのぼみ~日記やこのnoteにさんざん関連の文章を書いてきていることを知らなかった。
ましてや森水学園のことなど、初めて聞いたとのこと。
ちょっと脱力した。情報伝達の難しさを改めて思い知らされた。
まあ、彼は分かっていて、この地域一帯では私が知る限り唯一「打っていない人」なのでいいのだが、情報を伝えたい人、分かってほしい人にも届かない。情報発信すればするほど知人・友人からも距離を置かれるばかり。メディアの洗脳というのは怖ろしいものなのだなと、もはや諦めている。

文藝春秋の記事はたいへんよくまとめられている。福島雅典・京大名誉教授の話が理路整然としているからということもあるだろうし、記事にまとめた秋山千佳氏の能力が高いからでもあるだろう。
しかし、どれだけの人が読んだだろう。特に、「まだ分かっていない人たち」の何人が読んだだろうか。読んだ人の多くは、すでに「知っている人」ではないかと思う。

こうした情報に対して、未だに大手新聞社、テレビ局などはまったく無視を決め込んでいる。これはもはや報道機関としての責務放棄というよりは、未必の故意による大量殺人・傷害に近いのではないだろうか。

自費でプリントを作り、記事をコピーして手渡しするために拙宅に訪れたMさん。
そこまで頑張るMさんの目にもとまっていなかった私のネット発信。
伝わらないんだなあ……と思いつつ、このnoteのマガジン「新コロ詐欺・遺伝子製剤禍・医療・政治」のタイトルを若干変更し、固定記事も差し替えた。

新しく固定記事に指定したのは4か月前に書いた「コロナ禍と呼ばれる4年半を総括する」という一文だが、衆院選挙も近いことなので、その最後の部分をここに再掲してみたい。

2020年以降に学んだことをまとめると、現在の「人類の危機」を招いている原因は、特定の人物や組織というよりも、人間社会全体の「構造的問題」だろうということだ。
ゲイツやシュワブ、あるいは日本国内でいえば、現政府や厚労省、コロナで儲けた悪徳医師らを追及するだけでは問題は解決しない。
日本国民の8割は自ら進んで接種会場に出向き、自分の身体に得体の知れない注射をした。一方で、リスクのないことなのに、選挙会場に行って投票する人は8割もいない。
人間は命の危険があると脅されれば必死に行動する。現代社会において、その際の判断材料は政府広報やマスメディアに頼ってしまう。歴史を学べば、国家が国民を殺すことは少しも珍しいことではないのに、平和惚けしているために疑わない。
疑わない人たちの多くは、善良で真面目で勤勉な「いい人」たちだ。その人たちのおかげで日々の生活が維持できている。
むしろ、「分かっている人たち」の中に、「分かっていながら私欲と自己保全のために悪行に傾く」人がいる。そういう人たちの知能は概ね優れていて、中にはカリスマ性を持った人もいるので、善良な庶民を瞞すこともできる
そうした社会の「構造」は簡単には変わらない。歴史を見ても、こうした構造的な問題ゆえに、人類は何度も何度も愚行を繰り返し、殺し合いを続けてきた。
現代ではその構造がますます複雑になり、見えづらくなっている。
日本に関しては、戦前のような過激に踊らされる人たち(コロナ禍におけるマスク警察、自粛警察のような)は減っていて、多少苦しくても、平和で穏やかな社会を求める人たちが大多数を占めるようになったと思う。だからこそ、多くの外国人観光客も訪れ、日本は最高だ!と絶賛する。
その一方で、庶民が社会体制を変革していくような力は削ぎ落とされている。
こうした現状を踏まえた上で、いかに自分の命や生き甲斐を守っていけるか。周囲の大切な人たちと共感しあい、助け合っていけるか。それが問われている。
ただし、生き抜き方の最適解は、その人が置かれている立場や状況によって違うだろう。それが絡み合うのが人間社会であるという「構造」もまた、万人が幸せになれる社会の実現を難しくしている。

最後に、月並みな提言になるが、とりあえず次の選挙には足を運び、少しでも現状を変える方向に向かうような投票行動を起こさなければいけない。
浅はかな正義漢や無能な目立ちたがり屋よりしたたかな悪党のほうがまだマシだ、という屈折した感情は抑えて、まずは真性の悪党とその取り巻きを減らす方向を選ぶしかない。人間として嫌いなタイプであっても、比較して、伏魔殿を少しでも弱らせる方向に動きそうな候補者に投票する、ということだ。これができないと、「構造的問題」はいつまでも続くし、この国は壊滅に向かって加速する。

「コロナ禍と呼ばれる4年半を総括する」より

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Tanupack
こんなご時世ですが、残りの人生、やれる限り何か意味のあることを残したいと思って執筆・創作活動を続けています。応援していただければこの上ない喜びです。