見出し画像

歩道のゴミ拾いをして気づいたことと想い

1.はじめに


不定期で自宅からJR駅(のぞみ停車駅)まで片道2kmの歩道のゴミ拾いをしています。その中で気づいたことと想いを綴っていきたいと思います。

2.きっかけ


スーパーには車で買い物に行けるのですが、天気が良ければフレイル防止のため歩いて行くことにしています。ある日、スーパーに行く途中の跨線橋の坂道の歩道に大量の段ボール片が落ちていました。多分、飲料自販機の補充車から落ちたものでしょう。自転車で通行される方の支障となりそうだったので、自宅に引き返し、ゴミ袋に拾い集めて回りました。その時、歩道には吸い殻や空き缶、プラゴミ等があちこちに多数落ちていることに気づきました。それ以来、気が向いたらゴミ拾いをして歩くようになりました。

3.ゴミの量と特徴


コロナ禍の1年前は、ゴミ拾いをしながら駅まで往復80分で、ゴミの量もレジ袋の半分くらいでした。ところが、コロナが5類に分類されマスク着用が個人の判断となってからは、タバコの吸い殻、お菓子の袋、コンビニやファストフードの商品の袋が目立つようになり、ゴミの量もレジ袋一杯の日が多くなり、往復110分かかることもあります。ゴミの散乱が目に付く時は週2回ゴミ拾いをすることもありました。
マスクをしなくなったことにより、歩きタバコの人やコンビニやファストフード店で買った商品を食べながら歩く人が増えたようです。

4.気づいたこと

(1)清掃活動の方々
私以外にもゴミ拾いをされている方はこの辺りで少なくとも5名いらっしゃいます。いずれも中高年の男性です。自転車に乗ったまま火鋏で大きなゴミだけを拾われる方、自転車の荷台にミニほうきとチリ取りまで積んでゴミ拾いをされている方、横断歩道橋の掃き掃除をされている方。自宅前の歩道の掃き掃除をされていらっしゃるご婦人方もよく見かけます。

(2)飲食店/コンビニの店舗前の状況
何度も同じルートでゴミ拾いをしていると傾向が見えてきます。
①綺麗なお店
店舗の窓ガラスの掃除や店舗前の掃除を良くされているファストフードのA店、1階が駐輪・駐車スペースになっているファミリーレストランのB店もいつも綺麗です。
②駐車場だけは綺麗なコンビニ
コンビニのC店、D店、E店の駐車場はスタッフさんが掃除をされています。でも店舗前の歩道の植え込みにはゴミが捨てられたままのことが多いし、店舗前の歩道にはゴミが多いです。
③掃除をされていないかのような飲食店
ファストフードのF店やカジュアルレストランのG店の店舗前はいつ通りがかっても多数の吸い殻やプラゴミが落ちています。

(3)ベルリンとの違い
今夏、ドイツ・オーストリアを旅行してきました。その中でベルリンを訪れた際には中央駅の立派さには驚きましたが、一歩街に出ると、歩道はビールの王冠、タバコの吸い殻、ティッシュなどのゴミだらけでした。ドイツの他の都市と比べて圧倒的にポイ捨てゴミが多かったです。ベルリンはわざわざ行かなくてもいいなと思ったくらいでした。それに比べれば日本は遙かに綺麗です。

(4)運を拾う
「ゴミ拾いは運拾い」という思いでゴミ拾いをされる方もいらっしゃるようです。それでもいいと思います。今年ゴミ拾いは20回しました。昨日、近くのお店でくじ引きを3回したら、3等、2等、1等の順に当たり、お店の方もびっくりされていました。見返りを求めてゴミ拾いをしているわけではないのですが、こんなこともあるんだなと思った次第です。

5.想い


私はいわゆる高齢者のお一人様なので、私にできる社会貢献はゴミ拾いくらいだろうと思っています。掃除係のオジサンだと思われたくないし、ゴミ拾いが風景になって全く気づかれないのも嫌なので、ブランド服を着てゴミ拾いをしています。
ポイ捨てゴミに関して人を分類するなら次の3つのタイプに分かれると思います。
A)ゴミをポイ捨てする人
B)ゴミが落ちていても気づかない人/気にならない人/ゴミを拾った方がいいと思うけど行動できない人
C)ゴミを拾う人
私は絶対にAにはなりたくないと思っています。
家の中を、庭を、街路をきれいにして、綺麗なモノを観て綺麗な心で残りの人生を生きて行きていけたらいいなと思っています。



いいなと思ったら応援しよう!