私の変化note ~エピローグ 最悪だった旦那との関係②~
昨年の6月、離婚騒動になるくらいの大ゲンカ以降私も働き始め、旦那も週に2日ほどは会社に行ってくれるようになり、家に四六時中二人という状況からは脱却した。それでも私はパートだったため、夕方くらいには帰宅する。帰ってきてもやはり仕事の電話をしている旦那の前では肩身が狭い思いは変わらなかった。
実家が近ければ・・・。何度そう思ったことか。私たちは二人とも実家が遠く離れていて、容易に帰れる環境にない。
そしてお互いに我慢をしながら過ごし、今年の夏にようやく「もう少し広い環境が必要だね」という結論に行きつき、そこからの行動は早く1か月後には新居となるアパートに越してきた。
☆~~~~~~☆~~~~~☆☆~~~~~~☆~~~~~☆
また時系列が少し戻るが、引っ越し先が決まってから実際の引っ越し後までの約1か月くらい、私たちは再び険悪なムードだった。
何についてそんなにぶつかっていたのかは細かく覚えていない。しかし、お金のことで揉めたことはよく覚えている。しかも小さな収納家具を買うとか買わないとか、そのくらいの小さいことだ。その頃は二人顔を合わせれば言い合いをする状態だった。
旦那の何もかもが気に食わず、顔を見るだけでイラっとした。お互い様だったと思うが、本当に私たちは合わないんだろうなと思わざるを得なかった。もともと相性も良くなかっただろうし(私は基本的に相性の良し悪しはないと思う派ですが)、無理して一緒にいてもお互い辛いだけ。こんななら離婚しようとキッパリ言えてしまえたらどんなにいいかと思った。引っ越しを控えているのに、私は私で別居先を探したくなる心理状態。でも行動的な私が実際に行動に移さなかったのは、自分の不甲斐なさをよく知っているからだ。
言い合いをするたびに旦那の口や態度から伝わってくるのは、
・澪の口調がきつい ・俺はこんなにしてやってるのにどうして言われなきゃいけない? ・俺は働いてやってる
俺が働いてやってる感が強すぎて、それを言われると私も何も言えなくなる。それを知って言っているのかは分からないが。確かにどうやったって旦那の稼ぎには到底敵わないけど、私だって働いてるときは働いている。同じ時間だけ働いても稼ぎが違うのは許してもらえないのだろうか。稼げない私には何も言う資格はないと。
その頃から私は旦那に対してある異変を感じていた。
昔は旦那のこと短気だと思ったことはなく、むしろ私の行動をちゃんと待ってくれるので、気が長い人だなと思っていた。しかしこの頃の旦那は瞬間湯沸かし器のように短気だった。それを指摘しようものなら、「俺が短気だと?!どの口が言っている?!」と殴り掛かられそうな勢いだ。
キレられるのが怖くて、下手なことを言って旦那を刺激しないように、出来る限り旦那の機嫌を取って細心の注意を払って接するようになった。常に一触即発の空気。言い争いが増えると+1じゃなくて、一気に100ずつ溜まっていくみたいな旦那に対して、怖くて本当の気持ちは何も言えなくなった。
引っ越しをして、お互いの部屋ができたり環境が変わったら、気持ちも落ち着いて関係も変わるだろうと思っていた。でもそんなに甘いものではなかった。
取り繕って本音を隠しながら生活し、仕事をし、家事をし・・・。私はそんな自分が気持ち悪くて仕方がなかった。一番近い人に対しても本音を言えない自分。自分に嘘をついている自分。言い争いにならないように無難な言葉しか使ってないからぶつかり合いはないけど、明らかに笑えなくなっていた。本心を隠して笑うことなんて私にはできない。
そして旦那も同じだった。この1か月、全然笑っていない。
それどころか、眉毛がものすごく吊り上がっているのが気になった。話していてもいなくても、意識して平静を保つように顔のバランスが崩れている。人相が悪いと言ってもいい。それは、本音を隠している証拠だ。
表面上は取り繕っていても、こんなのはお互いにとっていい状態じゃない。今度こそ本当に壊れるかもしれないが、その時はその時だ。
お互いに腹を割って思っていることを言おう。私からそう切り出した。決死の覚悟だった。そしてそれは私にとってごく自然な流れでもあった。
私は、言いたいことを言えないのは私らしくないから、ぶつかってもいいから隠さずに言いたいと伝えた。言い合いは悪いものだとも無駄なものだとも思っていない、お互いの考えを知って歩み寄るためには必要なことだと思っている、とも。
旦那の口から出たのは、「離婚」の文字だった。「俺は言い争いは好きじゃない、消耗する。言い争いが減らないなら、離婚したほうがいいのかもね」。これまでの10年間でも、何度となく聞いてきた言葉だ。昨年の6月にもこういう話になったくらいだ。
それでも、「離婚したい」と明言しないのは、そう言ってしまったら本当になってしまうことを恐れている気持ちの表れであって、本当は止めてほしいからだということを知ったのは後のことだ。
今までも何度もこういうことはあったが、もう誤魔化しは効かないというか、これ以上取り繕うことはできない時期に来たな、という感じがした。私も、旦那も。お互いがお互いに。
・・・ふぅ。やっと現在にたどり着いた。
ここからは、現在取り組んでいるメソッドのお話をしていきます。たまに過去に戻ったり前後することもあるとは思いますが。
こんな感じで離婚寸前、別れようと思えば簡単に別れられる状態、もっと言えば別れるのが自然の流れだったかもしれない私たち。
ここからどんな感じになっていったのか。
次の記事から書いていこうと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?