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存在自体が許されない「弱者男性」

「弱者男性」という言葉を、絶対に存在を許してはならない言葉として認識している人がいる。

弱者男性という言葉は2010年頃から現れたネットスラングで、学歴も低く薄給なのに社会的には男性というだけで強者として救済されない人間を指す言葉として使われている。

社会には激務で危険なのに薄給という明らかに誰もやりたがらない職業がいくつかある。その担い手は主に男性で、女性活躍の文脈でこの職業を出すのはタブーとされる。女性活躍とは綺麗なオフィスで知的労働をする管理職を指す。危険な工場や汚い清掃現場は対象外なのだ。

3Kを担っているこれらの男性は社会的に感謝されるだろうか。答えは否…ではなく、排除される。感謝どころか避けられ疎まれ社会の隅に追いやられている。私たちは女性活躍というキラキラワードを議論する時、見て見ぬふりをする。

こうした男性は当然女性にも恵まれず、非モテや低学歴低収入層と相関する。

つまり実態として明らかに弱者男性は存在する。

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