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器問題。
花束やアレンジメント(かごなどに水を含んだスポンジに挿してデザインした花)で大切なのは花選びというのはだいたい想像出来る。
花選びで全体の雰囲気の8割を決めると言われている。
花色はもちろん一番大きな要素。
それと花が持つ雰囲気も出来上がりに大きな差がつく。
ひまわりは夏の花、チューリップは春というように、花が持つ季節やメッセージ性は無視出来ない。
そして今回のお話し「器問題」。
実は器は出来上がりを花選びに並んで左右する。
靴で例えると。
パリッとしたフォーマルな服にスニーカーだったり、山登りにハイヒールだったり。
生ける花との相性。花を置く場所の雰囲気。
ナチュラルな籠は夜のフォーマルな場所に浮いてしまいそう。
北欧テイストなお部屋にはしっくり馴染む。
それともう一つ。メッセージ性もあるのだ。
出産祝いのような、温かい気持ちになるシーンでは白い器や柔らかさを感じさせるもの。
新築のお祝いには、事前に分かればそのお家のインテリアに馴染むような色、素材の器にすると喜ばれそう。
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お家で花を生ける時の器もそう。
たくさんの花瓶を用意するのは大変。
一例としてだが、
キッチンにはマグカップやお皿など料理に纏わるものは馴染みのあるもの。
ハーブが生けてあったりするとメッセージ性も出て楽しい。
トイレや洗面所には清潔感が感じる白や透明な瓶などと考えられる。
難しくすると眉間にシワが寄りそうだけど、喜んでもらえる花生けを器含めて想像すると器問題は楽しくなるのだ。