SEED FREEDOMネタバレ含む感想

キラの物語をしっかり終わらせてくれたなと思った映画でした。それ以外の場所では懐かしのあれの登場の連続にうわー!うわー!と始終心で思ってました。よく声に出なかった。


⭐︎キラとフレイとラクス

X(Twitter)でも書いたことをもう一回書くんですけど、キラはストライクに乗った時から自分がなんとかしなければという念に押しつぶされそうになってて、それをギリギリで支えてたのがフレイだと思うんですよ。(当初の思惑はともかく)あのままフレイと生きて再会してキラフレ続行が私の希望でした。(フレイなら似たような孤独を抱えて心情を理解してくれて、キラの辛さを代わりに声に出してくれそうなので…。)

しかしフレイは死んでしまい、停戦には持ち込んだもののフレイ含む色々なものを助けられなかったり人を殺すとこになったりとにかく戦争で心が疲弊して抜け殻みたいな状態になってるのを今度はラクスが支えているのだけど、まだ色々引きずってるので運命の時はまだこの状態だったのではと思うんです。運命ではキラの内面が全然出てこないんですけど、そもそも出すこともできないほど心は疲弊したままだったのかなと今更ながら思いました。

だからこそ今回のキャッチフレーズの私の中にあなたはいます、あなたの中に私はいますか?があって、キラはようやく辛さを言葉にできて、それをキラの周りのキラを支えたいと思ってる人たちに届いて、1人では無いと思えたのかなと思ったのでした。

ラクスを愛してると言えたのは本当によかった。ラクスに愛されているとちゃんと思えてよかった。キラ自身の幸せのために、誰かの隣で同じ方向を向いて一緒に生きていこうと思ってくれてありがとう。優しいあなたが笑顔でいれらるようになってほしかったんだよ私は……。


⭐︎カガリ
会議中に辛抱たまらんくなってキラがそんなことするわけないだろう!?って言っちゃうカガリが好きです。

⭐︎アスラン
迷いのないアスランは強い、は確かに分かったのだけど同時にあんなに面白いのずるいよ。なんです心の読める相手にカガリのエロい妄想して反撃するとか。めっちゃ相手煽ってたけどあれ多分本人に煽ってた自覚はなくて本当にああ思ってるんだろうなとも思いました。アスランそういうとこある………。あとキラへの助言は運命での実体験のようだなと思いましたがまあ今回ばっかりはアスランが正しいですよ。そう、決めつけて思い込まないで、話し合いが大事です。


⭐︎オーブとアークエンジェル
ミリィオーブ軍入ってる!ジャーナリストはやめたんかな?サイも頑張っている〜!
百発百外しはトダカ一佐仕込みですと名前だけでも出てくるとテンション上がる。

アークエンジェルのクルーも皆出てきて嬉しい。ノイマンさん今回もやべぇ操舵技術すぎるでしょ、終盤のあれ全部回避しちゃうの???
しかしアークエンジェルが木っ端微塵になってしまったの悲しすぎる。あいつらがそんな簡単に死ぬと思うか?っていう旧知の人たちと絶対死んだなのファウンデーション側の認識の差もよいです。

⭐︎ザフト
最高評議会議長、会議後にああいうフォローができるもの世論と世界情勢と部下を普段からちゃんとみているからだよなと思えるいい人であった。イザークとディアッカとシホが秘密裏に逃した先にジュール議員とカナーバ議員がいるのも同窓会要素でいいです。
イザークとディアッカがデュエルとバスターにのるものそう。これはずるくないか!?
「忘れちゃいないさ」「だからこそもう二度と繰り返すわけにはいかんのだ」にはめちゃめちゃしびれました。殴られた後に殴り返さないことを選んだんだな………。


⭐︎ミレニアム
艦長、普段は飄々としているのに実はめちゃめちゃ有能な仕事できる男感がやばいですね。副官にアーサーがいて、やっぱりアーサーだなってなる変わらなさすごくいいです。そういえばこの人、タリアの息子の後見人になったと聞いてから私の中で株価爆上がりしました。

名前が覚えられないのでずっと理系のオタクみたいな早口で話す人と呼んでいた彼、調べるとアルバートくんというらしい。あれ全部真面目にやってるんだろうけどそれが面白い人でした。話し方ルルーシュみたいだったし。でもキラがプログラム以外を全部任せると言えるくらい優秀なんですよね。


⭐︎シン

家族を失い、恋した女の子を失い、戦争を憎み、でもそれを乗り越えたんだなと今作見てて思いました。強い子だよ…。ステラが特級過呪怨霊みたいになってたのは笑っちゃった。唐突な呪術廻戦、好きな男の子を守りたい少女ってあたりも似てるわそういえば。

話を戻すと、心の奥には癒えない傷があって、でもそれはきっと何年経とうと消えるものではなくて、ただ時の流れとともに奥に潜んでいくだけなんだよね。あの時ああしてたらは絶対に覆らないから。同居してた期間が長いと慣れてくるもので、だんだん思い出すたびに痛みに慣れたのか感じ方が鈍くなっていくだけで。シンの心の闇はちゃんと少し奥に行ってるんだろうな。キラはまだ全然前の方にいるからああなったのかな。シンは自分の意思でザフトに志願したけどキラは突然巻き込まれて考える時間もなかったっていう経緯の違いも大きいと思うけど。

めちゃめちゃキラのこと好きになってた忠犬のようだったシンくん、アスランには不機嫌隠さないあの態度でかわいいね。キラさんの役に立ちたいと思ってて最後に任されて嬉しそうなの可愛いし、パーティーでごはんもぐもぐしてるのも可愛いし、ジャスティスに乗ることになった時アスランのお下がり的な感じだしちょっと微妙な顔したんかなとか思ったよね。ディスティニー乗れてめちゃ嬉しそうだし、機体性能とパイロットの相性はよく分かってないけど、アスランの機体だったから嫌だ以外にも使いにくいとかはあったのかな?

ところでディスティニーって分裂するんでしたっけ????


⭐︎ルナマリア
特典冊子で思ったんですけど、しっかり者で成績優秀、明るくて、世話焼きの委員長タイプなのでシンとすごく相性いいと思うんですよね。シンは女心全然わからないタイプだと思うんですけど、単純で、素直で、好き嫌いがはっきり表にでて、正義感がある。ダメな時は分かりやすく落ち込むし、出来たらめちゃめちゃ嬉しそうにするので、ルナマリアはもうしょうがないな〜と思いながらも見捨てられずに世話を焼いてしまうんだと思うんですね。一歩間違えたらダメンズひっかててもおかしくないのでシンを好きになってくれてよかった。アグネスに彼氏とられて、もう友達とは思わないけど同級生として普通には接しようってなるのすごいですよ。


⭐︎アグネス
人の彼氏にちょっかいかけて奪っといてまだルナと友達だと思ってるとはどういうことなんだ…………(困惑)
ルナなら許してくれると思って甘えてるのか?それか下に見てるだけか。映画でもなんだかんだルナはアグネスを気にかけて苦言を呈したりしてるし最後も迎えに行ってるしで本当に出来た女だなルナはと思ったんですけど、アグネスが男漁りをやめてルナのこと追いかけ出したらどうしような………。


⭐︎メイリン
出番は多くなかったけどピンチに助けに入ったり重要な作戦してたりただただ優秀なだけであった。待ってるだけのほうが辛いこともあるんですよ、はメイリンだからこそ言える台詞ですよ。あとやっぱりメイリンの声でのMS発進はあがるな〜!


⭐︎ハーケン隊
ヒルダ、まさに姐さんといった感じ。2人途中で亡くなってしまうとは思わんかった〜。こういう歴戦のパイロット、人生経験豊富そうだし今後も必要な人材だろうにあまりに無念………。


⭐︎マリューさん
この人最初は技術士官でしたよね、信じられません……。艦長に適性があったのかやるしかなかったから出来るようになったのか両方なのか、今ではさあ誰が艦長を?って場面で推薦されるほどの人に。アスランのキラ説得にもナイスパスを出し、フラガがくることを信じている姿も最高でした。昔恋人を戦争で亡くしそれ以来恋はしていなかったけれど、マリューさんもそれを乗り越えたんだよなぁ。あと戦術バジルールってなんですか。マリューさんの口からバジルールって聞いたら泣いちゃうじゃないですか。意味を理解する前にそれで頭いっぱいになってしまった。アスランの言ったニコルの戦術と同意味でした? 


⭐︎フラガさん
今作でも不可能を可能にしていて本当にご苦労様でした。あなたすごいよ…………。アークエンジェルが落ちた時の怒りの姿をみるとなんだか嬉しくなってしまうね。


⭐︎オルフェ
登場時からずっと思ってたんですけど、俺らのラスクに近付くんじゃねぇ!!!!!という気持ちでいっぱいです。私こんなにラクスのこと好きだったのか…………と自覚させてくれました。

彼に関しては、そう育てられたが故にああいう考え方をするんだなという印象なんですね。生まれた時からこうだと教えられて育つと、それが当たり前なのだと信じてしまう。多分これまでもそれで成功してきたのでは。実際国は発展しているし。とはいえ避難民の荷物に爆弾混ぜたりしたのあれ彼らの計画だと思うし、ユーラシアの仕業に見せかけて核打つし、口実を作ってはレクイエム打つし、それを最小の犠牲で最大の結果をと思ってやってそうなんだけど、犠牲になる人たちの悲哀を全く理解せず背負おうともしてないのがダメポイントだと思ってます。彼らにとっては自分たち以外はどう扱ってもいい駒のような存在なんですよね。民のためにという感覚はないので。

ずっとラクスと結婚して2人で世界を率いるのよと言われて育てられたからそうするもんだと思ってたのにキラがラクスの隣にいるし、ラクスは拒否する。今までは全部教えられた通りになっていたのに何故?という初めてわからない事態になったから混乱してどう対応するのが正解かわからず、自分は悪くないラクスの方に原因があるんだと糾弾する。多分これを言ったのがラクス以外なら取るに足らない意見だと聞きもしないだけなんだけど、自分と同格のラクスが言うからこそなんですよね。下野さんがインタビューで言ってたけど子供みたいなんですよね。ブラックナイツもそうなんだけど、どんなに生まれつき能力が高くても、経験値は大事ということでは。

ところで運命時点でのキララク発展度合いがよくわからないのだけど、今回ラクスに言いよる男がでてきて仲が発展したと思うので、当て馬になっちゃってすまんなという気持ちはある。でもね、君は近くにいる君のこと本当に愛してくれる人のことに気付いた方がいいよ……気付かないまま死んでしまったけど……………。


⭐︎イングリット
この人は、オルフェと違って、成長の段階で違和感を抱えつつも、ここで生きるためにはそうだと思い込まなくてはならないとして生きてきた人なのかなと思いました。
オルフェが好きなのにその感情は否定されて、能力が足りないからダメなのだとされ、しかもそれは今後の努力でもどうにもならない、生き方も誰を愛するかも最初から決まっているのだと言われて、それでも恋心は消えずに自分で自分を押さえつけている。周りはそれを受け入れているし、そうだと思い込まないと生きていくことはできない。辛すぎる………。初めて肯定してくれたのが恋敵なのもまた…………。振り向いてくれなくてもずっと想い続けて貫き通したあなたはすごいよ。自分の意思で消せるもんでもないかもしれないけどさ。


⭐︎音楽
ミーティアはずるいですよ


ひとまず思いついた感想はここで終了です。CE、まだまだ戦火は止まないし、問題山積だけど、キラはもう1人ではないと気付いたし、一緒に花を植えてくれる人はたくさんいるんだよという希望が少し見えた終わりだなと思いました。

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