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御菓子御殿
友だちへの沖縄土産を探しに、読谷の御菓子御殿・本店に行ってきた。ココならお土産になりそうなものは一通り揃っているだろうし、売場がコンパクトなので空港みたいに物色のためにあちこち歩き回らなくても済むのでは、 と思ったからだった。
もっと言っちゃうとスイーツカフェもあるので、ちゃっかりこの機会に便乗してご褒美スイーツがいただけるし、楽しみだ。
御菓子御殿に行くと、みんな大好き、紅いもタルト誕生の歴史を知ることが出来る。
1980年代に全国的に流行った「村おこし」の一環として、読谷村でも特産の紅いもを使ったお菓子を作ったというのがスタートらしい。製作や軌道に乗るまでは大変だったそうで、それが現在につながっているんだって。
それが御殿にまでか。スゴイなぁ。
那覇の国際通りを歩くと修学旅行生は必ず紅いもタルトの袋を担いでいるものね。大人気なのもわかる。美味しさがくせになる。
同じようなお菓子も色々あるけど、まずは御菓子御殿の紅いもタルトを食してみることをオススメする。 ( 別にワイロはいただいていないが )
空港のお店では品切れの日も結構あって、見つけたら買っておくのが王道だ。
さて、御殿では入り口で巨大な花笠がお出迎えしてくれる。
ピンチになると花笠を被ったきょだいロボがズズズと地底からせりあがってきて、紅いもタルトづくりを手伝ってくれるらしい。
※ウソです。
そして店内に入ると紅いもタルトを中心とした御菓子だけではなく、沖縄発祥の調味料やらスナック、ドリンクなどが勢ぞろい。そればかりかTシャツやハンカチ、はては器まで、沖縄グッズなら一通り揃いそうな勢いだ。
やっぱりここまで来たのは正解だった。
お土産は、どこでも、それこそ東京でも手に入りそうな ( 友だちは東京在住 ) モノは避けて、珍しくて、日持ちして、楽しめそうなものに目星をつける。
ドリンクは重いしスナックは応用が利かないし…。
と言う事でまず調味料、チリソースに目を付けた。彼女は辛い物好きだったものね。
そして、器に目が行く。
琉球ガラスのおちょこ。
透き通ったブルーに白い班がちりばめられていて、とっても綺麗だし、沖縄を感じさせて一目で気に入ってしまった。
「これ、これ、これが良いや」。
透明感があってとても素敵。
お値段も手ごろだし、彼女、もうすぐお誕生日だから誕プレとしても良いな。
うきうきしながら手にしていると、ふと他の色もあるのが目に入った。
「へー、グリーンも素敵ね」。
あれ ? けっこうバリエーションがあるんだな。何色ある ?
いち、にい、さん・・・。
十二色もある。
かたわらの説明を読む。
「誕生石カラー」。
それで12色か。
ブルーは7月、ピッタリだね。
ん ? 友だちの誕生日は確か10月だった。
10月、10月と・・・。
・・・茶色・・・。
しかも濁ったコーヒーみたいな・・。
最初の透き通ったブルーに魅かれたのに、茶色かぁ。
説明にも誕生石色で作ったって書いてあるし、多分、そんな但し書きも封入しているよなぁ。
どうするわたし。
いいや、誕生日は7月と思っていたことにしよう。
大丈夫、だいじようぶ。
「これください」
「はい、チリソースと琉球ガラスですね。7月のお誕生日で、大丈夫ですか」
むぐぐ・・。
「はい、大丈夫です」
一点の曇りなく返事をした。
ラッピングされリボンを掛けられたお土産。
自分にご褒美のカフェでスイーツは、
併設カフェがお休みで思い叶わず。
バチが当たったのだろうか・・。