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両側口蓋扁桃摘出術・口蓋垂軟口蓋咽頭形成術 体験記

ブログでも定期的にアクセスのあるこの話。自分が探したときもあまり情報が出てこなかったので記録に残そうと思います。


なぜ扁桃腺を切ることになったのか

異常な眠気を昼間に感じる等、明らかに異常がありました。検査をした結果睡眠時に呼吸が止まっていることがわかりました。いわゆる、睡眠時無呼吸症候群ってやつですが、かなり重度のやつでした。肥満な人がなるものだと思っていたのでなんかショックでした。自分で言うのもなんですが、、というか180cm70kgなので肥満でもなんでもありません。

それ以外にも無呼吸になる要因はあるようなのですが、確定ではないですが私の場合扁桃腺が大きいのも要因ではあるのかなと思い、もう切るしかねえなと思ったのです。

入院初日

10:30
指定の時間に手続きを行い、病室に入ります。部屋は1,100円/日の追加をして必ず窓側にあたる4人部屋にしました。見晴らしはよかったです。大量の書類を提出し、院内の説明を聞き、身長体重の測定や熱、血圧の測定をしていたらちょうどお昼の時間でした。

12:00
この日の昼から早速お食事の提供がありました。入院も初めてなので病院食も初めてでしたが、ボリュームはたしかにないですが味は美味しかったですよ。

18:00
夕食、最後の晩餐です。白米や制限なしの食事はこれが最後、この後は水しか飲めません。食後にはシャワーを浴びます。シャワーもこのあと2日浴びれません。

消灯です。4人部屋で、1ベッド空いていたので3人でしたが、静かなもので、大変快適でした。しかしいつもと違う環境と次の日への不安でなかなか眠ることができませんでした。

2日目

手術当日です。

10:00
水分補給もこの時間が最後です。お茶を一口飲んだところで看護師さんがやってきました。左手に透明なシールのような麻酔を貼ってもらいます。こんなやつ(汚え手だ)

麻酔を貼った汚い手

手の甲から麻酔を入れるんですね。なんかね、扁桃腺切るっていうより、手の甲に針ぶっ刺すという想像できるリアルのほうが怖いよ。

12:00
いわゆるエコノミー症候群防止の為、弾性ストッキングというものを履くんですが、これがその名の通りガチガチなので初めての人は10分くらいかかると言われました。ところが秒で履けたんですが。。締め付けも重ったよりきつくなかったです。

14:00
手術予定は13時からの2枠目と聞いていたのですがなかなか呼ばれず、すぐ呼ばれてもいいようにゴロゴロしてるしかありません。
13:45くらいに「14:05からになりました、5分くらい前に歩いて手術室へ行きます」と言われました。緊張感も高まってきました。歩いて手術室へ向かうとたくさんの方がお待ちかねでした。麻酔医2人、オペ看2人、あと誰だったかな。直後に意識失ったものだから覚えてない。

手術台に乗せられ、左手の甲に針ぶっ刺されます。この瞬間が一番怖かったんですがなんと無痛。テープみたいな麻酔恐るべし。で、そこから麻酔が入ると同時に口は酸素マスク。
麻酔は「1~2~3で落ちますー」とか言われてますけど、30秒くらいかかった気がします。麻酔が全身にまわった感じで、血管が内側からゾワゾワゾワゾワしたのが広がっていくのが感じられました。死ぬってこういうことなんかなって。それが全身に広がったとき、落ちたようです。

17:00
何やらいろんな人に声をかけてもらってたと思ったらもう手術は終わってました。手術室に入って2時間位ですね。この瞬間喉に違和感はあるものの、痛みはない状態でした。なんとか声を出し、切除した自分の扁桃腺を見せてもらいました、すごく・・・大きいです・・・あんなものが喉の両サイドについてたらそら呼吸できんわ。

その後ベッドに移され、居室へと運ばれます。この時は意識が朦朧としたまま。部屋につくと左手の甲には点滴が流れ、酸素と血圧計がセットされます。2時間このままでいろと。横になったまま痰や唾液は飲み込まず全部出せと。結構唾液がとめどなくあふれるからわりと拷問でしたね。咳ができないから溢れて出る痰を拭くしかないわけで。ティッシュ一箱持っていきましたがほぼ全部使い切りました。

意識は盲聾としてるところから覚めつつあり、前日あんま眠れなかったのに寝ることもままならず。スマホは手に届くところにはなく、何もできず10分に一回膨らむ血圧計のリズムを感じることと痰を吐き出すことしかできない時間でした。

何もなく2時間経過し、酸素も血圧計も外され、少し動けるようになりました。水も飲んでいいとのことなんですがこれがもうきついって。当たり前ですが喉の中切っているんでね、飲み込めるわけもなく。

恐れていたのが四六時中喉痛くて眠れなかったり身動き取れないってことだったんですが、意外となんでもない時は痛くないんですよね。唾液や食べ物飲み物を飲み込んだり、喋ったり、げっぷやくしゃみの吐き出す時はそら痛いんですけど、それでもなんか思ってたほどの痛みではなかったです。

この日はシャワーも浴びれず、ゴロゴロしたままの延長線でそのまま就寝です。

3日目

手術後1日目です。朝晩の検温、血圧測定、血中酸素飽和度の測定が始まります。

6:00
起床です。前日の術後の麻酔が覚めたかどうかの悶々した状態のまま就寝し、夜中も何度も目が覚め寝れたか寝れてないかがよくわからないまま朝でした。気づけば前日から同室の方が退院されたので4人部屋貸し切りだったんですよね。そういう意味では快適でしたが。

この日から食事の1時間ほど前から痛み止めのシロップと錠剤の胃薬を飲みます。痛み止めが全く聞いていない状態で痛み止め飲むのでまあ痛いんですけど、なんとかなるレベルです。シロップの薬ってなんか苦手だったんですよね。薬的な甘ったるさというか、まあ薬なんですが。そういうイメージもあったんですが、最近のシロップは変な甘さがないですね、めっちゃ飲みやすいです。好んで飲みたい味でもないが。

8:00
手術翌日からさっそく朝食が出ます。

術後1日目の朝食

三分粥、はんぺん、大根おろし、味噌汁、牛乳です。うーん胃にやさしい。温度は人肌より低かった気がします。しかしこれでも術後の喉には優しくありません。

私、白米苦手なので、この食事は通常時でも完食が困難ですが、添えられてたたいみそがいい味してまして、ほぼ完食でした。痛み止め飲んでてもかなり苦戦しましたけどね。大根おろしには醤油も添えられてまして、あ、これくらいならしょっぱいの食べてもええのか、という感じでした。

扁桃腺の手術って、口を開けて、器具で舌を抑えるんですね。で、この器具を舌で抑えるのが強かったりするとしびれたり、下手すると1ヶ月位味覚がなくなることもあるらしいんですね。ところが最初の食事からしっかり味を感じることができました。うまくやってくれた病院の皆様に感謝です。

10:00
抗生剤の点滴です。左手の甲の針はそのまま残っていたのでそこからさらさら流れていきます。前日から熱が下がらないんですよね。ずっと38度超えていて、喉よりも熱のほうが辛かった。

コロナにかかったときは体感-2℃くらいだったので38℃でも全然しんどくなかったんですよね。ところが今回+1℃くらいの体感で、もうしんどかったですね。大学生のときにインフルエンザで死にかけたことがあって、数日39℃超えが続いたことがあって、もう次インフルエンザにかかったら治療せずに死を選ぶを思ったほどだったんですが、なんかその時を思い出しました。それくらいきつかった。

なので持ってきた本を読む気にもゲームする気にもならず、ひたすらゴロゴロするという退屈を過ごしました。もう字とか画面見ると10秒くらいで気持ち悪くなる。

12:00
昼食です。

術技1日目の昼食

三分粥、三路蒸し、付合せ、含めに、ヨーグルト和えです。手術翌日ですが魚とか出てきました。何の魚かわかりませんが、これだけどろどろにまで煮れあれば魚も食べられますね。デザートのヨーグルトも良かったです。マンゴーソースだったかな?と思いますが。副菜は全部食べましたが、主食は食べられません。

なんか申し訳ないんですが、このおかゆすごい苦味感じるんですよね。何が入ってどう調理したこうなるん?って思いますけど、最後までおかゆ「だけ」を食べるのは無理でした。白米嫌いにはこれだけ淡白なおかずでは平常時でも厳しいです。

18:00
夕食です。

術後1日目の夕食

三分粥、月見豆腐のあんかけ、和え物、おひたし、乳酸菌飲料です。うーん、白米苦手ちゃんは今回も通常時でも完食できないやつですね。左側は食べれたんですが、もう発熱のせいか気持ち悪くて月見豆腐を食べることができませんでした。

食後には抗生剤の点滴です。抗生剤の予定はこれで終わりです。この日もシャワーを浴びれず、濡れタオルで体を拭いて終わり。熱が出るのもある意味手術の後遺症というか、傷を治すために全身ががんばってるんでしょうが、それにしても一日何もできなかった。喉より熱が辛い。

4日目

術後2日目です。

8:00
今日も痛み止めを飲んで朝食です。

術後2日目の朝食

五分粥、味噌汁(玉ねぎ、ねぎ)、温泉卵、炒め煮、牛乳です。

卵がありがてえなあ。温泉卵はそのままつるっと食べたかったのですが、おかゆに投入することで卵粥状にしておかゆを詰め込みました。

この日はもう抗生剤の点滴はなし、なので左手の針と管も外してもらい、シャワーの許可を得て速攻でシャワー行きました。熱はまだ下がってないのでフラフラなんですが。

12:00
昼食です。

術後2日目の昼食

五分粥、鶏肉のネギ塩ダレ、付合、おひたし、フルーツ、のり佃煮です。一週間の入院で一番豪華な食事だったんじゃないかな。結構びっくりだったんですが普通に肉出てきましたね。肉とのり佃煮があればいくら白米苦手さんでも余裕でペロリですね。

15:00
見回りにくる看護士さんに熱でだるいことを伝える。何かあれば容赦なくナースコールを鳴らせば薬でもなんでも持ってくるとのこと。これまでもきついとき呼べばよかったな。これ以後退院まできついことがあれば躊躇せず呼んだ。カロナールとロキソニンが交互に出てくるようになりました。

またこのときにアイスノンも出してもらって、これが退院までの最高のお友達になりました。なんだ、言えばだしてくれるのか。気持ち良すぎた。朦朧とする意識の中コンビニへ向かい、冷えピタ買ってきました。気持ち良すぎだよ。
それからコンビニでクーリッシュ買ってグビグビ飲んでました。扁桃腺を切るときに頼れるのはクーリッシュとの情報は得ていました。冷たいけど飲むときまあまあ痛いんですけどね。熱もあったし、冷たいしおいしいしで助かりました。

結構辛いアピールはしていたのですが、熱のだるさが看護師さんにうまく伝わってなかったみたいです。痛み止めは解熱作用もあるから、検温の時間は薬効いて36℃後半とか37℃なんですよね。辛さを訴えているときは38℃普通にあったので。

熱が下がらずつらい状況です。大体1,2日で熱は下がるものらしいのですが、なかなか下がらないので手術の影響以外あるのではということで、コロナ&インフルエンザの検査をやりました。鼻ぐりぐりするやつですね、きつい。結果コロナでもインフルでもなかったので、やっぱ手術の影響かということで、抗生剤の点滴がおかわりになりました。夕食後に、さっき針と管外したところなのにもう一回刺すことに。。

18:00
夕食。

術後2日目の夕食

五分粥、ミートローフ、付合せ、野菜ソテー、和え物、のり佃煮です。ミートローフめっちゃ食べたかったんですが、熱のせいか気持ち悪くて食べられませんでした。朝昼はちゃんと食べれたのになー。

19:00
再度点滴をするため、左腕に針をぶっ刺してもらいます。ぶっ刺して点滴を流すのですが流れない。針刺し直して点滴流すのですがやっぱり流れない。看護士さんがベテラン看護士さんを呼びに行って三回目のぶっ刺しでようやく点滴が流れ出す。弱ってる体に3回はきついけど、熱が辛くもうなんかどうでもいいやって感じでした。

手術明け2日目もやっぱり気持ち悪くて何もできないままでした。なかなか下がらない熱と喉の痛みに不安を感じました。喉の痛みも全然引いた感じないんですよね。痛み止めの効果はだいたい4,5時間ってとこですかね。で、効くまでに1時間くらいかかるので、夜は18時食事に合わせ17時に飲みます。すると就寝の時間には切れるんですよね。なので寝るときは唾液を飲み込むのもきつくて、ゴミ箱に唾液をダイレクトインするか痛みに耐えて飲み込むしかないのです。

唾液って普段そんなに溢れるものじゃないけど、意識するとめっちゃ出るよね。なんで?

5日目

手術後3日目です。

8:00

術後3日目の朝食

七分粥、味噌汁(大根、ねぎ)、湯豆腐、鯛味噌、牛乳です。おかゆがだんだん固くなっていきます。うーんでもこんなにあっさりしたおかずだけでは、いくらたいみそあっても完食無理ですね。

食後には抗生剤の点滴です。まだ熱は下がらんし、喉の痛みが引いた感じもない。

12:00
昼食です。

術後3日目の昼食

七分粥、魚の友禅蒸、付合、そぼろ煮、フルーツ、のり佃煮です。うーん、これもきついですね。蒸したり蒸したりした芋食べれないんですよ昔から。熱も出てだるさも残っており、半分くらいしか食べれませんでした。

18:00
夕食です。

術後3日目の夕食

七分粥、肉団子の中華煮、含め煮、和え物、ふりかけです。平常時なら余裕で完食可能なコースだったし、肉団子ちゃんと食べたかったんですけどまだまだ気持ち悪さがあり、半分くらいしか食べれませんでした。

この日も食後に抗生剤の点滴です。3日目4日目5日目と、熱でだるい状況でほんとにベッドでゴロゴロしているだけ。喉の痛みもなかなか引かず辛い日々を過ごしました。

この日は同室に2人入院してきて、4人部屋が3人になりました。しかし一人なかなかきついおじいちゃんがいまして。生活感やいびきや鼻をかむ音なんかはお互い様なので覚悟してましたが、部屋で延々と電話してるの勘弁してください。着信音は爆音だし、通話も全部スピーカーだし。その内容も全部病院批判と医者批判。聞いてるほうも気分悪いわ、文句あるなら他行けばいいのに。消灯後も堂々と電話してうっせーのなんの。そもそも4人部屋は消灯後どころか日中も電話NGです。

一人で歩けないくらいふらふらするのに何をしようにもナースコール押さずに一人で歩こうとして実際転倒もしてるわけだし。それを咎めた看護士には逆ギレするわでまあ最悪でしたね。申し訳ないですが、これほど老害という言葉の似合う人久々に見ましたね、耳栓念のために持ってきて良かったです。

6日目

手術後四日目です。この日の朝、ようやく熱が下がってきたなという感じでした。まだまだ37℃は超えていたのですが、本を読んだりゲームをしたりしても気持ち悪くならないくらいには回復しました。抗生剤が効いていたのかな。

8:00
朝食です。

術後4日目の朝食

全粥、味噌汁(豆腐、玉ねぎ、ねぎ)、煮豆、おろし、牛乳です。おかゆが全粥になりました。しかし、このおかずで普通の人は完食できるの?白米嫌いにはどうがんばっても無理で、喉の痛みを我慢して流し込む気にもならず、おかゆは全部残しました。副菜は食べました。煮豆はたぶん小豆ですが、甘さ控えめですごくおいしかったです。

12:00
昼食です。

術後4日目の昼食

全粥、若布豆腐のあんかけ、青梗菜のスープ煮、フルーツです。うーん、これも個人的にはご飯食べづらい組み合わせです。これも副菜は食べられましたが、おかゆはほとんど手つかずです。

18:00
夕食

術後4日目の夕食

全粥、魚のあんかけ、付合(サニーレタス、トマト)、肉じゃが、キャベツのおかか和えです。個人的にはこの日の食事は3食とも完食困難ですね。喉の痛みというより食の好みの問題ですが。

しかし術後4日めにしてようやくいろいろ活動できるようになりました。着替えも尽きているので洗濯機まで行ったり、コンビニでアイス買ったり、それも8階から1階まで階段を降りたりと、だいぶ喉の痛み以外は回復しました。
扁桃腺切る人にはよく言われるんですが、クーリッシュ最高です。冷たいから喉の痛みを抑えながら飲めるんですよね。この日は米あんまり食べられなかったからお腹がすいてすいて。クーリッシュに助けられました。

7日目

術後5日目です。

8:00
朝食です。

術後5日目の朝食

米飯、味噌汁(厚揚げ、玉ねぎ、わかめ)、笹かまぼこ、ごま和え、牛乳です。朝食!って感じですね。いよいよおかゆではなくそのまま白米になりました。がんばったものの自分にはこれでは白米が進みません。副菜全部と白米は半分くらい食べました。

しかしそれでは物足りず、コンビニで買った朝りんご流し込みました。朝バナナより断然朝りんごがうまいですね。まあでもこれは流れるように入ってくのですが喉が痛いは痛いです。それでも他の固いものと比べれば、って感じですね。

この辺は予習していったんですが、扁桃腺切除者はアイス、プリン、ゼリーが好きです。なので朝バナナ、朝りんご、こんにゃくゼリーを持っていきましたが、ゼリーはなんか自分はだめでした。朝バナナと朝りんごは食欲なくても流し込めてよかったです。アイスもよかったですね、クーリッシュは何度かコンビニに買いに行きました。

文明が発達しすぎたため、まだまともにしゃべれもしないこの日からテレワークをすることになりました。もともと計画はしていたのですが、思った以上に熱が下がらずかなりつらい状況でした。しかも打ち合わせありです。病室を出て、共用スペース的なところまで移動し、後ろをストレッチャーや点滴しながら歩く人がいる中、打ち合わせをしました。

12:00
昼食です。


術後5日目の昼食

米飯、鶏肉のチーズ焼き、付合(キャベツ、豆苗、粉吹き芋)、白和え、フルーツです。しっかり鶏肉でした。喉の痛みで苦しみながらもなんとか完食です。

18:00
夕食です。

術後5日目の昼食

米飯、焼魚、付合(おろし)、ピーマンの炒めもの、漬物です。個人的に結構厳しいメニューですが、なんとか完食しました。しかしこの病院、大根おろしを当たり前のようにおかずの一つとして出すな。おかずという分類でいいのか?

食後、翌日退院となるので、退院の流れのざっくり説明がありました。荷物をある程度整理します。
しかし退院前日とはいえ、喉の痛みレベルが術後とあんまり変わらないんですよね。もう少しマシになるかと思ったんですが。かさぶたもまだ残っていますし。でも5日後くらいが出血のピークと言われているようですが、ほとんど出血はなかったんですよね。それはよかったかなと思います。糸もまだ外れずに残っています。

出血は退院後もリスクとして残るため、その際は上を向いて氷水を口に含め、ぬるくなったら出す、とにかく冷やせとのこと。退院後も血はそんなにでなかったんですが、なんか傷口に染みているのかとにかく痛いことがあって、氷水を口に含み、痛いところにあたるようにしました。そしたらば水が喉奥に流れ、むせ、咳込み、より喉にダメージを与えてしまった。。なかなかうまくやるのが難しい。

8日目

いよいよ退院の日です。

8:00
朝食は食べても食べなくてもいい、とのことですが、せっかくなのでいただきました。

術後6日目の朝食

米飯、味噌汁(油揚げ、大根、えのき)、ひじきを厚揚げの煮物、ふりかけ、牛乳です。ふりかけ駆使してなんとか完食しました。

その後片付けをしつつ、退院に関する書類を記入し、会計を待ちます。二週間は刺激物を食べないこと、四週間はアルコールをとらないこととのことです。

このあと精算を行い、最強寒波の中車で帰宅しました。お会計は入院手術と差額ベッド代、食事代、レンタル代(病院着)等等で100,482円でした。このあと健保から半分くらい返ってきました。

自宅に帰り、退院して最初のごはんは自宅でうどんでした。引き続きあるのどの痛みですが、薬を飲むことでなんとか完食できました。しかし、これまで飲み込むときの痛みとは別の痛みが発生しました。
傷口に沁みた痛みなんですかね。病院での食事は一切この沁みる痛みが発生しなかったので、やっぱり考えられてたんだなと思いました。

退院後1週間

一週間が経過しました。

ちょっとでも酸っぱいものや味の濃いものを食べるともれなく沁みて痛みました。このダブルパンチでなかなか食事量は回復しませんでした。調子に乗ってみかんの入ったゼリーとか食べてみましたが、これもう激痛ですね。割と何食べても沁みるのに酸っぱいものはちょっとえげつなかったです。刺激物(酸っぱいもの辛いもの)を食べるなというのがよくわかりました。
この沁みる痛みは退院後も5日くらい発生しました。

退院5日目(術後11日目)に、突然、痰に血が混じりました。それまでもちょっと混ざることはあったのですが、この時はわりとしっかりした量が混じっていました。とはいえ血がそのまま出るという感じでもなかったので、一通り痰を出し切り、氷水を口に含んで喉の奥を冷やしました。冷たいものを傷口にあてるとやっぱり沁みるんですけどね、、それでもここでは止血せなまずいなと思って我慢しました。退院後に血が出て止まらなくて病院へリターンする人も結構いるみたいですね。今回はおそらくかさぶたがはがれたためかなと思いました。幸いにも血はすぐに止まりました。

ところが、なぜかそこからのどの具合は急によくなり、まだ痛みや違和感はあるものの、痛み止めを飲まずに手術前とほぼ同じ食事量を摂ることが可能となりました。このかさぶたが剥がれたのが、傷口が塞がったサインだったんですかね。とはいえまだまだ刺激物を接種するのには躊躇しましたが。

仕事は入院中にもやっていたものの、退院二日後には出勤していました。でもこれちょっと間違いでしたね。何せ食べるのも無理ならしゃべるのも無理です。10文字以上しゃべると痛みもあるし、なんか喉奥から出てきそうな感じがするんですよね。痛いしすごく気持ち悪い。
軟口蓋切ったせいだと思うんですが、声もかなりこもった感じになるんですよね。退院一週間で声はだいぶもとに戻った感じがしますし、20文字くらいしゃべっても大丈夫なので、だいたいの会話は成り立つようになりました。ですがまだまだこもった感じもあり、気持ち悪さもあります。

2ヶ月後

術後2週間くらいで飲食の制限はほぼなくなりました。酒も刺激物も、一応4週間禁止って言われてたんで自己責任でしたけど、2週間でチャレンジしてみたら痛くはないし、血が出たりもしませんでした。あくまで自己責任なので、気軽にマネしないでください。

術後4週後の診察では、切った部分も順調にくっついているということで、手術した病院での診察は終了となりました。手術するきっかけとなった睡眠時無呼吸症候群の再検査も行い、無事に改善されていることを確認できました。

扁桃腺を切るメリット

睡眠時無呼吸症候群ってどういう治療するか知ってますか?治療っていうか、対処療法なんですけど完全に。根本治療する方法ないんですよこれが。唯一根本からなんとかするとしたら自分みたいに扁桃腺を切るとか、太ってる人は無呼吸が多いのでその人は痩せるかとか、そんなんしかないんです。CPAPっていう、酸素マスクみたいなものなんですけど、一生これをつけて寝るっていうのが、重度の睡眠時無呼吸症候群が取れる唯一の方法なんですよ。軽度~中度ならマウスピースをつけるっていう方法もあるけど、重度はCPAP一択。

睡眠時無呼吸症候群の可能性があるって聞いた時点でいろいろ調べてましたけど、自分が重度だと知らされた瞬間「CPAP絶対やだ」と思いましたね。当然だと思いますけど。旅行行くときも何するときも持っていかなきゃいけないんですよ、酸素送り込むまあまあでかい機械を。機械のメンテとかで通院も定期的に行く必要があるし。

中度の場合はマウスピースでいいんですよ。とはいえ特注ですし、その辺で売ってるようなヤツじゃないのでお値段は張るんですけどね。マウスピースだったらまあいいかなって言う感じでした。CPAPにしろマウスにしろ、根本的な治療じゃないですからね。。一生のお付き合いですし、そういうわけで太っているのが原因なら痩せるしかないし、扁桃腺が原因なら扁桃腺切るしかないのです。

しかも扁桃腺の場合切れば必ず改善するわけじゃないというね。いいとこ五分五分くらいとのことでした。というわけで実際切ったもののどうなるかという不安はあったわけですが、家族からも「睡眠が止まっていない」と言われるし、昼間の眠気が手術前と比べても驚くほどなくなったので、改善したなという実感はありました。

具体的には、こんな感じで改善しています。

睡眠時無呼吸症候群の改善状況

いやあすごいねこれ。全部が正常なわけではないんだけどさ、こんなに変わるかってくらい改善したね。先生からも「だいぶよくなりましたね。まだ軽度ではあるけど、上を見てもキリがないから」ということで、CPAPもマウスピースもいらんねってことになりました。

まあでも「寝てるときにちゃんと呼吸してるな」とか「いびきの回数減ったな」とか「酸素飽和度90%以上あるな」とか自覚はないわけよ、寝てるから。でも睡眠時間短くても問題ないなとは明らかに自分でもわかるのよ。前までしっかり寝たつもりでも次の日の昼ゲロ眠な日が多かったけど、今3,4時間しか寝てなくても普通に行動できるし眠くないからね。いや嘘、眠いのは眠いけど、手術前のような絶望的などうしようもない眠さではなくなった。ショートスリーパーの人って体質の問題でなりたくてなれるものではないというけど、こういう睡眠効率みたいなんが大きく関わってんじゃないか?と思いました。

さあ、太っていないけど睡眠時無呼吸症候群で扁桃腺大きい人はもう切っちゃおうぜ。

扁桃腺を切るデメリット

やっぱ声がうまく出ないです感じがします。10秒くらいしゃべっていると喉の奥からなんか出てきそうな感じでえずく一歩手前みたいな感じになってうまく声が出ないです。これも喉の構造がかわった影響でしょうね。これもなくなるのか、慣れていくのか。

その後、声がうまくでないこともなくなりましたが、何かしゃべっても聞き返されることが多いように感じます。思っているより小さい声しか出ていないかもしれません。

でもね、そんなの快適な睡眠、昼間の眠気と比較したら気にならないですよ。絶対に眠くない生活の方が良い。

肥満でもないのに睡眠時無呼吸症候群だという人は、まずは扁桃腺切ることを相談してみてほしいです。

入院時にあったほうがいいもの

・ごはんですよ
特に白飯苦手ちゃんにはおすすめです。おかゆが出ますが、当然のようにおかずは塩味がすごく薄いです。私は入院自体が初めてだったので、他の病気での入院でも食事がこういった味なのかはわかりません。ただ、扁桃腺を切り、傷のある喉ではしょっぱい・辛いといった刺激物は厳禁ですし、こんなものなのでしょう。
なのでごはんですよみたいなごはんの友がないと完食できません。喉は痛いけどお腹は空くんですよ、普通に。なのでいっぱい食べないと空腹感に耐えなきゃいけないので大変です。

・クーリッシュと朝りんご
他の人もだいたいクーリッシュに助けられたといいいますね。飲むというか、吸収するというか。傷口冷やすと痛みを感じにくいですからね。それでも、文字にすると「ごっくん」という音がしそうな飲み込み方をするといたんですけどね、クーリッシュでも。流し込む感じで冷やしながら味わうのが良かったですね。淡白な食事ばかりなので。
似たようなものだと朝バナナ、朝りんごもありますね。私は朝りんごがすごく良かったです。

・耳から接種できる娯楽
自分の場合仕事するためにPCも持っていったし、Switchも持っていったし、テレビも部屋にあるので見れるのですが、もうなにより熱があり気持ちが悪い。画面見てられなかったんですよね。おそらく本とか持っていっても役に立たなかったでしょう。
ひたすらベッドで横になりながらテレビの音を聞いたり、Youtubeの音声だけを聞いていました。耳からなら気持ち悪くなりません。


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