ミリしら初心者に伝わる教え方を考える
以前指示厨についての記事を書いたのだが、
基本的に指示厨、教え魔と呼ばれる行為は嫌われる。
でも自分の好きなものは語りたい。
もし語ることが許された時のために刀は磨いておきたいと思う。
人に教えることに関して、山本五十六の言葉がよく引用される。
やってみせ、言って聞かせてさせてみせ、誉めてやらねば人は動かじ。
これはこれで正しいのだが例外もある。
煽って貶して、悔しがらせて話を聞かせるという、
非常に面白いアプローチの教育系コンテンツがある。
言語オタクの水野さんと、
うんちくが豊富で抽象化が上手い、面白説明おじさんの堀元さんによるラジオ型コンテンツ。(ポッドキャスト・Youtube)
「ゆる言語学ラジオ」である。
聞いて見せ、煽って貶して
煽って貶して悔しがらせてというのは言い過ぎだった。
番組の導入部分で「母語話者なのに?」というお決まりの煽りフレーズで、
聞き手(堀元さん・リスナー)の興味を引くという手法をとっているだけだ。
水野(以下水)「堀元さん。ろうそくと論文とホームランの共通点は?」
堀元(以下堀)「一個もわからんぞ」
水「ヒントを出しましょう。」
水「収録・電車のダイヤ」
堀「どんどん闇に吞まれていってます」
水「どっちも分からないんですか?母語話者なのに?」
※母語話者とは、第一言語として覚えた言葉を話す人。
日本で生まれて日本人に日本語で育てられ、日本語を話す人なら母語話者。
山本五十六を鵜呑みにして手取り足取り丁寧に説明し、
甘々な説明をするだけでは飽きてしまう人もいるだろう。
多少関係性のできた相手には、
スパイス的に煽りを入れて興味を引くことも必要なのではないかと思った次第である。
では、どう煽るか
では、どう煽れば効いてくるのか。
煽りと悪口は同じラインの上にある。
煽りを文字に起こして切り取れば悪口になる。
格闘ゲームの有名な煽り名言に、
「そういうゲームじゃねえからこれ!」というものがある。
その冒頭に、
弱すぎなんだけどマジ!
誰こいつを神って言った奴は!
誰だよこいつを神って言った奴は出てこいよ!
という部分がある。
この部分だけ文字で見るとただの悪口だが、
対戦相手のウメハラ氏を神といっていたのはこくじん氏本人である。
このセリフが嘘だとわかっているから煽りを笑えるのだ。
悪口だと思われないためには、
100%と嘘だとわかるように煽ることである。
エイプリルフールネタにも通ずるものがあるかもしれない。
煽りネタデッキ
ここで普段筆者が使っている煽りデッキを紹介しよう。
職場でも趣味のコミュニティでも使える場面があると思う。
「日頃の行いですね。」
場面:運が悪かった時や、PCの動作が重い時など。
解説:これは相手の事を知らなければ知らないほどいい。
初対面で日頃の行いを知らなければ知らないほど嘘とわかってくれる。
また、逆に自分がラッキーだった場合にも使える。
「○○をご存じない?」
場面:全然有名じゃない用語について聞かれた時。
(例:渋川のホルモン丼事件をご存じない??)
解説:これはよく使われるフレーズだと思うが、
相手がその界隈を知らなければ知らないほどいい。
ただし、本当に驚かれていると思われる可能性もあるため、
なるべくオーバーアクションで言わないといけない。
デッキとか大仰なこと言ったのにいつもこの2球種でやりくりしていました。
大変申し訳ございませんでした。
もしよろしければ皆さんのシグネチャー煽りワードをお聞かせください。