ぼくのヲタクとしてのルーツ
今でこそ有名どころのアニメや漫画も大好きな多方面ヲタクのぼくだが、1番好きなジャンルは恐らくサブカルチャー、まぁメインカルチャーとサブカルチャーの違いなんてあやふやだけど所謂ヴィレヴァンにありそうな作品、としておこう。あとは海外のカートゥーンアニメが好きだ。
そしてぼくはホラーが大の苦手なのだが、何故かグロテスクな作品への耐性は多少ある。
なんでだろうって思ったから思い出してみることにした。結果、小4まで遡り、ヲタクへの道を歩むきっかけまで思い出してしまったのでぼくのヲタク道のルーツとグロ耐性についてかこうと思う。
ぼくは幼少期カートゥーンネットワークを見て育った。周りが仮面ライダーと戦隊モノとプリキュアを見てる中、パワーパフガールズとフォスターズ・ホームとデクスターズラボとおくびょうなカーレッジくんを見ていた。みんなが保育園でプリキュアごっこをしている隣で1人でKNDごっこをしていた。ここからもう道を踏み外している気がする。でも面白かったんだよ、ビリー&マンディとか。ここら辺の話はキリがないからまた今度。
まぁとにかく、ぼくのルーツは海外アニメだった。その後、中学生でおそ松さんにハマって普通に腐女子になったし、有名どころ(エヴァとかハイキューとか)も大好きになっていくしゲームも好きになる。
ぼくがグロ耐性への第1歩を踏み出したのは小学4年生の時だった。3ヶ月ほど通っていた小学校の各教室にパソコンが1台あって、休み時間になると先生の監視の下、そのパソコンで遊ぶことが出来た。パソコンの前に何人も集まって、みんなで何かを見るのが日課だった。ちなみにぼくはそれが原因で立派なインターネットキッズになった。そしてその頃はおもしろフラッシュ全盛期。ぼくらが夢中になっていたのは「おもしろムービーズ」というフラッシュのまとめサイトだった。その頃の代表のフラッシュムービーといえば『千葉滋賀佐賀』『恋のマイアヒ』『スーパーマリオでウエスタンショー』などが挙げられる(ここで懐かしいと思った人、握手しましょう)
しかし、クソガキ共に人気なコンテンツはやはりエロとグロなのである。血が出れば喜び、下ネタが出れば爆笑する、そんな年頃だ。ぼくらはとにかく刺激を求め日々インターネットの海をさまよった。
つまり、ぼくのグロテスクへの耐性はここで培われたのだ。あ、この後に出てくる作品は基本的にかなりセンシティブなので今回出てくる作品を視聴する際には注意して頂きたい。
グロゲー実況にまで手を出し一通りの刺激に飽き飽きしていた時にある同級生がどこから手に入れた情報が分からないが「『ハッピーツリーフレンズ(以下HTF)』というアニメがやばいらしい」という話を持ってきた。早速調べて見てみると、かわいい動物たちがなんとも悲惨な目にあうというシュールなブラックコメディ的アニメだった。これが当時10歳のぼくに大ウケぶっ刺さり。今でもよく観る大好きな作品になった。
すっかりHTFの虜になったぼくは学校だけでは飽き足らず家のパソコンでもHTFを見るようになった。その時に関連動画で出会ったのが『ねこぢるうどん』のアニメだった。可愛い絵柄のねこの姉弟の日常の話だが差別的だったり倫理的にアウトな話が多い。元々はガロで連載されていた漫画だ。そして、ぼくは『ガロ系』というジャンルに片足を突っ込んだ。
『ガロ系』とは月刊漫画ガロに連載していた作家たちのようなアングラで個性派で特殊な漫画家や作風を指す表現である。代表的な作家に蛭子能収氏や古屋兎丸氏、山野一氏が挙げられる。
古屋兎丸氏の代表作『ライチ光クラブ』もぼくはかなり好きだし、山野一氏の『四丁目の夕日』は何がいいのかさっぱり分からないし間違いなく好きではないのだが半年に1回くらいつい読んでしまう。
ガロ系の作品はエログロなものが多いように感じる。暴力的であったり倫理的に問題があるものが本当に多い。先述した作家たちの作品もそうである。内臓が出たり倫理的に問題があったり、今のご時世ではとてもじゃないけど載せられないであろう表現がたくさんある。普通に、そんなものが好きな小4なんて正気じゃない。インターネットに出会ってしまった時から狂っていた。インターネットなんて出会うべきじゃない。
そこから数年経ち、ぼくは中学1年生になった。今も患っている大病である厨二病はこの頃に発症した。この時に夢中だったのは今も大好きな星野源。星野源の曲に『地獄でなぜ悪い(この曲は星野源の曲の中で1番好きな曲で、本当に良い曲なので是非聴いてくれ)』という曲がある。そして園子温監督の作品に『地獄でなぜ悪い』という作品がある。察しの良い人は気付いただろう。当然のように園子温作品へ走った。それがだいたい1年くらい続いたあと、グロへの情熱がぱったりと途絶える。そこから今日まであの時ほどの情熱はないしこれからもないのだと思う。
そしてさらに数年、高校生で映画が本格的に好きになってからさらに少し経った頃ぼくは運命的な出会いをする。それが今も1番好きな監督である阪元祐吾監督の作品だ。阪元祐吾監督の作品はアクションだったりバイオレンス映画が多い。初めて観たのは『ハングマンズノット』という作品だった。これはとてもざっくり説明すると狂ったメガネとやべぇヤンキー兄弟が殺し合う話だ。初めて観た時は正直、もう見るまいと思ったが気が付くと阪元監督の作品をほぼ全て観ていた。何故か中毒性があるのだ。幼い頃に見たHTFを思い出した。
そうして、ぼくが世界で一番好きな映画である『ベイビーわるきゅーれ』シリーズに辿り着きアクション映画が好きになるのだがこの辺の話はこの話で長くなるのでまた機会があれば書く。
まぁ、そんなこんなでその他にも紆余曲折を経て立派なヲタクに成長したわけだが今でも1番好きなアニメは?と聞かれたらまずトムとジェリーとHTFが出てくるのはアニメの入り口がカートゥーンネットワークだったことと小4の時の同級生の影響なのだ。もう名前も顔も覚えてないけど。そして、ぼくはこれからも立派なヲタクとして歩んでいくのだろう。てことで、ダンジョン飯見てきます。