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今一番天国で会いたいのは

愛犬です。今年亡くなった19歳の愛犬。
「死んだ夫じゃないのかよ」と自分でもツッコミをいれたくなりますが、答えは一択です。

人間に会うといらないことを言っちゃうし、言われちゃいそうですよね。
それに比べて愛犬は…もう会えただけでハッピー。触れられたらよりハッピー。会えたなら感謝の言葉しか出てこない。

犬、素晴らしい。

愛犬が亡くなった時、腑に落ちることがありました。
この世で一番悲しいことは大好きな人たちが悲しんでいる姿をみることだと。

夫が亡くなった時、私はそれはそれは泣きました。
亡くなって数ヶ月経った時、父母から
「あなたが泣いている姿を見るのが辛かった」
と言われました。
私はその時「そりゃそうだよな〜」くらいにしか思っていなかったのです。

愛犬はそれはそれは父母に可愛がられていました。
愛娘という方がしっくりくるくらい、いつまでも赤ちゃんのように2人でお世話をし、一緒にお出かけしていました。

愛犬が亡くなった時の父母の泣いている姿が忘れられません。
今までに見たことのない泣き方で悲しんでいる2人をみて、「あ、これは一番きついやつだ」とすぐに思いました。
自分が悲しんでいる時は悲しむことに没頭でき、自分がしんどいだけ。
悲しみから這い上がることも自分でどうにかするしかないことを知った後だから、悲しんでいる2人を見守るしかできない。
私自身も悲しかったですが、それ以上に父母が悲しんでいる姿をみるほうがこたえました。

そして父母はきっと同じように夫が亡くなった時辛かっただろうな、そんな思いをさせてしまってごめんよ、この親不孝者め〜と自責の念に駆られました。

愛犬が亡くなってから数ヶ月経ちました。
ぽかっと空いた穴は私たち家族の心の中に多分一生あるけれど、それ以上にハッピーを届けてくれたお陰で、父母と愛犬のことを話す度笑顔になります。

老犬介護も全然させてもらえず、死に際も潔かった素晴らしい我が愛犬。
私もそんな風になりたいと自分の愛犬ながらそう思うこの頃です。

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