浮気されても離婚したくない方へ
「浮気されたら夫婦は終わり」という考えの方もいれば、浮気されてもすぐに離婚を考えられない方もいます。離婚をしない理由にそれぞれ様々な事情や想いがありますので、私はその方の意志を尊重したアドバイスを心掛けています。
代表的な例を挙げてみます。
・まだ愛しているから離婚をしたくない
・子供や生活の今後を考えると離婚ができない
・浮気を許せない憎しみや怒りから離婚を放棄
この3つはパターンとして良く相談を受けます。
つらいかもしれませんが、振り返ってみましょう
パートナーが浮気をしてしまった原因を考えることも大事な作業になります。
勿論、パートナー自身の性格の問題や認識の甘さなど、本人に原因があることは当たり前なのですが、それは少し横に置いといて、家族として、夫婦として、そして男と女として、問題が無かったかを振り返ってみてください。
わかりやすく病気で例えます。病名がわかれば治療も的確にできます。ここでいう病名は「浮気をされてしまった根本的な問題」と置き換えます。ただ、その病名がわからないことがあります。思い当たる節が無いという方もいますが、人に指摘されて初めて気づくことも多いのが人の性格でもあります。思い込みやプライドも病名を知ることに邪魔になる時がありますので、認めたくない気持ちは抑えて考えてみてください。
それでも自分では分からないという方は医者に相談してみてはどうでしょうか。ここで言う医者は、「離婚カウンセラー」や「心理カウンセラー」です。
浮気せざるをえない理由があったかもしれません
離婚したくない方にとって、夫婦関係の改善は浮気の防止や再発防止に欠かせないものです。パートナーは夫婦関係に見切りをつけたから浮気に走ったのかもしれませんし、あなたがもっとパートナーを理解していれば起きなかった問題だったかもしれません。
もちろん、浮気は悪いことです。
ですが、その浮気をされてしまった原因は、浮気をされる以前から抱えていた問題や不安が火種になっていませんか?
パートナーに優しくしていましたか?
パートナーを罵っていませんでしたか?
感謝は伝えていましたか?
会話をすれば喧嘩になっていませんでしたか?
パートナーを男性として、女性として接していましたか?
何度も言いますが、浮気は決して許されない行為です。浮気した側を責める気持ちや責めたい気持ちは痛いほど分かります。しかし現実はそう簡単なことではありません。理解の無い感情的な責めは、相手を一方的に殴る行為と同じだと私は思っています。
もし離婚を望まないのであれば、正しい順序で問題を解決すること
喧嘩したり、意見が合わなかったり、自分のペースを相手に乱された時など、一緒に生活していれば嫌なことやイライラしてしまうことありますよね。それを放置するから蓄積され、いづれは解決することを諦めたり、嫌いになっていくのだと思います。そうなると人は距離を取ろうとします。人によって様々ですが、家に帰る時間がどんどん遅くなる、休みでも一人で出掛けるようになる、趣味に没頭するなどは顕著に現れます。前の記事でも書きましたが、夫婦の仲が悪いと浮気をしてはいけないというハードルが下げがってしまいます。家にいない時間が増え、浮気がダメだという意識が下がった状態。これが浮気を誘発する原因なんじゃないかと思います。
もし離婚せずに夫婦をやり直したいと思われているなら、浮気をしたそもそもの原因を解決することが優先だと思います。何が問題だったのか?まずはそれを考えてみましょう。浮気を止めて欲しいと願っているのにパートナーを責めることしかできない。これではあなたの想いは届かないと思います。