東南アジア駐在妻*こどもの英語のはなし ~はじめに
東南アジアに引越してきた時、子供たち(当時、3歳と5歳)は、全く英語を話せませんでした。そして、その状態で、インターナショナルスクールに通い始めたので、最初の頃は大変でした。学校にEALサポートプログラム(English as an Additional Languageの略:英語が母国語としない生徒向けのサポートプログラム)はあったのですが、Kindergartenについては、ネイティブスピーカーの子供もまだ言語を習得する段階なので、みんなで英語の勉強をする(=EALの特別授業はなし)というのが学校の方針で、強力なサポートはなかったというのが率直な感想です。
本人たちがあまり話したがらなかったので、当時の子供の胸の内や、学校での詳しい様子はわかりませんが、誕生日会で皆んなの輪に入っていけない、プレイデートに連れて行っても他の子に遊んでもらえていない我が子をみて、胸を痛め、焦り、消耗していました(暗黒の時代!)。
親として私ができることは限られていましたが、奮闘する子供たちに伴走していくうちに、EAL教育への関心が高まり、思いを強め、TESOLという英語を母語としない学習者へ向けた英語教授法の勉強を始めるに至っています。
(余談なのですが、子供たちが英語をマスターしつつある今は、国語力維持に課題の重点が移っており、バイリンガルに育てるには、本当にたゆまぬ努力が必要なんですね…と痛感しています。正解のない長い長い旅路を楽しむしかないです🏊♀️)
TESOLの勉強をしながら、自分たちのことを振り返りつつ、子供の英語について考えていることを書いていきたいと思います。
✏️どのくらいでEALを卒業できるのか?
子供たちの英語がなかなか伸びず、もがいていた頃、EALの先生に「だいたいどのくらいでEALを卒業できるものなのでしょうか?」という質問をしたことがありました。この苦しい状況があとどのくらい続くのか知りたくて質問したのに、先生の答えは「人によって全く違うので、なんとも言えない。本人の性格、もともとの言語能力に加えて、英語とどのくらい/どのように接する生活環境にあるかなどによっても、大きく変わる。だからわかりません」でした。
正直、その時は、ずいぶん無責任で(EAL担当教員なんだから1年くらいで卒業できるよ!とか言って欲しい…)ぼやっとした答えだなぁと思いました。でも、自分たちの経験を積み、他にもたくさんの同じような日本人家族をみてきた今、もし、人から同じ質問をされたら、私も、同じように答えると思います。
よく「子供は上達が早いから大丈夫!」とか、「3ヶ月くらいで聞けるようになるよ」とか言うのですが、何年経っても、なかなか英語が上達せず苦労している子も結構いるのが現実です。特に、東南アジアのインターナショナルスクールだと、英語圏の現地校に通うのとは違い、日本人が一定数いる上に、それ以外の生徒もネイティブスピーカーではない人が大半なこともあるので、危機感を持って”仕掛けて” いかないと、英語の上達がゆっくりになるというのが、私の見解です。
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こどもの英語のはなし②
〜英語が急に伸び始めたタイミングがあった!