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東南アジア駐在妻*Boundary(バウンダリー:境界線)のはなし

https://m.youtube.com/watch?v=aSFvJbSQdA4

自分をすり減らして過ごしていた時間からの学び「Boundaryを意識する」ということ

海外移住のように大きな環境変化があり、今までの「常識」が通じなくなると、一時的に自信をなくして、自分に迷ってしまうことがあります。

自分が良かれと思ってしたことを否定されたり、どうしていいかわからなくて遠慮しているうちに相手に合わせすぎて疲れたり、という繰り返しの中で、どっと疲れる。それでも、新生活を軌道に乗せるために、友達づくりに励み、インスタで情報収集し、子供の学校行事に出向き、夫の会社の集まりにも参加して、さらに疲弊…

東南アジア某国に引越してしばらくの間、こうして、自分をすり減らすような時間を過ごしていた時期がありました。

🤐なにげなくストレスになっていたこと

子供がインターナショナルスクールに通っているので、学校を通して知り合う家族の文化的背景は様々。
子供の友達が家に遊びに来て、スナックを出したら「I don't like this. Do you have other things to eat?」と言われたり、三つ編みをしている子に「髪型、可愛いね」と髪に触れたら「You don't touch my hair」と言われたり、何気ない自分の行動に対して、予想外の反応が返ってきて、びっくりすることもありました。

それから、悩ましかったのが夫の会社の集まり。
大前提として、夫の帯同でここにいることは承知の上ですが、それでも、夫の会社の”凖社員”のような位置付けで扱われるのには違和感と抵抗がありました。駐在家族での集まりならともかく、奥様だけで集まる会は、どうにも不思議。夫の序列に準じて妻達の序列が決まる、夫の会社への愛社精神や忠誠心がそれとなく求められる、そして、なんだかんだ言ってこの会への参加が強制になっている!
奥様会は、年長の奥様がリードしていたとしても、会社が監督しているわけではないので、トラブルやいじめ・ハラスメントが起きてもなかなか的確に対処されません。それなのに、”なんだかんだ言って”参加しなくてはいけない雰囲気があるので、奥様同士の関係がよくない時は複雑です。某商社では、バンコク・ニューヨークといった大所帯でノイローゼになる人が出て、会社として奥様会を廃止していました。

似たような例になりますが、インタナショナルスクールに子供を通わせると、学校によっては保護者のボランティア参加が積極的に促されます。校内に日本コミュニティなどがあれば、そこからも声がかかることもあります。ボランティアへの参加は楽しくて大好きだったのですが、それでも忙しくなると時間を取られている事を負担に感じたり、全く来ない人に対して勝手にイラつたりすることもありました。周りには、気持ち的に疲弊して、ぱたりと学校に来なくなった保護者も…


🌟全部、Boundaryの話だった!

そんなモヤモヤをひっそり抱えながら過ごすこと2年(長い!)
気持ちいいくらい自由なNon Japaneseの友達と接するうちに分かってきたのは、自分のBoundary(バウンダリー:境界線)をまもれれば、とても気が楽になるということ。

妻であろうと、母であろうと、帯同者であろうと、人として、これ以上は踏み込まれたくない、これ以上はgive(奉仕・貢献)できない、これ以上は許容できないと感じる、他者と自分の間の「Boundary」があります。人によって(もっといえば、同じ人でも時によって)、どこに境界線をひきたいのか変わりますが、いずれにせよ、その境界線を超えられると、不快な感情が生まれるというのが、わかりました。

まずは自分の「Boundary」を自分自身が認識し尊重すること、そして必要な時は、それを相手にきちんと伝えるということが、とても大切だと思うようになりました。特に、多様なバックグラウンドや価値観を持つ人が集まる環境では、自分のBoundaryも、相手のBoundaryも大切に!です。
境界線をひくことに罪悪感を感じる(=自分/他者からの批判の目を感じる)必要はないし、逆に、他人の境界線を自分の価値観をもとに批判することは見当違い✖️と整理して、自分の考えや感じたことは、できるだけ表現するようにしています。

色々な人と「しなやかに」お付き合いしながら快適に生活することが、最終的に目指すところですが、そのベースには「Boundary」があるというのを意識するようになってから、身の回りで起こる様々な出来事を受け入れやすくなりました。 (と書きつつ、日本人同士だとBoundaryのひき方が悩ましく感じる時が、やっぱりまだまだあります…❤︎)

🙌最後に
冒頭の「That's a Boundary」は、子供が学校で習った歌です。
アッセンブリーでジェスチャー付きで子供達が歌ってて、感動しました🥺
すごく大切なことを学んできてくれています!
子供に教えてることを、親として自分も出来ていたい…と思いながら、日々過ごしています🙏


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