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元セフ彼との別れ話

※別れていません。

 もう、寝なくちゃいけない時間だから手短に、でも備忘録になる程度には。

 今日は彼と県内田舎の観光地にデートに行った。順調に仲を深めて、彼が知られたくなかったというようなことも徐々に話してくれるようになってきた今日この頃。
 今朝母から連絡があって、つきあっていることを父に話したところ、私にききたいことがあるから、土日に実家に帰ってきてほしいとのことで。もう、せっかくの楽しいデートが、悲しい気持ちでいっぱいだった。
 ということは、彼が話すことに難色を示していた、職業のことや職場の名前なんかも、聞きださなくちゃいけないし、まずまず母や父が付き合いのことでなにか私に問いただしたいことがあるということを、彼に相談しなくてはならないってことで。
 彼がそれを今日話してくれなかったり、一緒に対策を考えてくれなかったりしたら、きっと別れるのだろうなと思っていた。朝入れて飲み干さずにおいて行った熱いコーヒー、冷めてしまって帰宅するころには、もう恋人を失った私なのかもと、そんなことを考えながら重い気持ちで集合場所へ向かった。

 デート中はとても楽しかったけど、やっぱり心から楽しむことはできなかったかも。話すなら、デートのおわりがけに。じゃないと重い気持ちでデートどころじゃなくなるって分かっていたから。

 久しぶりにホテルに入って、ひととおり楽しんだあとに、そういうしっとりタイムが来たので、相談することにした。
 私が話を打ち明けて、どうしたらいいかわからない、好きだけじゃどうにもならないのかな? どうしたら二人を安心させられるんだろう。どうしたらこのままいられるのかな…と弱音を吐いて、沈黙。
 彼はすごく辛そうにして、よく深く考えて長く沈黙した後、「別れよう」とは言葉にして言わなかったけど、暗にもう一緒にいない方がいいのではというような話をした。2度目の別れ話。
 もうそれが辛くって、涙が出て止まらなかった。いやだよ、とかどうして? なんで? って言いながらわんわん泣いたら彼は抱きしめてくれた。

 彼はバツイチ子持ち(別居)。単身赴任とかの関係で転職が多い。伝えてない情報が多すぎて、私の親が心配するのも無理ない。これほど、彼氏ができたよといわなければよかったと思ったこともない…。

 多くは書きたくないから、もうそれから以降の詳しくて具体的な話は伏せるけど、私の願いは、「どうせ別れるならちゃんと親に説明してから追い込まれて別れることになりたい」。何もないのに別れてしまったら、それは大切にしてきたことにならないと思う。苦しくても立ち向かうのが、愛のしるしなんじゃないかな。
 彼は一緒になんて話すか考えてくれた。それから「絶対守ってほしいこと」と言って、絶対にケンカごしにならずに話してほしいと私に頼んだ。私もすごく納得した。彼といたら穏やかに生き生きしていられる。それを体現しながら、話すことに意味があるんだと思う。

 胸が痛かったのは、何度か抱きしめられている途中、私が色々と泣きながら話している途中、彼の胸が何度もブルブルと震えていたこと。見えなかったけど彼が鼻をすすっていた。私のために泣いてくれるのが嬉しかった。

 私の自己肯定感が低いことを払しょくして去っていきたい、なんていうことも言っていた。その後幸せになるんだよ、みたいなことを。すごく否定したけど。絶対いい人がいるよ、とかいいながら、私の顔をぐにーっとして「りなはすごくかわいいし、魅力的だし、会うたびに素敵だなと思うところに気付くから」って言ってくれて、もうだめ。あなたに可愛いって言ってもらえないと意味がないもんって言ったら、すごく辛そうな顔してた。

 幸せにできないとかそんなの関係ないよ。一緒なら幸せなんだから不幸がきたって乗りこえていけるんじゃないのかな?
 わからない…そんなこと断言できるくらい時間かけて一緒にいられてないもん。私たちをせかさないで…穏やかになったこれからのわたしを見ていてほしいのに…。

 結局は、別れないことを決めていまここにいるんだけど。
 日曜日にどうなるかはわからないけど、ここまで真剣に考えてくれた人だから、守りたい。心配してくれる親も大事にしたいんだけど、心がおぼれちゃうかもしれない…。

 怖いな。

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