第六回偽物川主催者ピックアップその2
はいそーいうわけで(別にどういうわけでもない)だいぶ間が開きまして、そろそろ募集の方は締め切りも近いのですが第二回のピックアップと参りたいと思います。
大雑把な傾向を言いますと、だいたいみなさんまあメカニカルな機械の話ですね。「人間だけどすごく機械的」みたいなやつはいまだ主催者自作しかありません。ただ、切り口が面白いと思った作品が一つと、「サイボーグにアンドロイド」というコテコテな切り口で高得点をたたき出している感じの作品と、二つを今回はご紹介してまいります。
SOMETHING IN THE AIR クニシマ様
こっちが「切り口が面白い」の方です。具体的な機械的な機械がどうっていうんじゃなくて、「機械翻訳調の文体」で書き上げられた、非常に幻想文学的というか、怪奇的というか、そういった一篇になっております。そういうジャンル指定にはなっていないけど、ホラーみも感じるよ。
終末を巡る旅 南沼様
こっちはサイボーグとアンドロイドがポストアポカリプス世界でロードムービーする話。と言い切ってしまうとみもふたもないんですけど、旅情というか、せつなさというか、描き出される「機械たちの時間」の空気感がね、なんていうのかな……とても「E」です(化石的表現)。これから終盤戦突入ですが、その火ぶたが切って落とされたって感じがしましたよ。なんとなく。
さて、そういうわけで2回目のピックアップでした。3回目はやるかどうかまだ分かりません。やるとしたらやる。んじゃ。