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第四回偽物川主催者ピックアップその1

 今日は涼しくなるとかいう噂だったが普通に暑い(時候の挨拶)。どうも、ある意味ではお久しぶりです偽教授でございます。いま第四回偽物川小説大賞というものをやっております。

 それがどういう何であるかはリンク先に書いてあるので説明しませんが(なぜなら面倒くさいからだ)、開始から数日、ぼちぼち作品も集まり始まりましてございますので、恒例の主催者(おれ)によるピックアップ紹介、第一回をやっていこうと思います。ではさっそく参ります。ここに並べる順はエントリーの順、作者名は敬称略ということでよろしく。今回は始まったばっかりですので二作品です。あと、ここで紹介する作品を選ぶ基準は大賞選考とはまた別ですので、これは大賞その他各賞の予選としてやっているわけではありません。あしからずねんのため。

愛の身勝手 尾八原ジュージ

 きょうじゅんとこに限らずもはや川系界隈各所ですっかりおなじみ、進捗する変温動物とかげちゃんことジュージさんの第一作目。第一作目とは何かというと、今回はひとり三作品までのルールだからです。
 前回偽物川(第三回)のときの作品とはうってかわって、今度はゾンビものです。ホラーというくくりは同じでも精神の中で浸食される部位が作品によっていろいろ異なるのがホラーというものですが、これは正直なところ不快指数的なものがとても高くて読むのが辛いです(ホラー的な分脈においては誉め言葉ですので念のため)。
 今回、テーマが「愛」という大上段なアレなわけですが、愛というものの一方通行性、身勝手さ、理不尽、みたいなものを余すところなく書いたという感じの作品で、そういう意味でもいろいろキツいです。臭いとか。(誉めている)。

夏の終わりのナポリタン ロマネス子

 ほかにもちらほら常連様の姿が既に見られるのですがこちらは偽物川ではご新規の方の作品となります。偽物川では、というのは偽教授杯の方では既にご参加を頂いていたからですが、それはいいとして、今回この作品をピックアップ紹介させていただくのはいま参加登録されている中ではいちばん上述の『愛の身勝手』とは異なるタイプの作品だったからです。
 こちらの作品は「愛というものは温かく優しいものだ」という前提からスタートする、隣人愛もしくは家族愛をテーマとした物語を描いています。親子の愛はストーゲイでいいのだろうかというお問い合わせがありましたんでここに書いておきますが、親子の愛はストーゲイである場合、アガペーである場合、双方を兼ねる場合の三タイプが一般的であると個人的には思っています。
 さて、『夏の終わりのナポリタン』。読み終わったとき、ああ、愛っていいなあ、人間っていいなあ、って心から思いました。みなさんも読んでください。おすすめです。だからこうして紹介しております。


 というわけで、第一回ピックアップ紹介は以上です。私の分だけでも(今回は他の審査員もピックアップをやる可能性があります)最低でもあと2、3回かそれ以上やりますんで、またご期待ください。でわでわ。アディオス。



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