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第五回偽物川主催者ピックアップその3

さんさんさん
たいようのーひかりー
ぼっくーらーのかたにーふりそーそぐー

というわけで(どういうわけだ)ピッコアッポもはや三回目です。
残り日数などから考えて今回は多分全四回ですね。


天使の告解 ぎざぎざ様

立場が特殊だからノーカンの主催者を除くと初の二作品目投下となったぎざぎざさんの作品がこちら。非常に思索的な色彩の強いSFなんですが、非常に考え込まさせられる作品でした。
簡単にあらすじ的なことを書きましょう。記憶を操作する技術が確立されている未来の世界で、記憶を操作して「天使」を造り出す実験をする、狂気の科学者の物語です。狂気でなければ悪魔の科学者。ほんとこいつひどい。
科学者が男で、天使にされるのが女の子であるという前提があるため、多分男性の読み手と女性の読み手では大きく読解の仕方が変わってくるんじゃないかという気がする。ちなみにきょうじゅはJK(じんせいらくありゃ/くもあるさ)です。

翡翠の腕輪 南沼様

こっちはどういう文脈から出てきたのかミャンマーのアンダーグラウンド社会が舞台のバイオレンス小説。躍動感に満ち満ちていて、逆に頭空っぽにして楽しめました。
翡翠の腕輪は作中に登場する器物ですが、それが「ニセモノ」であるかどうかは明言はされていない。でも文脈上解釈はほぼ一つに絞られていて、そこが「テーマに対する回答」の在り方として強かった。今のところ、今回の企画ではぶっちぎりの強さを見せています。最強の一角ですね。主催者のわたし的には。
ただ一つだけ難点を指摘するとすれば、いかんせん二万字の尺に対して物語がかっつかつで、それがために削られている要素が随所に感じられるところ、かなあ。それでもぶっちぎりなんだけど。


というわけで今回も二作品のご紹介でした。そろそろ企画日程も押し詰まってまいりましたので、まだ書いてる皆様はアクセル踏み込んでいく感じでお願いいたします。そいじゃ。


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