ドーパミン日記_林芙美子のお宅を覗かせていただきました
2024/12/2(火) 幸せ指数: 10dpm
林芙美子様、最初にお詫びしておきます。
スミマセン、私、「放浪記」も「浮雲」も読んでおりません。💦
そんな私ですが、先日、あなた様のお家「林芙美子記念館」へ伺いました。こんなに近くにあったなんて驚きです。
塀沿いの石畳のゆるい坂道は情緒があり、記念館の入口からチケット売り場までのアプローチも、いよいよ林芙美子のお宅が見れるのだ!と気持ちが昂ります。
「ぐるっとパス」で、いざ入場。
なんという素敵なお宅なんでしょう!昔の建物好きの私は、一発でやられちゃいました!
入口を入ってすぐ左手のお台所には、石の流しに蛇口が取り付けてあり、年季の入った食器棚もそのままに、その当時の冷蔵庫(国産第一号らしい!)もドンと鎮座しており…。ああ〜、これよ、これ!昭和の台所!郷愁をそそられます!
そのすぐ隣はお風呂場となっていて、浴槽は入りやすい落とし込み式の総桧だったそう。芙美子さん(馴れ馴れしいですが「芙美子さん」でいきます)、さすがです、こだわりが伝わってきます!
もうここだけでも、いつまでも見ていられる。好きです!😅
でも、この台所やお風呂場、次の間と呼ばれるお部屋は、(中庭)外から中を覗き込む感じになってしまうので自分でちょっとクスッとしちゃいました😅
左右のお部屋から目を前に向けると、紅葉で色付いたお庭が広がります。飛び石が敷かれており、つくばいも据えられており、それは見事なまでに憧れの日本のザ・お庭なのです!
玄関のそばには小さな竹の林もあり、真っ直ぐに伸びた竹の先に葉が秋の空に清々しさをを奏でてました。
しかし、思っていたよりお部屋が多いのですね!
客間、茶の間、小間、寝室と、それぞれ床間があり、見ているこちらの背がシャンとする様なきちんとした佇まいの純和室。見ていると今にも着物姿の芙美子さんが畳を擦って入って来るようでした。
そして、やはりメインは書斎!ここで芙美子さんが原稿を書かれていたのですね!文机の上にはペンや原稿用紙や文箱などが置かれてあり、スタンドもほんのり明るく灯っており、今にも芙美子さんが座椅子に座り執筆に取り掛かるようでした。
筆が止まると半障子からお庭の様子を見ていたりしたのでしょうか。
これが作家のお部屋か!好きすぎる!失礼かと思いましたが、写真撮りまくってしまいました。
旦那様のアトリエは現在は展示室となっており、芙美子さんの原稿や、「花のいのちはみじかくて苦しきことのみ多かりき」の書や、愛用の半纏などなどが展示されていました。芙美子さんの映像も流しており、初めて作家林芙美子の姿を見たのでした。芙美子さんは女学生に、若い頃は、本や絵や音楽などにたくさん触れて感受性を育むことが大切とおっしゃっていましたね。私はとうに若い頃は過ぎてしまいましたが今からでも芙美子さんの言葉を実行していきたいと思います。
邸宅やお庭とは反対側に、草木を楽しめる散策道が結構高い場所まで作られています。芙美子さんや旦那様、息子さんもここを登って季節季節に散策したのかと思うと、その穏やかな優しい時間に思いを馳せてしまうのでした。
最後に、芙美子さんがこだわりを持って作ったこの終の棲家を今でも大切に丁寧に管理して守っていただいているのが感じられてとても幸せな気分でした。
守っていただきありがとうございます!
見せていただきありがとうございます!
林芙美子作品も読んでみようかなと思います。そしたらもっとこの邸宅が身近に感じられて、もっと好きになってしまうことでしょう。
まずは「放浪記」から。