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「語るアイツ」~映画「カンフーハッスル」

「おはようございます、それともこんばんはですか?」
不知火涼太です。

みなさん、「少林サッカー」観ましたか〜?

週末することがない人、何も考えずゲラゲラ笑いたい人、サッカー好きな人、カンフーや少林拳が好きな人、忘れかけていた夢を持っている人にはうってつけの映画ですからね。ぜひ観てくださいませ〜。

さあ、タイトルでお察しでしょうが、今日も周星馳(チャウ・シンチー)作品!
この映画だ!

■「カンフーハッスル」(原題:功夫)

(あらすじ)
荒唐無稽なサッカー対決を描いた「少林サッカー」で世界的なヒットを飛ばしたチャウ・シンチー監督がカンフー映画に挑んだアクション・コメディ。ギャング団の一員となることを夢見るチンピラの主人公が、ギャング団とカンフー技を隠し持つ街の庶民たちとの抗争に巻き込まれていくさまを、ギャグと本格アクションを散りばめ描く。
 生きるためには強くなり悪とならなければならないと信じる負け犬のチンピラ、シン。彼の夢は栄華を誇る冷酷非情なギャング団“斧頭会”に入ること。頼りにならない相棒とコソ泥を繰り返す日々。ある日、ひと仕事するべく貧民街の“豚小屋砦”というアパートに目を付けたシンは、そこで斧頭会の連中と住民たちとのモメ事に遭遇する。なんと住民たちは大勢いた斧頭会の面々を易々とかたづけてしまうのだった。驚いたことに、彼らはかつてカンフーを極めた最強の達人たちだったのだ。怒りに燃える組長は、殺し屋を雇い住民たちのもとへ次々と送り込む。そしてその対決を目の当たりにしたシンの中で何かが目覚めるのだった。
https://www.allcinema.net/cinema/320904


■見どころ

なんと言っても、カンフーアクション!そりゃタイトルにも入ってるんだから当然ですよね。

この映画には往年のカンフー映画へのオマージュや愛がたっぷり詰まっています。終盤で周星馳が着ている白いカンフー服はブルース・リーそのもの。序盤で豚小屋砦の大家がほっぺにキスされるシーンはジャッキー映画の1シーン。その大家さんを演じる元華(ユン・ワー)や、ラスボスの火雲邪神演じる梁小龍(ブルース・リャン)は往年のカンフー映画の名優たちだ。
周星馳自身が、香港のブルース・リー  ファンクラブの名誉会長なのも有名だしね。

ちなみに、小ネタを一つ。
冒頭のシーンで、「映画なんて儲からねえ、商売にならねえ」みたいなセリフを言いながら女性にボディタッチする、ウェスタンハットの男。
この人は、中国を代表する映画監督 馮小剛(フォン・シャオガン)。
「狙った恋の落とし方。」とか「女帝」とかで知られてるかな。
このシーンは、中国のお正月映画のヒットメーカーに「映画なんて・・・」ってなセリフを言わせる、皮肉の効いたジョークなんだね。
(「狙った恋の落とし方。」は北海道もロケ地になってて、上映後、映画を観た中国人の資本家による北海道の土地購入が増えた。その後、北海道で水資源保全条例が成立することになったり、社会現象を巻き起こした映画なのである。この作品はまた別の機会に。)

この時期あたりまでの周星馳の映画は「挫折を経験した主人公が、精神的成長とともに大復活を遂げる」パターンが多い。「少林サッカー」。「食神」。「喜劇王」はちょっと例外かな・・・?でも、これが誰にでもわかりやすく、楽しめる要因のひとつなんじゃないかな。

そんで、一番好きなシーンは豚小屋砦に押し寄せたマフィアたちを、人足、仕立屋の主人、粥麺屋の主人がひた隠しにしていたカンフーの腕前で追っ払うところ!とにかく美しく、爽快。カンフー映画のアクションって、力強さだけじゃなく、動き・シーンとしての美しさに徹底してこだわり抜いてる感あるね。
(URL載せて観てもらいたいところだけど、そこは大人の事情。残念!)

BGMに流れている「四川将軍令」がすごいいいアレンジなんだよねえ〜。
あまりにカッコいいからサウンドトラック買ったもんね。
(このBGM、そういえば昔「お笑い登竜門」って番組で、芸人さん紹介の時に流れてたな。)

ぜひとも「少林サッカー」とこの「カンフーハッスル」立て続けに観て欲しいなあ〜。
続けて観ることで笑える、メタ的な小ネタも一つ入ってるし・・・。

さて、次はどの映画を紹介しますかねぇ。
また周星馳かな?
どーすっかなあ〜ってなところで・・・

再見!

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