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冒険心・テーマパーク・井之頭五郎

いつも同じチョイスをしてしまう。

例えばコンビニで買う飲み物だったり、行き慣れた定食屋さんで注文するメニューだったり、夏に買うアイスだったり。
一度満足するとずっとそればかり選んでしまう。失敗がないから。

冒険心とでも言うのだろうか。しょっちゅう冒険して、失敗してもおおらかに笑っていられる人がちょっと羨ましい。

この間ディズニーシーに初めて行った。事前知識はほとんどなかったが、気になるアトラクションを片っ端から遊んでいた。もしかして僕にも冒険心が備わっていたのか?と少し思ったりしたが、これは違うのか。テーマパークではきっと誰でもこうなるよね。
一度乗ったタワーオブテラーに満足して何度も何度も繰り返し乗っている人なんていない(はず)。

僕はよく、散歩をする。
場所はその時々によるが、できるだけ通ったことのない道を通るようにしている。その結果、行き止まりだったり、思わず早足になってしまうような物騒な雰囲気の道だったり、時間を無駄にしてしまったり、そういった失敗のようなこともある。
それでも、まったく知らない道をチョイスする習慣を長いこと続けている。なんなら失敗を期待して角を曲がっているような気さえする。
これは冒険心といっても良い気がする。

映画や本でも、最近はおもしろすぎないことを期待してみたり読んだりしている気がする。
みた人のほとんどが絶賛している映画を実際に見ると、確かに満足しているのだけれど不思議と何か物足りない感覚がある。大吉しか入っていないくじ引きを引かされているような。
なので、基本的に事前知識は入れないようにしている。
これも冒険心といえるかもしれない。

もしかして、僕は冒険心がないと思っていたが、実はそれは食にかぎってのことのような気がしてきた。思えば食のチョイスに失敗するほどがっかりすることってなかなかない。
孤独のグルメの主人公の井之頭五郎は、評判を調べずに知らない店に入っているが、僕には真似できなさそうだ。

ところで、石川佳純さんと若林正恭さんも同じものばかりコンビニで買ってしまうとラジオで話していた。少し親近感が湧いて嬉しかった。

店選びに失敗して、テンションだだ下がりの井之頭五郎を見てみたい。

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