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夏の面影

青空が広がり大きな入道雲が浮かぶ。
夏の始まりを感じさせる。
1番好きな季節がやってきた。

夏の思い出と言えば
花火大会、お祭り、海
ビアガーデン、かき氷など。
好きなことも思い出もたくさんあるけれど
1番の思い出は部活動だ。

たくさん汗をかいて声を出して
ボールを追いかけた日々は忘れられない、
青春の思い出。

言葉の企画第4回の課題は
「わたしの素敵な人」

素敵とはどんな意味を持っているのだろう。
改めてその意味を考えたくなった。

意味を調べてみると「素晴らしい人・心を惹きつけられる人」という意味があった。心を惹きつけられるときとはどんなときだろうか。どんなときに素敵な人だと思うのだろうか。

そんな時にふと思い出したのが青空の下たくさんの汗をかきながら部活動に取り組む学生たちの姿だった。

仕事柄、学生と関わる機会があるわたしは
部活動のお手伝いをさせていただくことがある。

元気な応援の声の力強さ。
一生懸命な表情は眩しくてかっこいい。

そんなかっこいい姿もあれば
試合が終わると弾ける笑顔は若々しく
学生であることを思い出すのである。

数年前、ある部活動の合宿に同行することがあった。

3年生が引退して新チームになって初めての夏合宿。

到着してから夕方までしっかり練習。夜はMTG。
合宿ノートには練習やMTGの中の気づきを書いて振り返りをする。

手伝いをしながら彼女らの真剣な姿から目が離せず気が付けばあっという間に時間が過ぎていた。

その中でも夜のMTGで帯同されていたコーチのお話が印象に残った。

「今この一球一球を大事に出来ていますか??」

「今を大事にすること、その一歩一歩の積み重ねが大きな一歩になります。」

その日はサーブから打ち込みまでさまざまな練習をしていた。

たくさんの球を打ち込んでいると時に集中力が切れてしまうことがある。暑い日はなおさらだ。そんな時こそ一球一球を目的を持って大事に打てる選手と打てない選手で今日1日だけでも成長度に大きな違いがあるとおっしゃっていた。


大人になった自分に沁みる言葉だった。部活だけでなく人生にも通ずるものがあると思うし、同じ年代のときにわたしはその意味を果たして理解できていただろうか。コーチの言葉を真剣に聞く選手たちの横でそう思った。

暑い環境での練習はとても厳しいものだが体力的にも技術的にも1番成長できる季節だ。

そんな一生懸命に全力で頑張る姿は今でも私にとって素晴らしく勇気をくれる素敵な存在である。

暑さに負けずに頑張っている素敵なひとたちに
今日もエールを送る。







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