言葉の力に助けられて。
終わりの日のはずなのに
始まりの気配を感じながら
清々しい気持ちでみなとみらいに向かう。
なんだか足取りも軽くて
休日を楽しむ人が行き交うみなとみらいの街中を
駆け出したい気分になりながら
その時が来て欲しくなくて
噛み締めるようにゆっくりと前を向きながら歩いた。
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2019年10月5日。
言葉の企画の最終回。
企画生の前で最終発表をする日。
希望制だったがすぐに名前を打ち込んだ。
節目として自分自身と向き合って
約束したかったからだ。
うまく話せなくてもいい。不器用でもいい。
自分の言葉で前で話したいと思った。
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発表の準備に向けてはいろんな言葉が頭に思い浮かんできた。
初めて参加したことばの日MTGの帰り道
最終発表の不安を話したときに、しのさんにもらった
「1人1人語りかけるように話す」
人前で話すことが苦手だったしのさんが意識している言葉。
これはわたしの最終発表のおまじないにもなった。
最終発表の資料をつくり終えたときは涙が出た。
ふと言葉の企画報告会のポスターでくれはさんが作ったキャッチコピーを思い出した。
「大人になって、涙が出るなんて贅沢だ。
仕事でも、恋愛でもないことで。」
本当にそのとおりだったな。
外はもうすでに明るくてこんなに夢中になれた半年間にありがとう。と言いたくなった。
阿部さんが講義中おっしゃっていた
まずは自分が書いてて嬉しいことを書く。
「自分」がそこにあるか。
を最終回を前にしてぎゅっと詰め込むことが出来たと思った。自分らしい、好きな企画だ!と素直に言えるものが出来た。
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当日の最終発表は仕事のとき以上に緊張して
声が震えた。マイクを持つ手は震えた。
それでも不思議と怖くなかった。
不器用でもいい。自分の言葉で伝えよう。
準備しておいた簡単なメモは途中で見なくなった。
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最終発表が終わって
あきさんとお互いの発表をたたえながら
「わたしたち頑張った!」
と喜びの気持ちを分かち合えたときの感動が忘れられない。
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打ち上げでもいろんな人から良かったよ!と言ってもらえた。こだわったところにも気づいてもらえて嬉しい気持ちになった。
その中で千尋さんから
田村さんの自分を出した姿をこれからも見たいと思う。
もっと出していってほしい。
と背中を押してもらった。
他にもたくさん、たくさん大事にしたい言葉をもらった。
大事にしたい宝物もいただいた。
きっと何回も見返してしまうのだろう。
(既に何回も見返している。)
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帰り道、いろんな方向からまたねという言葉が出た。
これからも続いていく予感を感じながら帰宅の途につく。
最初に思い切って応募してみてよかった。
4月の私を褒めたいと思う。
ありがとうわたし。
そして阿部さん、平賀さん
言葉の企画生の皆さん、
言葉の企画にまつわる全ての方にありがとう。
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最後にこの曲をみなさんにプレゼントします。
サヨナラCOLOR
また会いましょう。
2019.10.06
言葉の企画 31番
田村 優衣