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私と幽霊~実体験~
今年、齢36を迎える私には小学6年生の息子がいます。
そして、3月に静岡から茨城へ転勤して、早三ヶ月が経とうとしています。
静岡の社宅に比べれば、何倍もきれいな社宅でとても喜んでいたところ、しばらくすると息子から『家になにかいる。』『黒い影が見てくる』と言うようになりました。
息子の下に娘が2人いますが、全く見たことないはないし、感じることもないそうで.…
今日の夜中、『また黒いのがこっちを見てるから起きて!』と言われ起こされました。
※数日前から息子は子供部屋を嫌がり、寝るときは一緒
私の目で見ると暗闇のなかにやや散らかったリビングが広がるのみで何も見えません。
スマートウォッチのライトを照らすとやはり何もいないので『早く寝なさい。気のせいだよ』と言いました。
朝、もう一度息子に確認すると『黒い影には目だけが付いている。身長は140cmくらい。ライトを照らすと扉の向こうに隠れたように見えた。』と話しました。
実は、私も万が一を考えて物音がしないな聞き耳を立てていましたが、何も聞こえませんでした。最近、物騒な事件が怒っているので警戒しましたが生身の人間の仕業ではないようです。
さて、通常の親であればどう考え、どうするのでしょうか。
私の場合、私もそのような経験をしてきたことから受け止め対策をしようと思ったのでした。
私は幽霊が見えるわけではありません。
見たことがある(多い)程度のレベルと認識しています。
今まで見てきた霊を分類すると.…
1生身の人間と区別が付かないもの
2 紐?縄?蛇?線状のもの
3 青白いもの
4 白い煙
5 黒い影
6 憑依して語るもの
です。
1生身の人間と区別が付かないもの
これは、今思えば物心を付く前と表現すべきか断片的な記憶です。小さい頃に祖父を亡くした私ですが、祖父の家で何度か安打記憶があります。その時、祖母も居たと思うのですが、祖母は私が生まれる何年も前に他界しており、居るはずはないのです。
似たような記憶で追加するならば、幼少期の頃です。
私の家族は夏になると海の近くのホテルに泊まるのが定番となっており、その時の記憶です。窓にずぶ濡れの(海から上がったばかりの)女性が貼り付くと表現することが相応しいような状態でいました。それに対して何の反応もしていない記憶でしたが、あとで聞くと部屋を大変嫌がり他の部屋と変えてもらったそうです。そこの記憶はプツリと途絶えています。また、外で遊んでいる人の声が聞こえたので『とても外に行きたい気分』になりホテル外の砂浜へ走りました。もちろん誰も居ません。このときは幼いながら恐怖を抱いたことを覚えています。
おそらく泊まったであろうホテルについての情報を置いておきます。
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2 紐?縄?蛇?線状のもの
これは物心も付いた4.5歳くらいでしょう。
私の地元は、田舎のなかでも田舎で、当然近所に店や公園がなく。裏山の神社や川が遊び場でした。当時は、それぐらいの子供が一人で山に入っても咎められるものではありませんでした。山ではさまざまな体験がありました。それを思い返したり、次はどんなことしようかと妄想しながら眠るのが日課でした。習慣的に我が家は豆電球を付けて眠る家でした。豆電球のところを良く見るとウネウネ動くものが見えました。角度を変えてみようと首を動かすと光の残像が伸びて、おもしろく、残像で数字を書いたりして遊びました。その夜中のこと、ふと目を覚ますと天井を蛇??の様なものが蠢いて見えました。
蛇の数は数えきれず、太さも様々、種類も赤、緑、紫と様々でした。
どうやら上に行けば行くほど太いものが多く、目の前を浮遊するものは糸ほど細いものもいて、手で掴むとスルスルと抜けて行きました。これを見たからといって特に何か特異な事象があった記憶はなく。これっきりでした。イメージは、もののけ姫のタタリガミに近いかもしれません。
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3 青白いもの
これについては、あまり話せたことではありませんが、我が家は比較的貧乏でした。あまり詳しく話すことは割愛します。
小学校2年生時でした。あまりお小遣いを貰える家庭ではなかった私と兄は近所の神社の賽銭泥棒でお菓子代を稼いでいた時期がありました。3ヵ所くらいの神社をローテーションしていました。
その頃は、ちょうど地獄先生ぬーべー等が流行っており、幽霊というより妖怪が身近な存在になり、恐れという感覚が薄れていました。
そんな中でも、やはり不気味と感じるところはありました。ある神社の一角に、狐を祀る祠(ほこら)がありました。そこだけ鳥居が赤く、狐の置物がたくさん飾ってあり、近付くと見られているような感覚になったため、ここには手を付けないことが暗黙のルールとなっていました。
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なお、そこの神社は以前は有力者の住まいで、合戦により没落した跡地とも言われており、たくさんの犠牲者が出たという史実が記録されています。
賽銭泥棒のやり方は省きます。参拝者が時々来るので見張りを立てつつ、参拝者が来たら『かくれんぼ』のふりをしていました。
ある日、何を思ったか兄が例の祠にも手を付けてしまいました。.…
その日の晩です。
誰かの話し声(今思えば、お経のようなもの)が聞こえて目を覚ますと青白い二体のものが部屋に居ました。
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一体は、鎧を着た侍で部屋中を徘徊していました。もう一体は、仏や天女といったところでしょうか。兄の足元で経を唱えていました。
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どちらも色は青白いと表現します。
どちらの意図も当時はわかりませんでした。
私は眠ったふりをしながら見ていました。
鎧が兄の近くを通ると兄はうなされ、経の音量があがりました。
私はいつの間にか眠っていたようで、なんとなく夜中の不思議なことを誰かに話したい気分になりましたが、想像の原因を言うわけにいかないので黙っていました。
また、翌々日そこの神社に行きました。
参道から人の気配を感じたので、賽銭から慌てて離れる兄
『うわっ!!』
兄が狛犬に吸い寄せられたように見えた。
『いったぁ.…』
わずか40cmくらい引き寄せられた兄の脛(スネ)の肉がポッコリえぐれていた。
すぐ近くの病院に行った。
今思えば参道から人は来なかった。
医者は『本当はどうやって怪我したの?』と聞いてきたらしい。
それ以来、賽銭泥棒は辞めた.…
青白い幽霊?は、それ以来見ていない。
4 白い煙
結論、怖くない。
恥ずかしい話、一時期であるが量生活をしていた。その頃は、今みたいにスマホもなければオナニーのオカズはエロ本だった。当時、世話になった女優の話などしたいが話があまりにもかけ離れるため割愛します。
さて、私のベットの下はエロ本をたくさん置いていた。同級生が何も言わずに借りていくのは常となっていた。
ある晩、夜中に揺り起こされる。
目の前に白いモヤが立っていた。
薄目で目脂(めやに)越しに見たため、白いモヤに見えたと思った。誰だ?と顔を覗こうと思うと身体が動かなかった。これが金縛り。
と、普通の日とならばパニックになるかもしれない。しかし、私は金縛りの解除の仕方を習ったことがあったのだ。
いざ、実践!!!!
要領は簡単で、動かせる部位を探し、徐々にその範囲を広げるというもの。
なるほどなるほど
指先は動く.…
手も足も.…
ほぐしていくと肘、膝付近まで動く.…
肩も股関節付近も動く.…
ほぐしてほぐして.…
首も少し動く。
ここまで目は開けてはならない。
目の前に何か居た場合、ややこしいからだ。
と、ここまで来たならば次のステップは一気に身体が全体を起こし、目を全開で見渡す!
さぁ、やるぞ!3.2….1..えいっ!
んっ!
また全身金縛りに逆戻り.…目脂の向こうの君は、すーーーっと消える。
それからしばらくして、夜中に耳元で『おい』と言われ起きる。
そこに、ハッキリと白いモヤで立っているものがいる。とてもふざけているように思うかもしれないが山伏の格好だった。
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不思議と怖くなかった.…
話そびれて居たが同部屋の人が近くに寝ていたので『おい!○○起きろ!バケモンがいるぞ!』と叫んだ。
かなり大きな声だ。
『おい!』『おーい!』と叫ぶうちに、白いモヤは、天井に登り、笑みを浮かべながら消えていった。
私はベットに上半身を起こしたまま『なんで○○起きないんだよ』と呟いた.…
すると○○が起き上がり『どうした?』と反応した。
なんとまだ眠りに落ちていなかったと言う。
霊と波長が合うとか合わないとか表現することを聞いたことはあったが、○○と波長が合っていなかったのか夢なのか何なのか。今となっては説明が付かない。
ただ思えば、今もそうだが金縛りに合うときは決まって耳鳴りが高音になり、ふっと無音になったときに始まる。霊と音(波)の関係は未だに結論付けていない。
6 憑依して語るもの(黒い影と順番入れ換えます。)
これは、中学生時代の話です。一部黒い影と白いモヤも出てきます。
私が中学生頃に流行ったのは、本当にあった呪いのビデオシリーズです。
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友達の家に泊まるときは同ビデオをみんなで観るのが定番でした。
今思えば、雑な編集で作られたようなフェイクを当時は、ドキドキしたものです。
観終わって、体験した怖い話をみんなで話したりしたものです。
ある日、いつものルーチンが終わり眠っていたところ、友達の飼い猫が部屋中を暴れまわり、私は目を覚ましました。
足元に銀色に光るテレビ。おそらく砂嵐???
猫は、最終的に私の頭の上でゴロゴロいいながら寝ました.…そう、私は金縛りに掛かっていました。
翌朝、目を覚ますと衝撃の事実.…
なんと私の足元にテレビはなく、私の頭の方にテレビはあったのです。足元で光っていたものは?????
寝返りをしたんだろう?
いえいえ、男が3人並んで寝て寝返りすら難しい状況でした。
その翌日、また別の友人宅で同様のルーティン。
実は、この友達の家は因縁があって、それは私が新聞配達の仕事をしているときでした。
この家は、新聞を玄関ポストに差し込んだ瞬間に引っこ抜かれるのでドキドキして怖かったのです。
さて、友達6人で泊まったのに目覚めると居間に寝ているのは私と昨日も一緒だったTくんのみ.…ほかはおそらく別の部屋でトランプをしているのだろう。(当時は、大富豪ってゲームで小銭を賭けて遊んでいました。)
私は、何か恐ろしいことが起こるような気がして再び眠ることも別の部屋へ移動することも出来なくなっていました。
『おいT!!起きろ!みんなとトランプしようぜ!』
かなり強めに揺さぶりますがピクリともしません。
なんとなくですが、早くしないと何者かが部屋に来そうな雰囲気がありました。
もう一度起こそうと.…
『T.…』
その瞬間、ガバッ!!!
っと、Tは直立不動になりました。
寝起きにヨイショと立つのではなく、一瞬で立ち上がって居ました。
Tは、『今起こることに○○しながら、○○するしかない。そのときではない。』
と何やらブツブツ言い出しました。
当然、これは寝ぼけているのではないと直感でわかり、とても怖くなりましたが、このままでは次の段階に移る気がして、止めようと思い『T!!!!』と強めに呼び掛けました。
するとTは、まるで操り人形の糸が切れるように布団に倒れ込み眠りにつきました。
以後、私は恐怖で動けなくなり文字通り布団を被り寝ました。眠ろうとしました。
部屋の電気はつけっぱなしでしたが、布団に潜れば真っ暗でした。
何がが近づいてくる。
私の上に乗る。
胸の上に手を当て、押してくる。
圧迫されるのを感じる。
声が出ないわけではなく眠ったふりを続ける。
背中がギリギリ痛む。
ふと解放されるが胸を押す感覚は残る。
背中に冷たいものが当たる。
あぁ.…これは地面だ。
もう呼吸もしていない。
.…ここで気絶しました。
次の日、夜更かしした少年たちは昼過ぎに起きて、遊びに出掛けました。
Tは、当然ですが全く覚えていないそうです。
私は過去に幽体離脱をしたことがあったので、それに限りなく近い感覚だったことからもしかしたら呪い殺されるとはこのことかもしれないと思うのでした。
あの恐怖が近付いてくる感じ。
その源はわかりません。
土地なのか家なのかシチュエーションなのかビデオなのか.…
.…
5 黒い影
今回、noteにまとめるきっかけとなった黒い影。思えばTに取り憑いたものや私を押したものは見れば黒い影だったと思う。
そして、息子が観たものが同じものならば何か対策をしなければ.…
黒い影をハッキリと視認したのは17歳のときだった。
私は、全寮制の高校に通っていた。
その学校や周辺には、悲しい事故や県内有数の心霊スポットが多数有り、ある心霊能力者曰く『ここだけはギャラを包まれても触れたくない』と断ったとか.…
.…
そこでの怖い体験は、多くはない。
ただ同級生や先輩の話を合わせると尽きない。
『俺は一度屋上から飛び降りた記憶がある』
『手のひらに水を抱えて夜中に徘徊する』
『複数人が聞いた夜中の放送』
等々、様々であった。
ある時期を境に私は毎晩のように金縛りに合うようになった。
ただ金縛りに合うだけなので次の日には忘れるようにしていた。
誰かが何かを伝えたいのかもしれないと思った。
金縛りになるときは決まって耳鳴りがだんだんと高くなった。
ある晩、耳鳴りが始まったとき私は心のなかで『俺に何かしてほしいの?話せる?』と念じました。
すると無音の世界が広がり、金縛りも解けました。目を明けると電気は消灯しているもののカーテン越しの街灯の明かりで夜中の1時だとわかった。
ふと感じる。何者かが近付いてくる.…
それは部屋の外や建物の外ではなく。
何百mも遠くから近付いてくるように感じた。
直感でわかる『やばい』
これが殺気というもの.…
ものすごい早さで近付いてくる。
私はドアの方に顔を向けて寝ていたが、彼が部屋に着いたときに、このままでは目が合ってしまう.…とっさに寝返りをしたところ、街灯の明かりで部屋が照らされる中に、と言うよりも目の前に真っ黒い影が立っていた。
やばい!っと思う刹那
ギュウゥーーーっと胸を締め付けられた。
そこで失神した。
次の日の朝、疲労困憊だった。
自称霊感がある友人に相談した。
『守ってくれる気がする人(もう亡くなった人のうち)に頼むといい。』
と言われ、私は遠い記憶の祖父とそれよりも強く以前飼っていた犬のコロに襲われそうになったら助けてくださいと念じて眠るようになりました。
以降、暫く黒い影は出なくなりました。
話は、現在に戻り
私は息子に助言をしました。
『仏壇には息子が会ったことがない父さんの母さんが眠っているから困ったりすることがあると相談してごらん?きっと助けてくれるよ。』
その効果があるかどうかは追って追記できればと思います。
ただ来週には亡くなった母の誕生日でした。息子の見た黒い影は、最近線香もあげなくなった私への注意かもしれないと少し思うのでした。