ソロモンの偽証を見て
宮部みゆき原作の映画をみるのは、告白以来2回目である。
告白は一時期大変な話題を呼んでいたが、見たけど何か私に合わなかった。
この映画前後半に別れており、合わせて4時間を超える大作である。
前編が事件、後編が裁判が主な内容である。
この映画は、松竹の何年か記念で作成されたためか、大体的に宣伝されており、マイナーな映画好きの私の耳にも入ってきた。
また、煽り文句も最高であり、興味をそそられてしまった。
さて、感想であるが、全編はまぁ面白かった。時間が経つのも忘れ、見ていた。伏線と思われるシーンも多く存在し、後編に期待をかける出来であったと思う。
これは、最近思うことであるが、やはり映画は子どもたち(少年、少女たち)が一生懸命に立ち向かうことが感動する映画に必要な要素であると思う。
スタンド・バイ・ミー、AKIRA、新世紀エヴァンゲリオンなどがあてはまるであろう。
さて、期待をかけていた後編にがっかりしてしまった。前半の完成度が高いゆえ、このように思ってしまったのかもしれない。
柏木君の行動も不明、神原の行動も不明、裁判は淡々と進んでいくばかり…
それといって、裁判中にびっくりすることが起こる訳でもない。
クライマックスに近付けば近づくほど、しりすぼみになってる感が否めないのである。
後、衝撃の真実や、裁判で自分の知りたいないことまで知ってしまう的な文句、あれは何だったのだろう。
前半でわかりきってることだし、嫌な登場人物にギャフンと言わせる展開もない。
最後に取って付けたように、いじめは傍観者も悪いみたいなこといって、丸く収めようとする。
やはり私には宮部みゆきが合わないのかもしれない。
終わりに、1つ褒める点があるとすれば、過去と向き合った神崎くんが、幸せになってくれた事だ。逃げていても意味がない。そのことは好きなシーンであるかもしれない。
私的にこの映画はしりすぼみが凄い映画であるため、長いが全後編続けて見ることをオススメする。