Colorize 制作後記
皆さんこんにちは、諸々です。
先日のFRENZ2024にて出展した「Colorize」の制作後記を書こうかと思います。
映像内や、上映後壇上で一番言いたかったことは言えたのかな~と思ってはいるのですが、詰め込みきれなかった部分や設定など、さらにこの映像の世界観を知りたい人向けにつらつら書いていきます。
楽曲について
楽曲は獣音ロウくんの曲で、制作は吟さんです。
かな~り前の曲です。
2016年・・・・・・・・8年前・・・・・・・
当時はほんとペショペショな感じで、
一消費者として聴いていたので、感慨深いです。
テーマ
これは制作初期に決めていました。
「理想」と「現実」
これはカラフルくん(理想)とモノクロくん(現実)に当てはめていましたが、理想や現実そのものという意味ではなく、考え方の話を想定しています。理想主義と現実主義みたいな感じかな。
自分はかなりカラフルくん寄りの立場だと自覚していて、仕事で打ち合わせしているときも新しい表現やワクワクする空想を広げるも「でも予算内に収まらないんじゃない?」「どうやって作るのそれ」みたいな声にげんなりしてしまうことがあります。(もちろんその意見こそ本当に必要なフィードバックだとも思います。)
新しい物事・アイデア・未来に対しての妄想など、理想は我々に希望を見出し、次に進むための推進力(モチベーション)をくれる存在だと思います。
しかしながら、理想ばかり追い求めると様々な現実の制約につまづき、地に足のつかない進み方になります。言い方を変えると「周りが見えていない」とも。ビジョンばっかり立派でも、現実が見えていないとそこに橋を架けられないんですよね。これは自分への自戒がデカいです。
なんとなく現実は、妄想空想への逃避を行う原因になるもの、または夢のない興ざめするもの、という認識をしてしまいがちですが、現実に向き合ってこそ、理想を実現するための着実な一歩を進めることができるのではないかと思います。的確に今を捉え、受け入れたうえで前に進むと。そういう感じで理想像と現実が手を取り合うような考えが大事なんじゃないかなと思いました。
タイトルのColorizeも色づく、色彩化みたいな意味ですが、モノクロに色がついてカラフルになるわけではなく、無彩色と有彩色、どちらも色であることには変わりないのでお互いに滲み合い影響・協力し合うという意味合いに出来ないかと考えていました。どちらが良い悪いじゃなく、塩梅ってことスネ(雑)
オマージュ元
今作は好きな作品の特に好きな要素をいろいろなところから引っ張っています。ネタバレになるので詳細は伏せますが、まどマギシリーズ、プロメア、エヴァンゲリオン、Undertale、その他細かいところも色々参考にして制作しています。どこがどこに影響しているかはなんとなく察してもらえたらと思います。
ビジュアルリファレンス
Pintelestにまとめました。
https://pin.it/2c0MUAtzu
毎度ビジョンはめっちゃしっかりあるんですが、実際の作品に落とし込めるのはその中で一割程度だったりします。最近それを逆算して大量にリファレンス集めるようになってきました。
ストーリー制作について
今回はChatGPTといっしょに制作しました。
まず大枠のキャラ設定・世界観や目的などを長文書いてChatGPTに送り、整理してもらいました。そこから枝葉上細かくシーンを決めていき、時にアイデアを出してもらいながら制作していきました。
自分より頭が良い人と会話しているときに感じる、「脳が拡張される感覚」めっちゃ感じて脳汁ダパダパ出てました。
実際に書いていた内容は下記↓↓↓↓↓↓です かなりしっかりボリュームあります。
本当はもっとモノクロくんを掘り下げたかったのですが、尺や展開・締め切り等の兼ね合いでかなり薄い設定になってしまったな~と今書きながら思いました。自律型システムによるノイズ警報を流す正体不明のラジオ放送局、「モノクロームシグナル」を開発した天才エンジニアって言葉にするとすぐ伝わりそうなんですけど、絵に起こすとどうしても冗長になりそ~~~~~ということで泣く泣く短くしてしまいました。
本編制作
今回ストーリーを軸にして制作しているので、あまり制作手法で目新しいことはしていません。イラスト素材をPSD形式でたくさん制作して、Aeに読み込みひたすらアニメーションとコンポジット。背景の素材はC4Dで制作しています。味付け程度にUniverseのスタイライズエフェクト系ふりかけています。
おそらくですが、本編制作に当たり死ぬほどコロラマエフェクトを多用しました。背景もエフェクトもキャラもトランジションにも。多分2024年8月に全世界で一番コロラマエフェクトを使用した人かもしれません。
メモ:コロラマは補完オフにすると背景とかトランジションとか色々使えて化ける。色のポイントは増やせても減らせないので、「カーブ:グレー」のプリセットから始めると幸せになれるぞい
上映を経て
今回でFRENZは出展二回目ですが、毎年脳が焼けるほどの熱狂に圧倒されました。焼き尽くされます。同じ熱量かもしくはそれ以上の本気度にクソー来年はもっと・・・!!という気持ちになります。
1番やりたかったシナリオを具現化出来たので、次回はなにか新しいことに挑戦したいですね。Blenderとか。
読んでいただき、ありがとうございました!
技術的な面などで気になるところあったら個別にDMください!返します!
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