「かわいい」の美的感覚
私は二次元のキャラクター(マスコットキャラ含む)に、いわゆる恋愛感情に近い萌えではなく、単純な「かわいい!」を感じるセンサーが人より少ないと思っている。もしくはあってもそれが他人とズレている。
例えばソシャゲの美少女キャラ。深夜の転生アニメのヒロイン。確かにかわいいけど、俗に言う「顔がいい」というタイプの湧き上がる感情が湧いてくることはあまりない。
また、ニディガの超てんちゃんは言わば現代の若い女性の理想とされている整った顔だと勝手に思っているのだが、それもビジュアルとしてはあまり刺さらない(ニディガは好き)。
よく「顔がいい」とネット民に言われているキャラなので、一般的な美的感覚としては容姿がかなり整っているキャラクターなのだと思う。
一昔前の、いわばぽよよんろっく調の絵だったりの「ロリ萌え絵」の絵柄の方がどちらかというと好きだが(ロリコンではないのでエロ要素は特に求めてない)、最近はそれもなにかが違うという違和感が湧き出ている。
そして最近気がついたのだが、私は「動いている絵」に「かわいい」を感じるということだ。
この絵はデッドデッドデーモンズデデデデデストラクションの中川凰蘭というキャラクターのLINEスタンプなのだが、見てくれ、この躍動感を。
太い眉毛、溢れる涙、四角くデカく開けられた口、歪んだ輪郭。ほっぺはりんごのように赤いので生命感もある。
私の「かわいい」はおんたん(中川凰蘭のあだ名)に詰められているといっても過言ではないでしょう。
なんというか、不完全萌えともいうのか。人は美しいものを求めるけど、その求める方向が違うだけなんだよ、多分。
動物のマスコットキャラも、キャラより実物の動物の方がかわいいと思います。あくびしたら変な顔するし、変な伸びするし、うんちするし。そこがかわいい。
美麗なものを見て「美しい」と感じるセンサーがほぼ皆無な代わりに、変なセンサーが発達してしまったようで、でもそれはそれで自分なりのかわいさの基準があるならそれを探し求められれば幸せだと思います。
デメリットとしてはあまり世に溢れていないので自分で自ら探す必要があることくらいか。
オチなしで終わります。