つばさカービィのオススメ作品を紹介するぜ!
2023年8月でついに10周年を迎える、つばさ文庫版「星のカービィ」シリーズ。
今回は、その作風・オススメの巻を紹介します。
公式サイトにて試し読みができるので、気軽に雰囲気を見ることができます。
作風
児童文庫で刊行されている小説なため、文体が柔らかく分かりやすいです。
あきれかえるほど平和な国「プププランド」の牧歌的な雰囲気を表現しつつ、原作ゲームにあるような奥深い要素やシリアスな展開も盛り込まれています。
基本的に1巻完結です。それぞれの巻で、小説オリジナルストーリー、原作ゲームのノベライズなど、様々な方向から「星のカービィ」シリーズのもうひとつの物語を作り上げています。
キャラクターの特徴
カービィ
「~だよ!」「~だなあ」といった柔らかい口調で話します。
食い意地が張っていて、食べ物のこととなると夢中になってしまい人の話を聞かなくなります。普段は気の優しいのんきものですが、自身が間違っていると感じることには毅然した態度で立ち向かいます。
ワドルディ
デデデ大王の部下であり、カービィの友達です。
カービィの奔放さやデデデ大王のワガママにいつも振り回されている苦労人です。初期はただの「ワドルディ」ですが、後にいろいろあって「バンダナワドルディ」になります。
デデデ大王
プププランドの自称大王です。
平和なときはワガママで横暴ですが、有事の時は部下思いで面倒見がよく頼りになる一面を見せます。初期は前者の色が強かったのですが、だんだんと後者の頼もしさも描写されるようになりました。
メタナイト
謎に包まれたクールな仮面の騎士です。
自由人なカービィやデデデ大王にペースを乱される場面が多いですが、メタナイト本人も戦いのこととなると冷静でいられなくなるなど、わりと物騒です。部下のメタナイツやバル艦長、戦艦ハルバードも登場します。
宇宙規模で知名度が高く、ポップスターの外でも有名人扱いされています。
マホロア
「口がうまく、ウソつきで、よく人をだます。(原文ママ)」
Wiiそのもののノベライズ巻は(つばさ文庫版では)ありませんが、つばさ文庫時空でも過去にWiiの事件は起きたようで、再会時のカービィ達からの信頼は皆無です。カービィにも警戒されており「何をしにきたんだ!? もう、思うとおりにはさせないぞ!(原文ママ)」とかなり強い口調です。マホロアはマホロアで、登場する度(別時空含む)に悪巧みをしては周囲から憎まれています。しかし、何か事情を抱えているようすも描写されています。まだまだナゾの多いキャラです。
現状、原作との違いが大きいため、原作のマホロアファンは少し注意が必要かもしれません。
カテゴリ別オススメ作品
原作ゲームのノベライズ
小説という媒体に合わせてオリジナルキャラクターを追加したり設定を追加したりしています。
原作をプレイしたあとに小説を読んで、違いを探してみたりするのも面白いですね。
シリアス要素を見たい
スターライト・シアターへようこそ!の巻
悲しいことを忘れられる移動劇場「スターライト・シアター」と天才マジシャン・ルルゥが抱えている謎をカービィが解き明かします。
夢幻の歯車を探せ!
普段とは別軸の、スチームパンクな世界観のストーリーです。
舞台となる鉱山の街「ダイヤモンド・タウン」では貴族と平民がそれぞれ違う街に暮らしているという身分差がさりげなく描かれています。
レギュラー陣ではカービィ、デデデ大王、ワドルディ、ドロッチェ、マホロアが平民、メタナイトが貴族です。
推し別オススメ作品
ワドルディ推しにオススメ
決戦! バトルデラックス!!
小説版カービィにおいてワドルディは一人しかいませんでしたが、今作にてワドルディが増えたことにより、カービィの友達のワドルディは「バンダナワドルディ」になり、そのほかのワドルディは「ワドルディ隊」としてデデデ大王の部下となりました。
小説版カービィにおいてワドルディ隊の存在は大きく、地味に重要な巻です。
ナゾと事件のプププトレイン!?の巻
たくさんのワドルディがわちゃわちゃしていてかわいいです。
ワドルディ隊に「バンダナせんぱい」と慕われているバンダナワドルディがかわいいです。
ちまこいワドルディ達の先頭に立って率いる大王さまが頼もしいです。
ディスカバリー 新世界へ走り出せ!編
守られ役の気弱で臆病なワドルディから、カービィと共闘できるヤリ使いのバンダナワドルディとして成長しつつある様子が描かれています。
初期と比べると心身共に強くなっているのがわかり、感慨深いです。
デデデ大王推しにオススメ
カービィカフェは大さわぎ!?の巻
コラボカフェ「カービィカフェ」をモチーフに、オリジナルストーリーを展開した作品です。
意地っ張りで素直になれないけれど、根は優しくて面倒見がいいデデデ大王のよさが描写されています。
デデデ大王の脱走大作戦!
デデデ大王が主役の特別編です。
ワガママでぐうたらなコメディリリーフ的な面と、義に篤く部下思いな面の両方を描いています。
オリジナルキャラクターの視点から、デデデ大王の「王の在り方」にフォーカスを当てた作品です。
刹那の見斬りで悪を断て!
普段とは別軸の、お江戸世界観ストーリーです。
デデデ大王(この作品ではデデデ親分)のワガママでぐうたらなコメディリリーフ的な面と、義に篤く部下思いな面の両方を描いています。
デデデ大王に上司がいるという、シリーズ全体で見てもレアなシーンがあったりもします。
また、以下の「メタナイト推しにオススメ」で挙げている巻では、メタナイトの本質を見抜く思慮深さ、慌てる一同をいさめる冷静さを見せています。こちらもオススメ!
メタナイト推しにオススメ
メタナイトとあやつり姫
メタナイトが主人公の特別編です。メタナイトのキャラクター性を、オリジナルキャラクターの視点から掘り下げています。
スイーツにあふれたメルヘンな世界観とのギャップを感じる展開が特徴です。特に、オリジナルキャラクターの一人である「ガリック男爵」の狡猾さはつばさカービィの中でも異質です。
メタナイトと銀河最強の戦士
「メタナイトとあやつり姫」と同じく、メタナイトがメインに出てくる巻です。メタナイトが強さと戦いを求めるのは何故か? その一端を描いています。サブタイトル通り銀河最強の戦士「ギャラクティックナイト」が登場しますが、原作のイメージを損なわずに小説版の世界観に取り入れています。
ハルバードをしょっちゅう海賊に襲撃されては返り討ちにしているメタナイツや、なぜか闇市惑星を知っているメタナイトやバル艦長など、メタナイトやその部下達の物騒さが描写されています。
メタナイトと黄泉の騎士
「メタナイトとあやつり姫」「メタナイトと銀河最強の戦士」と同じく、メタナイトがメインに出てくる巻です。
悪者の策略にかかり、死の淵をさまようメタナイトは、死後の国である「黄泉の国」に迷い込んだのであった……というストーリーです。
カービィ達からの信頼、メタナイツからの忠誠など、メタナイトが周囲から慕われていることが描写されています。
おわりに
記事が長くなりすぎないよう頑張って絞りましたが、今回の記事で挙げなかった巻もそれぞれのよさがあり、面白いです!
あなたの好きな巻やオススメの巻がありましたら、コメントで教えて頂けたら嬉しいです。
それでは!
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