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第47回_文明と野蛮_2025.1.12

片倉洸一の耽楽的音声記録
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年明け1周目に転職以降一番きつい目に遭わされて末期の様相。週末の面接を希望に耐え忍び、辿り着いた面接の驚愕の内容とは…

1:年明け1週目、面接のあった週末
・片倉のきつい1週間―人力で持つものではないものを交換する羽目になって全身筋肉痛
・面接当日―様々な返答を用意していたが…予想外過ぎる展開に
・面接から見えた予定―内定出たら即退職願出す予定

2:文明と野蛮
・面接ついでに神保町―ワゴンからブルガーコフ「悪魔物語、運命の卵」イーヴリン・ウォー「大転落」を仕入れる
・「魔の山」経過―異様にのろい展開。ハンス・カストルプのサナトリウムの滞在が3週間ですまなくなったところまで読んだ。
・何度も観た覚えがあるけどまともに鑑賞してなかった「ファイト・クラブ」を鑑賞
・意外と若者の映画という感じでもなかった―登場人物も役者の年齢も当時30代という点に今だからこそ親近感
・不眠症の解消→タイラーとの出会い→生の実感のための喧嘩→ファイト・クラブの結成→さらに過激化
・「アメリカン・サイコ」との大いなる共通―どちらも資本主義、消費社会の物質文明の中での空虚、渇望→「文明」が抑えつけていた生の実感の希求
そのための手段
タイラー達はファイト・クラブによる破壊活動
パトリック・ベイトマンにとっては殺人
・2作品を踏まえて思う9.11―本当にアメリカ国内から非難一色で見られていたとは思えなくなってくる。
・9.11直前の2作品(「ファイト・クラブ」(1999)「アメリカン・サイコ」(2000))を踏まえて考えると予見性、9.11事件のもたらした問題逸らし
・一度一線を越えての境地―結局快感原則。そこから見えてくる片倉、2作品、9.11テロの共通点
・文明と野蛮の構図―快感原則による「野蛮」という土壌を抑制するために建造される建築物としての「文明」。しかしどれほど「文明」が建造されて覆い隠そうが土壌が「野蛮」である以上は…
※ファイト・クラブ、パトリック・ベイトマンがやっていたのは「文明」を引きはがし、「野蛮」の土壌を掘り返す行為だったのでは。
・2作品からの20数年―より消費社会の選択肢が広まっただけではないか。
・「文明」、消費社会に疲れた人間こそ「ファイト・クラブ」と「アメリカン・サイコ」を観た方がいい。

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