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日本を知り、世界を知る「日本文化編」
こんにちは!探究学舎のホッシーです。
現在三鷹校舎で行われている中高生向けのリアル授業の様子をお届けする授業レポート第八弾!
今回は「日本文化編」の様子をお届けします!
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まず初めに、授業の様子をいくつかご紹介!!
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中高生授業は、毎週水曜〜土曜の19時から三鷹校舎で開催中で、2ヶ月で1テーマを扱う形式(1テーマは合計8回で完結)です。
第一弾から第七弾までの授業レポートはこちらのマガジンをご覧ください!
授業のコンセプト
日本らしいものは?と聞かれたら、みなさんは何と答えますか?
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寿司、ラーメン、蕎麦、うどん?もしかしてお腹が空いていますか??
ちなみに、日本在住の方や、観光で来ている海外の方たちに突撃インタビューした結果、以下のような回答がありました。
キレイな街並み、安心安全、寿司、ラーメン、桜、おもてなし、礼儀作法、人々の謙虚な姿勢、着物、祭り、富士山、浮世絵、茶道、相撲、サムライ、アニメ、美しい自然、温泉、神社、能、落語、お寺などなど
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回答は十人十色、千差万別。「これが日本らしいものだ!」と一言で表現するのは難しいですよね。さらに「日本らしさ」「日本の良さ」といったことを自分の言葉で語るのは大人でも難しかったりします。
この授業の目的。それは、日本の様々な文化を探究することを通して、「日本らしさ」「日本の良さ」「日本の文化の奥深さ」を感じ、自分の言葉で語れるようになることです。
そして同時に、「日本を知ることは世界を知ること」でもあります。
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自国の文化を深く理解するからこそ、比較した時に他国の文化についての理解も深まるはずです。
少子化が進み、国内の労働力が不足しつつある今、日本国外で働いたり、海外出身の方が日本にやってくることが今後増えることも予想されます。
そんな時代だからこそ、自身が生まれ育った日本について、「自らの言葉で世界中の人に語れる生徒」「自国の文化を深く理解し、他国の文化も深く理解できる生徒」が増えることを願い、この授業を制作することにしました。
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授業を作ったもう一つの理由
ということで、そんな多種多様な日本らしいもの=日本の文化を扱っていくわけですが、授業で紹介するものが以下の8つです!
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数ある日本らしいものの中から厳選した8種類。このラインナップを見た時、以下のように思う方もいるかもしれません。
「1回の授業につき1つの文化を学ぶってこと?そしたら、それぞれ浅いところまでしか学べないのでは」
「なんでこの8つなの?日本食とかもいいじゃん!」
「能楽って何?やきものって・・なんか地味・・」
「ハイハイ文化ね。まぁ学ばなくてもいっか!」
「そもそも文化を学ぶのって役立たなそう・・」
このように、そもそも日本の文化を授業で扱うこと自体に懐疑的な方もいらっしゃるのではないでしょうか。前のめりに「これがやりたかった!!」「日本の文化超興味ある!!」という人は少ないと思います。
そうですよね。とてもよくわかります。実際、日本の文化を取り巻く現状も近しいところがあります。
ぱっと見役立ちそうな算数や歴史、科学などと比較すると、確かに文化は何を学ぶのか分かりにくく、将来に役立たなそうですよね。
でも!だからこそ!僕はそういった価値観、考え方を破壊したくてこの授業を作りました。僕は以下のように問いたいです。
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みなさんはこの問いに何と答えますか?そもそも文化を学ぶことに意味があると思いますか?ないと思いますか?
ここからは僕の個人的見解ですが、そもそも「意味がある」「役立つから」学ぶのでしょうか??そして、本当に「意味があるのか」「役立つのかどうか」を我々は判断できるのでしょうか。
時代によって必要とされる知識、能力は変わっていきますし、昨今その変化がさらに激しいです。こうして今僕が書いている文章も、そのうち生成AIに代替されていくかもしれません。
それまで役立つと信じられてきた知識や技術が、一気に崩れ落ちることは、これまでの歴史でも起こったかと思います。
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そうであれば、本当に役立つかどうかなんて、我々人間が簡単に判断できるのでしょうか。
そして、すぐに役立つものは、すぐに廃れる可能性もあるのではないでしょうか。時代や場所を超える、普遍的で本質的な学びとは何なのでしょうか。
これが僕の中の問いです。みなさんはどう思いますか?
では、文化はどうなのか?
「祭り」「能楽」「いけばな」「茶の湯」など。それぞれが人生に役立つかどうかは、パッと見ではわかりにくい。でも、本当に役立たないのであれば、何千年、何百年と残り続けるはずがないと僕は思います。
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そこには必ず、時代を超えて受け継がれる普遍的な価値があるはずなのです。そこから得られる学びをどう活かすかは、僕たち次第なのではないでしょうか。
そもそも、意味があるから学ぶ、役立つから学ぶ、元々興味があるテーマだから学ぶというスタンスだけでは面白くなくないですか?
そうしたスタンスを僕は変えたいし、学び方や学びに対する意識の変革を起こしたくてこの授業を作りました。どんな対象であったとしても、学ぶこと自体が本質的には喜びであると僕は思います。
どんなものでも一度は噛んでみて、自分なりの面白みを見つける。問いを立てて、深ぼる。自ら意味を見出し、役立てる。それこそが探究であり、物事に対する積極的な関わり方ではないかなと思っています。
ここまで大変長くなりましたが、一見するととっつきにくく、役に立たなそうな内容だからこそ、食わず嫌いせず、一度は触れてみてほしい。
日本文化の極めて奥深く、面白い世界に触れてほしい。それがこの授業に込めた想いです。
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学び方のポイント
日本の文化について探究する度に感じること。それは、「日本の文化は〇〇だ」「日本らしさとは〇〇だ」といったように、日本らしさを一言で表すことはできないということです。
だからこそ、授業の最後に毎回このような問いを投げかけます。
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こちらから答えを渡すのではなく、問いかける。
祭り、能楽、いけばな、茶の湯など、8つのトピックを横断して学び、その度に日本らしさについて問いかけ、考えてみる。
それにより生徒自身で様々なトピックの共通点に気づいたり、比較して何かを発見できるよう、数々の伏線や繋がりを散りばめながら全体を構成しています。
これらは全て、
「日本らしさ」「日本の良さ」「日本の文化の奥深さ」を感じ、自分の言葉で語れるようになること
という授業のコンセプトを体現するための構成・問いです。
また、この最後の問いと8つのトピックという軸に加えて、学び方のポイントを授業では設けています。それが以下の三つです。
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一つ目の学び方のポイントが「比較」です。
日本らしさを知るために、日本の様々な文化同士を比較するのも有効な方法ですが、もう一つ重要な比較があります。
それが、海外の文化との比較です。
例えば、海外の祭りと日本の祭りをそれぞれ見た時、違いは何か?共通点は何か?日本独自の部分はどこになるのか?そうした視点で文化を探究していきます。
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比較することによって、らしさが見えてくる。日本の文化の独自性が見えてくる。それは、文化を深く理解する時にとても役立ちます。
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二つ目の学び方のポイントが「歴史」です。
祭りのはじまり、能楽のはじまり、いけばなのはじまりなどをみなさんは知っていますか?知る機会もほとんどないことと思います。
しかしそこには、先人たちの知恵や願い、祈りが込められています。
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そうした文化の成り立ちや歴史を知ることで、より深く、より厚みを持ってそれぞれの文化を理解することができます。
また、授業には歴史を彩る数々の偉人も登場します。観阿弥と世阿弥、利休と織部、北斎と広重。それぞれ、親子関係、師弟関係、ライバル関係といった、偉人たちの様々な関係性を描いているのもこの授業の特徴です。
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そして、最後の学び方のポイント。それこそが、この「日本文化編」の大きな特徴です。
体験、体験、また体験
最後の学び方のポイントは「体験」です。
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文化は、知識として知るだけではなく、実際に体験するからこそわかることがたくさんあります。中高生授業では、教室で実施する利点を最大限活かし、数多くの体験を取り入れました。
以下に、教室で行った体験をいくつか載せます!
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どうでしょうか?様々な体験の雰囲気が写真からでも伝わってきたのではないでしょうか?
どの体験もなんとなく実施するわけではなく、授業に登場する大きな謎を解くために行います。
学び方のポイントである、「比較」「体験」「歴史」をセットで取り入れることで、より一層文化への理解が深まるようにデザインしています。
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授業を終えて
そして最後に。ここまで授業の構成や学び方のポイントなどについて散々ご紹介してきましたが、大前提として、授業の90分で一つの文化を理解し切るのは到底無理です。
もちろん授業は様々な工夫を凝らして作っていますが、深淵なる日本文化の世界はまだその先に広がっています。
だからこそ、授業を終えた生徒たちには、いつか本物に触れてほしい。祭りや能楽、茶の湯、落語、浮世絵、花火など、本物の体験に参加してほしい。自分の足を運び、目で見て、全身で文化を味わってほしい。それが僕の願いです。
そうして撒かれた文化の種が、知らぬ間に生徒たちの中で育ち、いつか何かしらの形で花開いたら嬉しいなと思います。
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ということで、今回は「日本文化編」についての授業レポートをお届けしました!
授業の内容と併せて、中高生クラスが大切にしている価値観、届けたい想いなども伝わると嬉しいです。
中高生クラスにご興味をお持ちいただけたら、ぜひ一度教室にお越しいただければと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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