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フグタ社長業務日誌『ホテルにて』

このシリーズは2007年9月~2008年9月まで1年にわたる、福田康夫総理の「首相動静」を基にしたフィクション(パロディ)です。※巻2は自2007年11月1日~至11月30日。

フグタ社長業務日誌(巻2-9):11月20日(火)

 主人と一緒にシンガポールに来ています。(今日の日記は奥様が代筆しています・秘書注)
 ホテルはシャングリ・ラです。え、ラッフルズじゃないの?とおっしゃるかもしれませんが、ラッフルズは繁華街で少しうるさくて・・。シャングリ・ラは周りが高級住宅街で落ち着いているので、私はこっちが好きです。
 シャングリ・ラには、3つウィング(棟)があるのですが、私たちの部屋は、最もハイグレードなヴァレーウィング。専用のロビー、エレベーター、エントランスが完備されていて、気分はセレブでVIPでゴージャスです。ふふふ。

 夫は一応出張なので、中国や韓国の取引先の方と会議や食事に出かけました。私は、もちろん別行動。
 今日は、他の会社の社長さんたちの奥様同士で、国立病院やシンガポール国立博物館を見学。夜は、ご招待してくださった現地の社長さん主催の夕食会に夫とともに出席しました。ちゃんと飲み過ぎないように見張っておかなくちゃね、というわけです。
 皆さんご親切にしてくださって、夫も私も楽しいひと時でした。私が女優の檀ふみさんに似ていると言われ照れていると、「背が高いだけだよ・・」と主人。こういう皮肉っぽいことを言うときは、本当は機嫌がいいのです。

 明日は、シンガポール大学を訪問し、日本研究学科などを見学します。夫は仕事です。日本に帰るのは22日早朝の予定です。来月は北京に行けるかも・・、楽しみです。ふふふ。

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注:
シンガポールの高級ホテルといえば1887年創業の名門「ラッフルズ」。白亜のコロニアル調の建物で「東洋の真珠」とも呼ばれる。ホテル内の「ロングバー」はカクテル「シンガポールスリング」が生み出されたバーとして有名である。
「シャングリ・ラ」は緑豊かなトロピカルガーデンに囲まれ、リゾート感を味わえると人気のホテルである。
※『フグタ社長業務日誌:ホテルにて』は、ブログ『tanpopost』に2007年11月21日 付けで掲載したものです。


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