木地屋のおかしな日常・第24話「座右の銘」(4コマまんが)
輪島市にある四代続く椀木地屋の妻です。
椀木地職人の夫が一人で木地制作を行い、妻の私がその手伝いをしています。
みなさん座右の銘ってありますか?
私は座右の銘って特に考えたことはないですが、
強いていえば「遊ぶように生きていきたいなぁ」と思ってるくらいですが。
夫の座右の銘を聞いてから、なるほどー!いいかも。と、
自分自身の生き方にもリンクするなぁと感じています。
夫の座右の銘、それは
「食べることは生きること」
誰かの言葉だったかもしれないが、誰の言葉だったか‥はて。
夫らしい言葉だなぁと思います。
夫は仕事以外のことといえば
朝起きてから寝るまで「今日1日3食何を食べるか?」を考えているような人です。笑
私は食べ物は好みがはっきりしている方で、特別冒険はしないのですが、
夫はとりあえず美味しそうなものは食べてみるタイプ。
数年前に私が体を壊した際に、料理を一通り教えまして、
なるべく家事(特に料理)を一緒にやってもらうようにしました。
家事って重労働ですからね。
そしたらまあまあ、というかかなり料理の才能がありまして(てか私は別に才能ないけど。上から目線ですみません)
私みたいに必要に駆られて料理をしていたような人間と違い、
食べるのが好きな上に、隣で料理を褒めちぎるような人間がいたもんですから。
メキメキ料理が上達しまして、
今では辻家は夫がメインで料理をする家となりました。
私はといえば、隣で野菜を切ることもあれば、洗い物係をしたりしていますが、
気がついたら夕食が全部できていた!(神なの?)
という日もあります。何にもしなくてもご飯が出てくる日が月に何回かあります。うれしみ。
そんな「美味しいものを食べるために生きている」と公言している夫が作る料理は本当に美味しいです。料理歴が私の方が長いので、料理歴短い夫に今でも教えることは多少ありますが、
勝手にどんどん覚えて、研究して、今では私が作れない料理のレパートリーばっかり。
ちなみに私のレパートリーもほとんど奪われました。
そんな夫が普段家業で作っているモノは
ご飯を美味しく食べるための「お椀」です。
こんな奇跡あるのだなー!
幸せな人だなぁ。と、
日々、羨望の眼差しで夫を眺めているのであります。
そして今日も夫の料理を褒めちぎります。
ちなみに、
最近の夫が作った料理たちはこちら
本日もお読みくださりありがとうございます!
‥‥
「木地」ってなに?「椀木地職人」って何を作る人?
「椀木地について知ってから4コマまんがを読みたい!」という方は、
辻椀木地木工芸のオフィシャルサイトで連載中の、椀木地屋について説明したまんが「木地師のまさたか君と私」の第1話を読んでみてくださいね。