蚊を通して自然に還元
久しぶりに小さい山の公園に行った。
そこは、登るのに1分もいらない。
でもそこは私にとっては山であることに変わりはなかった。昔、小さい私が懸命に登った場所だから。
久しぶりの山は、昔と変わって整備がされていた。遊具もふたつだったのが、五つと増えていた。
木が腐っていたベンチも座りたくなるような綺麗なベンチに変身を遂げていた。
懐かしさを感じに行ったが、驚きをもらうことになってしまった。
変わらないもの
奥まで歩くとお気に入りが待っていた。
小さい頃から好きだった池だ。
水が流れる池に鯉が数匹静かに泳いでいた。
広い公園に1人、蝉と木の揺れ、水の音が永久かのように鳴り響く。時間にすれば、数分。それでも私はその時間で思考を巡らせ、時に頭をからっぽにし、そこに価値を見出せずにはいられなかった。
数分の間、蚊にあげた私の血液は、私ならの自然へのお返しとしておこう。