モノローグ『跡』 中島早紀
【これはnote記事の作品『跡』から想像して作品を作る企画です!】
『跡』のnote記事はこちらから⬇️
『跡』第3弾は中島早紀のモノローグです。
動画はこちら⬇️
畳に黒く焦げたような跡、渦巻く模様、古い香り、記憶、、、とイメージが湧いてきました。
良いことも悪いことも思い出は全て後となって自分の中に残り、それがいろんな形となって変化していくこともあれば、将又、変わらずにこびりついたままなこともあると思うんです。
私は悪いことの方が印象強く跡に残っていることの方が多かったりします(笑)
笑い話に消化できればそれもまた楽しいと前向きに考えてはいるのですが(笑)
余談ですが、これは自宅の部屋で撮影したのですが、実話を元にしたモノローグを自室でデカい声で読んでいたの為、家族に丸聞こえでなかなかやりづらいものがありました。
家族内でのプライベートにもソーシャルディスタンスが必要だと思います、私は。
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タバコってお好きですか?
今って世の中、すごい禁煙モードですよね。
飲食店も大体禁煙だし、最近はタバコを吸わない若者が増えてるらしいですね。
しかもほら、コロナのせいで"三密”厳禁じゃないですか。喫煙所なんてもろ三密だし。
家の中で吸ったら部屋の中が臭うし、ヤニ汚れも気になるし、喫煙者って肩身が狭いんだろうな〜って思います。
あ、ちなみに私はタバコ、吸いません。
私、祖父と仲良しなんですけど、祖父は昔喫煙者だったんです。
部屋の中でも吸う人だったので祖父の部屋は全体的に薄茶色くて、香ばしい匂いがしたのを覚えています。
タバコを吸った後に口をすぼめて少しずつ息を吐くと、煙がわっかになって出てくるの知ってます?
白い煙が丸い形になってぷかぷか浮いてるのが面白くて、よく祖父に「わっかのやつやって!」って言ってました。
そんな思い出があるせいか、あまりタバコが嫌いじゃないんですよね、私。むしろ、吸わないのに好きなのかもしれない。
そう、好きなのかもしれない。
私が好きになる人って、喫煙者ばっかりなんです。たまたま。
タバコの、細く白く渦を巻くようにのびた煙の動きを眺めてると、妙に気持ちが落ち着くことがあるんですよね。
それに、タバコを吸う時って深い呼吸になるから、相手の呼吸の落ち着きが私にも伝染しているのかも。
だから余裕のあるかっこいい人に見えるのかも。余裕を見せつけるにはもってこいの小道具なのかも。
でも好きになった”喫煙者”の人と、うまくいった試しがないんです。
いつも私の方が、ニコチンが切れた時みたいに、相手にイライラもやもやした気持ちになって、終了。
また、タバコの匂いって残るじゃないですか。相手の吸ってたタバコの匂いとかすると、あ、って思い出しちゃう。
それで勝手に”エモさ”感じて”おセンチ”になっちゃう。エモーショナルでセンチメンタルになっちゃう。
・・・・・・やっぱり嫌いかもしれないです、タバコ。
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いかがだったでしょうか?
よろしければ感想なんかもぜひお待ちしております!
次回はどんな作品が登場するでしょうか!?
お楽しみにお待ちください。