小さな光
彼女がどうしていつも前向きなのか実は誰にもわからない。
どんなに大変な時でも、彼女はいつも柔らかで、緩やかな態度を崩さない。
だから私は彼女が好きだ。
それは決して邪な気持ちなどではないのだけれども、まっすぐだとも言い難い、かなり微妙な感情で、言語化するのが難しい。
何故だかわからないのだけれど彼女のことを見てしまう。
でも多分彼女本人は全くそれに気づいていない。
彼女が見ているのはいつも自分の目指す方向だけで、周りにはほとんど目を向けないからだ。
それは決して周りの人に配慮しないという訳ではなくて、恋を遊ぶという感情が欠落しているというだけのことなのだと思う。
彼女にとっての恋愛は、ただ一人だけの人生のかけがえのないパートナーを見つけるためのものであって、それ以外の何ものでもないらしい。
そうして彼女はまっすぐに自分自身の思いに従い生きている。
彼女を見ていると明るい日差しと優しい風が思い浮かぶ。
爽やかな5月の晴れた空を感じる。
原色ではなくてパステルカラー。
夏になる前の明るいけれど柔らかな光を感じるんだ。
目には見えない、言葉にもできない、大切な何かがあると信じているの、
必ずあると。
私にあるのはただそれだけ。
それ以外は何もない。
神様は多分いる。
みんなのことを見てる。
必ず。
私はそれを信じているの。
ただそれだけ。
ありがとうございます。 嬉しいです。 みなさまにもいいことがたくさんたくさんありますように。