母への想い
母のことを考えた時、本当にいろんな思いが湧いてきます。
そうして、なんだかんだ言って、母がいてくれたから、今の自分があります。
亡くなった父に対しても、祖母に対しても、同じ思いがあります。
いなくなってしまうとわかることがあります。
そうして私はこれからも未熟なまま自分自身を生きていくのかなあと思うと、とても不安になったりします。
父も母も祖母も、たぶんそれ以外の人たちもみんな同じ気持ちだったのであろうと思うと、それでも一生懸命に生きている人たちはみんな偉いなぁと考えたりします。
完璧な人なんてこの世の中には1人もいません。
みんな弱くて未熟なままの自分を、どうにかこうにか守りながらそれでも一生懸命に出来る限り誠実に生きている人しかいないのです。
そうやって考えると、人をむやみに批判したり攻撃したりするのは無意味なことのように感じます。
でも人はいつの時代も誰か1人の人を攻撃することでいろんなことの辻褄を合わせようとするもののようです。
誰か一人だけが悪くて困ったことが起こってくると言うことは実はなく、いろんなことの積み重ね、いろんな人のすれ違いや考え違いが重なって物事は起こるもののような気がします。
だから、一人だけの人や1つだけのことを責めても、物事は解決しないと思います。
その時に大切なのは、一人ひとりの人たちが、自分の分の責任をできるだけ果たすこと、それだけなのだと思うのです。
本当はもっと違ったようになって欲しかったことがたくさんあります。
母には最後まで自分が願った通り、実家で暮らさせてあげたかった。
子どもにも、もっと違ったようにしてあげたかった。
でもそれは叶いませんでした。
だから出来る限り良い状況を作りたいと思ってがんばってきましたが、それも叶いませんでした。
だから自分を責めました。
ものすごく苦しんだし、落ち込みもしました。
そんなふうに考え続ける中で、忘れていたはずのマイナスのことをたくさん思い出しました。
でもそれでも、私は母を大切にしてあげなくてはいけないと思いました。
その理由は母が一生懸命家族のためにがんばったことは、間違いがないと思ったからです。
全部の人がそれを理解してくれるとは思いません。
でも私の考えは変わりません。
だからそのまその気持ちを大切にしようと考えました。
それだけです。
ありがとうございます。 嬉しいです。 みなさまにもいいことがたくさんたくさんありますように。