もう一度、会いに行きます。
かなり以前のことなのですが、赤毛のアンに夢中になって、シリーズの本を全部読んでた時期がありました。
このお話の中には、女の子が憧れる素敵なものがたくさん詰め込まれていて、ゆっくりと丁寧に読み進めていかないと、気が付かないで通り過ぎてしまうので、せっかちな私は飛ばして読んでは読み直して、とても時間がかかってしまいました。
シリーズの作品も含めると、ものすごくたくさん登場人物がいて、手元に本がないので、思い出せない人が、いっぱいいます。
マシュウとマリラ以外で、私が一番好きだった人は、レスリー・ムアという女性です。
金髪の、顔立ちが美しい人で、私の記憶が正しければ、真っ赤なサッシュベルトを巻いている、なんていうかすごく印象に残る人。
この人の出てくる章がとても好きで、何回も何回も、読み返したことを覚えています。
レスリーは不幸な人で、どうにもならないつらい境遇に、長い間苦しんでいましたが、お話の最後に、幸せをつかんでいきます。
本当に嬉しかったです。
救われました。
もしも、彼女が不幸なままで、このお話が終わっていたら、ものすごくつらかったでしょうし、その先のお話を読み進めることができなくなってしまっていたと思います。
レスリーだけではなくて、本当にたくさんの人たちが、アンと出会うことで幸せになっていく。
マシュウも、マリラも、それ以外のたくさんの人たちも。
アンは、マシュウとマリラに出会って幸せになりますが、それと同時に二人のことも、それ以外の人たちも、みんな明るく幸せにします。
アンの物語の魅力は、アンと触れ合うことで、みんなが幸せになっていくところにあると思います。
レスリーも、アンと出会うことで人生が好転しました。
アンを引き取って育ててくれた、マシュウとマリラも、アンと過ごしていくうちに、愛情が芽生えて、さみしさから救われていきました。
マシュウが、アンにドレスを買ってあげるために、雑貨屋さんに何回も通って、いらないものを買ってきてしまうのですが、無口で恥ずかしがり屋のマシュウの、アンに捧げる愛情の深さに胸を打たれました。
アンは愛し愛されて、幸せに成長していきます。
幸せな結婚もします。
ほんとに素敵なお話です。
温かい気持ちを思い出させてくれるので、またいつか、読み返してみたいと思います。
懐かしい、たくさんの人たちに、もう一度会うために。
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