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AssortBox-D-
6/8(土)、6/9(日)2日間計6ステージ、たくさんのお客様にご来場頂き、無事終演を迎えることができました😊
関わって頂いた全ての皆様、本当にありがとうございました!
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初めての卓操作もしっかりやり切ってくれました!感謝!
ここからは感想をだらだらと。
長いので眠たいタイミングで寝てください。
やっぱりナポすごい
まぁ毎回みんな思ってると思うんですけど、質の高い毛色の違う脚本を量産できるのはほんとにすごいですね。自分の中にあるぐちゃぐちゃな気持ちを吐き出す本も書ければ世の中を俯瞰して万人受けするコメディも書けるし。
ナポってね、特に社交性があるわけじゃないし、緊張しいで人前に立って喋るのも苦手なんですよ。でも街コンとかどろんこ祭りとか参加してちゃんと楽しめたりするんですよ。
変じゃない?
でも、その好奇心とか新しい事を吸収する姿勢がナポ自身の人生経験値を上げて、それが脚本のバリエーションに繋がってると思うと、とても合理的ですよね。辛い経験も楽しい経験も見たことも聞いたことも全て本に生かせる訳ですから。
今回の公演はまさにアソートボックス、いろんな楽しみ方のできる5つの作品詰め合わせ公演だったのではないでしょうか?
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では作品順にほめていきます。
①居残る2人
出演:戸田晋太郎(以下トッティ)、わでぃ(五百段階右折、以下わでぃくん)
職員室で繰り広げられる、熱い教師と合理主義の教師による会話と感情の強弱、押し引きで魅せていくコメディ
こんなん演者としてめっちゃやりたいですねぇ。好きですねぇ。
わでぃくんのセリフの回し方が実にリズミカルで心地よく、テンポがいいのに聞き取りやすい声と滑舌でまさにコメディアン!でしたね!
そして大きな体を大きく使えるのは才能ですわね。目でも耳でも楽しめます。
今、五百段階右折というトリオでお笑い活動もしているわでぃくん。今後の活動に乞うご期待!
トッティはリアルでもめちゃくちゃ理論派で筋道立てて表現するタイプなんですが、今回の役で言うと、空気を感じて掴むのがとても上手かったですね。
「この人次何て言うんやろ?」
「この人何考えてんねやろ」
みたいな間と声のトーン。
堅物の変なやつでしたね。ナイス。
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②バイカーと僕
出演:井上裕基(以下ピンクさん)、德永浩晃(以下ひろん)
※演出とだただし(この演目だけ)
熱い心のバイカーと優柔不断な僕によるハートフルコメディ
いつもゲスト(準レギュラー)で出て頂いてるピンクさん。声の届け方、感情の伝え方等の引き出しが豊富でいつも勉強させてもらってます!ほんで熱いし優しいし、頼れる兄さん!
今回この3人で作品を作ることになったのにはいくつか理由があります。(長いです早く寝てください)
ひろんはいつも劇団乱れ桜の秘密兵器的な使われ方(スポットで出てきて何かギャグのようなものをして帰る)をしています。
これは全然悪い意味じゃなく、適材適所でその笑いの取り方、演目のスパイス的な働きをできるのに一番適した人間がひろんだからです。
芸人でも、「スベってもいい人」っているんですよ。もちろんウケる事が正解なんですけど、たとえウケなかったとしてもみんながイジりやすかったり愛嬌があったりお客さんもそれ込みで楽しめる、みたいな。
それです。
これも才能なんですよ。
でもね、ある日ひろんとピンクさんと3人で飲んでた時に
ひろん「おれ!感情とか丁寧に見せる芝居がしたい!」
と漫画の主人公ばりのキラキラした目で訴えてきました。
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後日ピンクさんとぼくでナポに
「ひろんを感情を丁寧に見せる役として使ってくれないか!?」
とナポに伝えました。
ナポ大王「わしは本を書く。ただ、それ以外は全てお前たちがひろんの指導をするのだ。それが条件だ。」
そして前回公演の「相席のすすめ」の町長役を経て今回に至りました。
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ひろんは東京住みのため稽古はほぼzoomでしたが、そこでもピンクさんの丁寧でわかりやすい演技指導のおかげでひろんの新たな能力を引き出してもらいました。
そしてご自身の演技も「うわー、面白くはないけど熱くて愛嬌ある憎めない人っておるよなー」を見事に体現してました!それにバイクをマイムでやるって大変なんですが、それを感じさせないクオリティでさすがとしか言いようがなかったです。
ピンクさん、ほんまにすごいです!
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③遺品バイバイ
出演:八木航(以下やぎくん)、茉由(以下まゆさん)、とだただし
買取業者と遺品を売りたい老婆(?)のコメディ(少しミステリー)
八木くんの受ける演技がとにかく素晴らしかったですね。もともと力のある役者なんですが。
ほぼ20分2人のシーンなのですが、もう全幅の信頼を置いてたので小屋入りしてからは「とりあえずきっかけセリフ以外は思ったこと喋るから適当に返してくれる?もう稽古はせんとこか」と伝えました。だって老婆って喋りたい時に喋りたい事を喋るでしょ?できる限りリアルな空気感をお客様に感じて頂きたかったので。
回を重ねる事に八木くんが老婆を雑に扱い出したのでさらに良くなったなと思います😊
まゆさんは声の出し方も綺麗し所作も美しいです!
今回初めてコメディの役(隣人のせっかちお節介おばさん)をすると言うことで、せっかくなので※台本にはないくだりを作ってやって頂きました。
※断ってるのに田舎のおばちゃんが意地でもおすそ分け(今回はねぎ焼いたやつ)を食べさせようとしてくる描写
新しい楽しさを見つけてもらえてたら嬉しいなぁ。
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④恋愛占い
出演:つぼなみ、斉藤衿花(以下斉藤ちゃん)、わでぃ
学園祭の出店で占いをしてる学生とそこにガチの占いを求めに来た近所の人が繰り広げるコメディ
つぼと斉藤ちゃんのコンボ芸は日常から完成されてるのですが、やっぱり2人とも息ぴったりで読み合わせの段階から「あ、これは面白い確定やわ」って思ってました。
つぼの「え?普通の事言ってるだけですよ?」感が良かったですね。あれ、ちょっとでもくどさとかあざとさ出ると面白さ減っちゃうし難しいんですけどさすがでしたね。
それに対して斉藤ちゃんの熱たっぷりの漫画で見るような表現(褒めてます)が今回も炸裂してましたね。かわいそうな恋愛をしてる女性を演じさせたら右に出るものいないんじゃないですか?(褒めてます)ただかわいそうなだけじゃなく、それをコメディとして成立させてお客さんを笑わせるって、すごいんですよ。
あと、ここでもわでぃくんのスポット芸が炸裂してました!まさに職人。出演時間10秒の為に髪の毛セットし直して舞台で笑い取って幕裏にハケてくるときの凛々しい顔がたまらなく面白くてかっこよかったです!
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⑤キョウシンノツイ
出演:橋本みゆな(A)、茉由(B)、ぽてさらちゃん。
互いを認め、意気投合した2人の書き手(描き手)の心が、時の流れや経験によってすれ違っていく、今回唯一のシリアスな作品。
「魂削って書いてよ」
を発した側も受けた側も、どっちもナポやなぁ。と思いました。
変な感想。
でも最初に書いた通りいろんな経験をし、それを吸収して自分自身も俯瞰で見れてるからこそ、この本が書けるんやろなと思いました。
みゆなちゃんは内に秘めた繊細な感情を「引きの演技」で訴えるのが上手でした。「あ、今まで何度も言おうとして我慢してたんやろなぁ」って感じが客席にも伝わってきました。
対してまゆさんは、相手にしっかり自分の気持ちをぶつける「押しの演技」で訴えるのが上手でした。溢れ出る気持ちを正面から吐き出す感じが臨場感あってよかったです。
そして、ぽてさらちゃん。が両者の訴えを受けて、汲み取って、吐き出す。
この演目だけダブルキャストでしたので複数観た方は違った楽しみ方ができたのではないでしょうか?
ぽてさらちゃん。の能力はほんとに底知れんっすね。仕草、言葉、態度、息づかいetc…全てに「人間」が込もってて「人間」をヒシヒシと感じられました。(表現合ってる?)
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ピンクさんとぽてさらちゃん。とぼくとナポのユニット「最大公約数」でも、どシリアスの芝居やりたいなぁ。
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最後に
ほんまに一度劇団乱れ桜の公演を観に来て欲しいです!!!
いろんなパターンの脚本あります!!!
ビジュいいです!!!
役者の個性が豊かです!!!
とっかかりは何でもええわ!!!
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早く有名になって、ぼくが関わるお笑いも演劇も全てに興味を持ってもらえるように、頑張るのみ!
おやすみなさい🫡
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