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スピリチュアルツアー ヒマラヤへの旅 ③ (トレッキングと乗馬・神々からの祝福)


ヒマラヤ体験は続きます。


ヒマラヤ2日目の朝、高山病からすっかり開放されて、気分爽快でトレッキングに出発しました。



トレッキングのことも今ではあまり詳しくは覚えてないのですが・・・


ホテルエベレストビューは標高3880mの高所にあり、そこからナムチェバザールという村まで、下の方へと約2時間(?)くらいかけてゆっくり歩いていきました。

この道のりは、エベレスト街道の最短コースで約3Km、標高差は約440mあります。

エベレスト街道はトレッキングでは最も人気コースで、ナムチェバザールはエベレスト街道の拠点となっている街道最大の村です。



ヒマラヤの高原で長い距離を歩いている途中、ヒマラヤ民族や僧侶や子供達にも出会いました。  
大自然に身を任せ、自然の中に溶け込んで悠々と生活している様子に癒されます。

清々しい空気を吸って大自然の中を長時間歩いても全然疲れはなかったです。




お昼ご飯はナムチェバザールのレストランで軽く食べた記憶が残っています。

ホテルビューからのサンドイッチも提供されていたので、レストランメニューかサンドイッチのどちらかを選べました。

どちらを食べたのかははっきり覚えていないですが…。

ヒマラヤのお店でトイレも借りました。
これがトイレ…!?
て感じのかなり原始的なトイレでした。




ほとんど記憶には残っていないのですが、ナムチェバザールについて少しふれてみます。

ヒマラヤ街道最大の村ナムチェバザールは標高3440mの高所に位置し、別名シェルパの里と言います。

ヒマラヤ登山の拠点として知られ1991年の人口は1647人でネパール東端の村、クンブ地方最大です。

ナムチェバザールはシェルパの人々にとって特に重要な街で、昔から栄えてきた交易都市として、現在ではますますその機能が高まり発展してきています。

毎週金曜日の夕方~土曜日の朝には定期市が開かれ、
ネットカフェ、コンビニ、ロッジなどが立ち並び夜も灯りが消えない近代的な装いが増えているみたいです。





ナムチェバザールの現在は、ヒマラヤの村とは思えないほど近代的に発展をとげていますが、

私達が訪れた26年前は、まだまだヒマラヤの自然豊かな村らしい村というイメージでした。

ホテルエベレストビューは、エベレスト街道の憧れのホテルでなかなか簡単には泊まれないみたいです。



トレッキングの折り返しからは乗馬でホテルに戻るようになっていました。


乗馬未経験者ばかりで、みんな馬に乗るのは初めてでしたから、何にも考えていない私は簡単に乗れるのだろうと思っていました。

メンバーのほとんどはわりとすんなり馬に乗れていましたが、私と他に数人だけが馬に嫌がられていてなかなかうまくいきません。

乗り方を詳しく教えてもらえるわけでもなく、自分流に乗るしかなかったので四苦八苦しながら何とか馬の背中に座れたけど、背中は不安定で緊張して力が入っていたから馬も不安がってなかなかおとなしくなってくれなかったのです。

馬はとても繊細な動物ですから、こちらが焦ると馬も抵抗して余計に暴れられてしまいました。
馬としばらく格闘した後、やっと気持ちが落ち着いて馬と仲良くなりました。
馬も安心したみたいで、優しく帰り道を歩き始めてくれました。


同行の主催者には、案内してくれる人に、帰り道の片側崖っぷちのところからは馬を降りて歩いて行くことを伝えてもらいました。

あんな細い道を馬に乗って通るなんて怖すぎるから、そこで絶対に馬を降りようと思ったのです。
通訳ですが、とりあえず伝わったと思ってました。

ホテルまでの道のりを、たしか一人一頭ずつ馬の手綱を引いてくれていたと思います。

そのうち馬にも慣れて帰り道を楽しんでいました。


いよいよ、崖っぷち小道にさしかかりました。
馬は、止まる気配は無し・・・

「ここで降りますー
止まってくださいー」

私は大きな声で言いました。
ですが、日本語が通じないし、完全に無視されてしまいました。

エーッ!?
ちょっとー !

ここで降りると先に言ってあるのにー!

降りたいから降ろしてー !

と何回か叫んだけど、私の声はヒマラヤの大自然に消えていきました。

ギャーン!

またまた高所恐怖症が襲ってきました。
もう、降りることはできません。

馬の背中からは、崖っぷちがさらに高く感じました。

怖いから体は山側へとついつい傾いてしまうのです。
そうすると、馬はバランスを取るためにさらに谷側へ寄っていきます。
それを戻そうと私の体が抵抗するからさらに体は山側へ傾き、馬はさらに谷側へ・・・
ますます馬の足は谷側ギリギリに寄っていき、
とうとう、馬は(バランスをとって)谷側端っこの崖っぷちスレスレにある岩の上にちょこんと乗っかってしまいました。

ひぇ〜!
もうダメだ…!

スーッと血の気が引くのを感じました。

その瞬間、恐怖の抵抗は自動的に止みました。

力が抜けていきました。

もう、なるようにしかならない。

全身委ねて手放せていたのです。

完全に諦めた私は、そこからは馬に身を任せて馬とそれなりに仲良くホテルに帰ってきました。

やれやれ、またしても、恐怖の楽しいヒマラヤトレッキングでした。

何となく、地球遊園地でジェットコースターを何度も楽しんでいるみたいな・・・
終わってみたら、ケロッとしているスリル体験でした。


ホテルに帰り着くと同室の人が「お帰り」 と出迎えてくれました。

彼女は、あまり外出しないでのんびりマイペースで楽しんでいました。

今の私なら絶対にそうします!
が、当時は、せっかく来たのだから…と、欲張りで全部の企画に参加していました。


この日の夕食の後は、いよいよ念願の星空タイムです。


みんなでデッキに出て空を見上げました。 
 
  ・・・  ・・・

少し曇っていたんです。
トレッキング中の昼間は晴れていたのに…
ホテルに帰ってきてからは曇ってきたみたいでした。

それでもデッキで長い時間、手の届くような星々を待っていました。
ですが、とうとうヒマラヤでの星たちは宝石のように輝きを見せてはくれませんでした。

ポツン、ポツンと、一つ一つの星は大きかったです。
かなり標高が高くて空気が澄んでいるから、空に近くなった分空気が薄くて星が大きく見えたのかもしれません。

大きな星々のヒマラヤ夜空でした。


手が届きそうな満天の星空は、ヒマラヤツアーの前に日本で見ていたあの夜空が最高だったのです。

名古屋滞在中大晦日の夜、宇宙人の集まりイベントに出向いた岐阜の田舎の山奥は街頭が全くないので、星々がものすごーく近くて頭の直ぐ上あたりにあるように見えるのです。
ホントに手を伸ばせば届きそうなんです。

そこで見た星空こそ、手が届きそうな満天星空でした。

散りばめられた宝石が夜空から溢れて頭上に降ってくるような キラッ、キラッ、に輝く満天の星々でした。

あの感動の星空を目にできたのは、最初で最後かもしれません。

結局、日本で見た星空が最高でした。


満天の星空というのは、ヒマラヤへ導かれる為の人参だったのです。

人参好きの馬には乗れましたが・・・


ヒマラヤでは満天の星空には届かず残念でしたが、翌日は最終日のエベレスト日の出を見るのを楽しみに部屋に戻ってヒマラヤ最後の夜をステキなベッドで休みました。



翌朝は、ご来光を見ようと、早朝からみんなデッキに集まっていました。
だんだん空が明るくなり始めました。
そろそろ、太陽が登る時間です。

もうすぐかな…
もう光が見えてくるかな…

とみんな首を長くして日の出の瞬間を待ちました。

・・・なかなか太陽の輝く光は上ってきません。
空は明るくなりましたが、昨夜からずっと曇ってたんです。
曇り空にぼんやりとした太陽の光はいつのまにか登っていたのです。
 

 

とうとう、ヒマラヤの満天星空も、日の出も、曇り空では見れませんでした。

期待していたヒマラヤの空にはがっかりだったけど、他には思いがけないハプニングや楽しいジェットコースター体験が盛り沢山。

ヒマラヤの大自然にふれて、世界一波動の高い最高峰で3日間過ごせたことは人生最高の思い出の一つになったし、
二度と体験することも訪れることもないこんな奇跡の聖地へ導かれて感動でした。

なんかわからんけど…
魂はきっと満足したのだろうと思います。


ヒマラヤを下りる時、セスナ機の6人はラストを飾って後から直行で下りることになりました。

先に他のメンバーを見送り、再び頑丈そうな6人はセスナ機に乗りました。
帰りはもうあまり恐くない気がしました。

エベレストやホテルに感謝をして名残をおしみながら、6人の宇宙人を乗せたセスナ機は下界へと出発しました。

パイロットが何かネパール語で私達に話しかけました。

「ヒマラヤの山々を旋回しますから カメラを構えてください
普段の飛行では こういうことはありえません」

と同乗スタッフが通訳してくれました。

特別対応だということです。

ワー、すごーい!!

宇宙からのプレゼントだー!

祝福されてる!!

雲の上の白く連なる神秘的な絶景の中をセスナくんは飛び回って、素晴らしいヒマラヤの山々の姿を見せてくれました。





絵の中にいるようなほんものヒマラヤの山々は 
今までの苦労を全部拭い去ってくれていました。



特大スケールの神々に抱かれているような祝福を浴びていたのです。


これも地球なんだ!

ガイア ありがとう


ヒマラヤの山々からは

愛されてるんですよ


と語りかけてきているような気がしていました。

ガイアに抱かれているような・・ 


しばらくして、夢のような世界から離れてセスナくんは下降しはじめました。
カトマンズの町が見えてきます。
とうとう下界に帰ってきたんです。


ついさっきまでは、雲上の別世界でした。


帰りは高所恐怖症をすっかり忘れていたと思います。
帰りのセスナが怖かった記憶は全然ないので・・


このヒマラヤ出発時に、セスナメンバー6人の一人の行方不明になってしまった荷物は、3日間のヒマラヤ滞在中とうとう見つからなかったです。



次回はポカラです。


お読みくださり 
 ありがとうございました。


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