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ライフプランで自分のお金と向き合う!女性が自分らしい生き方を実現する方法
あなたは賃貸派ですか?それとも家は購入したいと考えますか?
生涯現役で働いていきたいですか?
一人1000万円はかかると言われている子どもの教育についてはどう考えていますか?
現代には様々な生き方の価値観があります。どれも正解ですが、それぞれの夢の実現にはお金が必要です。
この記事では、家計を上手にまわして自分や家族のやりたいことを実現していくために役立つライフプランについて解説していきます。ライフプランを立てると必要なお金を準備しながら自分や家族の夢を叶えていけるようになっていきます。一緒に将来について考えていきましょう。
ライフプランの重要な時代!自分らしい生き方とお金の使い方
人生100年時代と言われ、AIの活用などテクノロジーの発展も目覚ましい時代。感染症の世界的な蔓延や円安など様々な環境の変化の中、女性の生き方も多様化しています。
こういう時代だからこそ、「ライフプラン」で人生の資金計画を立てて自分らしい生活と経済的な不安を軽減していきましょう。
ライフプランとは?自分のお金の計画とやりたいことを実現するツール
ライフプランとは大まかにいうと、自分のやりたいこととそれにかかるお金の計画表です。
”自分や家族が将来何年位に〇〇をやりたい、そして〇〇にはいくら必要”などの情報を人別に一年ごとの欄にして細かく記入し、全体が把握できるような表にしていきます。
表をみると、やりたいことと必要な金額が何年後にいくらであるかが一目でわかります。
表を目安に収入を割り振って貯金をしたり、計画を修正したり、必要なところを見極めて
家計をやりくりできるのは大きなメリットのひとつです。
現実と計画を見比べながらその時の重要事項を意識的に先に実現させたり、資金に余裕があれば夢の前倒しもできるため、人生の満足度を上げていけます。
ライフプラン作成は3つのメリットが考えられる
ライフプランには、状況に合わせて自分や家族の大切な出来事を優先順位をつけて実現することもできるメリットがあります。
他にもさまざまなメリットがありますが、ここでは代表的な3つのメリットをご紹介します。
自分らしい生き方とお金の軸ができる
ライフプラン作成で自分にとって大切なことは何なのかという軸がしっかりとできて、時間もお金も自分の大切なことに使えるようになるのが1つ目のメリットです。
様々な価値観のある時代、女性は学校を出たら結婚して子供を産んで家事をしながら育てるなど、同じような価値の中で生きる時代ではなくなりました。
女性も自分が仕事をして世の中に貢献しながら、結婚や出産を選択したり、その後の仕事のやり方も選べるようになりました。
自分がどんな生き方をしたいのか、どうしたら自分が満足する生き方ができるのか、自分と向き合って考え、そのために必要な資金計画を立てていく。これらが実現できるのがライフプランのメリットです。
事前予測が安心につながる
ライフプランの2つ目のメリットは計画的に行動できる安心感です。
ライフプランは人生の指針・地図のような役目をするので、自分の望む生き方の方向性を示してくれます。
いつ夢の実現にいくら必要かがあらかじめわかっているので、貯金の計画もたてやすくなります。
”あと3年で80万円〇〇をするために必要だ”とわかっていれば、そのために3年間でできることの選択肢もたくさん見つけられます。
このようにライフプランがあると、計画的に夢に向かっているとわかっているので毎日を安心して過ごせます。
予期せぬこと・変化に対応しやすい
ライフプランがあっても、将来のすべての変化に100%対応できるとは限りません。
ただ予測と違う状況になっても、ライフプランが明確であれば現実を立て直すことができます。さまざまな選択肢を増やすライフプランは、生きていくうえで安心にもつながるといえるのではないでしょうか?
例えば、家族でハワイに旅行に行こうとしていた人が、コロナのような感染症で出国できなくなったとします。
お金が順調に貯まっていた場合、その時の選択肢は様々ですが、以下のように対応できます。
・お金は貯まっているので、旅行の日程を先に延ばす
・家族が大学を卒業してなかなか家族で旅行ができなくなるので、まだ行ける国内に目的地を変更して行くことにする
・国内旅行も行けそうにないので、その資金で家族のために違うことを考える
また、逆に急激な円安になってハワイに行く資金が少し不足するときには以下の対応も検討できます。
・日程を少なくしたり、グレードを下げてやはりハワイに行く
・ある資金の範囲の中で家族が満足できる他の場所を探して行くことを選ぶ
・旅行の時期を少し後ろに倒して足りない分を貯めていく
・足りない資金を貯めていくと同時にその後やりたかったことを前倒しにする
ライフプランがあることで、予期せぬことや変化に対応しやすくなります。
ライフプラン作成時のポイント
自分のやりたいことを実現するためのお金の計画書でもあるライフプランですが、作るうえで大切なのはしっかりとした資金計画を立てていくことです。
そのために欠かせない3つのポイントについて見ていきましょう。
人生の大きな支出を知る
人生で多くの方が通る道、人生で大きな支出は住宅・教育・老後の資金といわれています。
住宅資金
住宅は購入するのか、ずっと賃貸で過ごすのか、実家に住むのかによってもかかる費用は変わってきます。これは全ての人が毎月そして一生どこかに住むので必要になるお金です。
家の購入代金も家賃も住む地域によっても大きく変わってきます。
どこで生活するのかも大きなポイントになってきます。
一軒家の予算全国平均について、2022年度に 【フラット35】を利用された方の平均は以下の通りです。
一軒家の種類
平均価格
建売住宅
3719万円
土地付き注文住宅
4694万円
注文住宅(建物のみ)
3717万円
引用:2022年度 フラット35利用者調査
https://www.jhf.go.jp/files/400366726.pdf
同じ家でも住宅価格は土地の値段なども反映されるので、首都圏の建売住宅の平均価格は+600万円、土地付き注文住宅の平均価格は+約700万円です。
教育資金
教育もすべて公立にするのか、大学には行くのか、大学だけ私立でもいいのかなどによっても費用が全く変わってきます。
文部科学省の令和3年の高校までの”子供の学習費調査”の結果は以下の通りです。
引用:令和3年度子供の学習費調査
https://www.mext.go.jp/content/20221220-mxt_chousa01-100012573_3a.pdf
公立幼稚園 1 6万5,126円(前回 22万3,647円)
私立幼稚園 3 0万8,909円(前回 52万7,916円)
公立小学校 3 5万2,566円(前回 32万1,281円)
私立小学校 166万6,949円(前回159万8,691円)
公立中学校 5 3万8,799円(前回 48万8,397円)
私立中学校 143万6,353円(前回140万6,433円)
公立高等学校(全日制) 51万2,971円(前回 45万7,380円)
私立高等学校(全日制) 105万4,444円(前回 96万9,911円)
老後資金
老後も世間では2000万円を自分で用意しておこうと言われていますが、将来の正確な予測は誰にもできません。
何歳まで生きるのか?
健康寿命は何歳までか?
いつまで働き続けるのか?
どんなライフスタイルを送るのか?
こうした変化によっても全く必要な資金が変わってきます。
人生の大きな支出を知ってかかる費用を把握して計画しておけば、自分らしくやりたいことをしながら生きていきやすくなるでしょう。
女性特有のライフイベントを考える
ライフプランには将来にわたる人生の大きなイベントを年表形式で書いていきます。
特に女性は結婚や出産などのライフイベントで生き方が変わる人も多いため、あらかじめ考えておくことがとても重要です。
学校卒業・就職・転勤・転職・結婚・出産・子どもの年齢と通う学校・親の介護・退職とその後の生活など人生のイベントには多くの場合大きなお金が必要になります。
近年は意図的に結婚されない方、出産されない方もいらっしゃいます。
自分が人生で何を選択したいのかを自分と向き合って考えていきましょう。
結婚をして子どもを産むことを選択するならば、仕事はどうしたいのか?夫の転勤があったらどうしたいのか?
家庭によっては夫が妻の転勤に帯同する家庭もあるはずです。
結婚は選択するけど子どもは望まないかもしれません。
生涯独身で仕事に邁進したい方もいるでしょう。
自分はどのような人生を歩んでいきたいのか?
産休を取って仕事復帰するなら、いつ頃出産するとキャリアを考える上で影響が少ないのかなどを時にはパートナーと共に話し合ったり、前もって考えておくことが望ましいでしょう。
自分らしいお金の使い方・お金の価値観を考える
自分は何にお金を使うと満足した生活が送れるのかを考えて、自分らしいお金の使い方と価値観をわかっておくと自分らしく生きることが選択しやすくなります。
今あなたは何にお金を使っていますか?
・社会生活を送るうえで払わなければいけない公共料金
・家賃もしくは住宅ローン
・衣食住にかかる生活費、教育費、娯楽費
・家族で楽しい思い出を作る旅行費
・車の購入費
・マイホームの建設費
・自分が学ぶための資金
私たちは日々たくさんのお金を使っていますが、自分にとって本当に大切なものに使えているでしょうか?
お金は私たちのやりたいことを実現するツールです。
最低限の生活に必要なお金以外は個人の価値観によって大切だと思うことに使っているはずです。
・マイホームは生涯賃貸の方が好きな時に好きなところに住めるので好ましい
・資産にもなるし、自分の家を購入して好きな素材で内装も自由に作って過ごしたい
・経済的メリットと年を取っていく親が心配だから実家を改装して住みたい
それらは個人の価値観を反映して選択してお金を使っていることになるのです。
・車を購入して家族でいろいろなところへ行きたい
・生活する地域によっては車がないと買い物が不便
・都会で家も駅から近いし車は要らない
いろいろな価値観を持っている人がいて、そしてそれぞれが正しいのです。
ライフプラン作成時には人生のイベントや車の購入などの大きな出費も書き込みます。自分や家族が何を大切に思っているのか、何があると幸せになれるのかを考え、その軸がわかっているとより満足する人生を送れるライフプランができるでしょう。
女性の自分らしいライフプランの立て方と使い方
ここでは実際に女性が自分らしい人生を送るためのライフプランの立て方とプランの使い方について、5つのポイントを見ていきましょう。
1 ライフイベントと私を考える
ライフプランにライフイベントを考えておくことは欠かせません。
特に出産は女性にしかできず、仕事をしていた場合には休職や退職を考える人がほとんどで女性にとって大きな影響があります。
また出産年齢には個人差はあるものの、タイムリミットもあるので産まないと既に選択している場合を除き、女性が自分のキャリアを考える上では外せません。
最近は妻の転勤に夫が帯同したり、子どもを持たないことを選択したり、生涯独身で仕事に邁進することを選ぶ方もいます。
結婚や出産は男性にも生活の変化を与えますが、さまざまな状況を考えると女性の負担の方が大きいのが現実ではないでしょうか?
自分がどう生きたいかを考える。特にこの二つのイベントについては選択しないと決めていない場合は事前に自分が何を選択したいのかとおおまかなタイムラインを考えておくことが大切だと言えるでしょう。
2 自分らしさを実現するタイムラインを想像する
人生の大きなライフイベントを含めて、自分がいつ頃何をしていきたいかを考えておくと、自分らしさを実現しやすくなります。
・就職して専門的に学び、転職やキャリアアップをしたい
・ある程度キャリアを積んでから結婚や出産について考えたい
・人生を共にするパートナーに出逢って結婚して仕事もずっと続けていきたい
・子どもが欲しいので、人生の前半に子育てを終わらせて落ち着いたら仕事にのめりこみたい
・20代はなるべく多く海外を訪れて見聞を広めたい
世の中には様々な生き方がありどれを選択しても正解、その人の人生です。
世間一般で何となく良いとされている生き方にとらわれるのではなく、自分はどうしていくとしっくりくるのか、どうしたいのかを自分に聞いてみましょう。
周りの人々をよく観察しながら考えていくと、自分が心地よい選択とタイムラインがきっとみつかるはずです。それを想像して必要な資金とともに書いていきましょう。
自分のやりたいことやキャリアなどのバランスを考えたうえで、いつ頃結婚していつまでに出産するかなどを具体的に考えておくと、たとえその通りにいかなかった場合でも修正するヒントになったり人生を全体の方向性を見失わず満足度を高めていける大切な物差しになるからです。
3 目標ごとにアクションプランを立てて実行する
大まかなプランが決まったら、イベントに必要な資金を用意することも考えながら、3〜5年以内に予定されるイベントに必要な資金や知識・経験を得られるようにアクションプランを立てて実行しましょう。
たとえば海外旅行で台湾に行きたい場合、休みが取れるのはいつごろか計画します。
一緒に行く人がいるならその方との日程の調整も必要ですね。
何泊の旅行で予算はいくらくらいで、どこに行くか。
目的は観光。パスポートの用意。
予算がなければ行くまでに貯め始めます。ガイドブックを買ったり、旅行の手配をしたり、お休みを確保したりしていってはじめて旅行が実現します。
このように人生の目標に関しても1つ1つアクションプランを立てて、実現に向かって行動をしていくことが大切です。
目標によってすぐに実現できるものや何年か時間がかかるものもあると思いますが、ライフプランで目標を忘れず少しずつできることを実行することで夢は実現していくのです。
4 ライフプランを立てるのに使えるツールなどを活用する
ライフプランを立てるにはエクセルなどの表を使うと効率的にわかりやすいプランが立てられます。
自分でエクセルを使えるなら個人的なイベントや追加したい項目を追加して自分で作成するとよいでしょう。
以下に便利なツールを紹介します。
他にもネットで検索するとFPの方の無料でダウンロードできるエクセルのライフプラン表などもありますので、お好みのものを使ってみてください。
・日本FP協会
エクセルのライフイベント表で簡単なライフプラン作成ができます。
便利ツールで家計をチェック | 日本FP協会 (jafp.or.jp)
・全国銀行協会
一般的な人生のライフイベントや年金などを考慮したライフプランのシミュレーションができます。きほんシミュレーションとくわしいシミュレーションの2種類があります。
自分で描く未来予想図 ライフプランシミュレーション (zenginkyo.or.jp)
便利ツールを活用するとライフプランを短時間でわかりやすく作れます。
5 ライフプランを立てた後も定期的に人生のメンテナンスをする
ライフプランを立てて夢実現のために行動していきますが、一年に一度、年末や年度末などにまた何か突発的なことが起きたときに状況確認で達成を喜び、遅れているところは軌道修正をしていくとよいでしょう。
5年に一度の見直しだと大幅な遅れが取り戻せずライフプランの変更になってしまうこともあります。都度の見直しと早めのプランの変更で他に策を打って実現に向けて修正していける可能性が増えます。
夢を実現するために定期的な人生のメンテナンスはお勧めです。
ライフプラン作成でお金と向き合いながら自分らしい生き方の実現へ!
自分や家族がやりたいことを実現し満足した人生を送るためにも、自分らしいライフプランを作成しましょう。人生の大きなイベントやどうしても実現させたい夢とそれにかかる費用などを目に見える表にすることで意識的に日々必要な行動を選択できるようになります。
まずは前章で紹介した便利なツールを活用し、ライフイベント表の作成とライフプランシミュレーションをしてみてください。
シミュレーションは入力に2,3分要しますが、あなたの人生が動き出すことは間違いないでしょう。
ライフプランを作ってあなたも自分らしい人生を実現してみませんか?