僕が考える職務経歴書の書き方

初めてnoteを投稿してみるといくつかいいねを頂くことができ、単純で気分屋な私は、「え、なにこれ。なんだかめっちゃ嬉しい」という気持ちになり、さっそく2本目の記事を書くことにしました。書いてみたい内容はいくつかあり、大好きな競馬のこと、大好きな牛丼のこと、ラーメンのことなどなど。意外と自分の思いを文字にしたいテーマが色々と出てきたのですが、せっかくなので記憶が新しいうちに、今回の転職活動で職務経歴書を書く際に意識していたことを文字にしようと思います。

既に有休消化に入っており、年内は暇を持て余している私は、同じように転職活動に臨んでいる友人の経歴書作成を手伝ったりしているのですが、意外と参考にしてもらえることが多く、転職活動でもエージェントからファーストレビューの段階で、よくできていると言ってもらえることが多かったので、このタイミングでどんなことを意識して書いたのかを言語化して残しておこうと思いました。

前提として今回の記事は私と同じようなまだ若手と分類される方や初めての転職活動で職務経歴書に苦労されている方向けへの内容となります。
ハイスペックな方々からの辛辣なご意見は頂戴しておりません。。笑

それでは本題に入ります。
早速ですが結論から申し上げると、職務経歴書を書く際のポイントは以下2点に集約されます。

  1. 職務経歴書は面接の台本である

  2. ドキュメント力で勝負する

それでは1つずつ考えていきましょう。

1.職務経歴書は面接の台本である
職務経歴書の作成に苦労される方の特徴としては、書類選考突破のために書類を作成することに意識が向きすぎてしまい、自分のやってきたことを1から100まで詰め込みすぎてまとまらなかったり、自分のやってきたことが大したことではなく、何を書いても通る気がしない、、といった状態に陥っていしまい、書く内容が思いつかないという人が多いように見受けられます。もちろん、最終的な目標は書類選考の突破になるため、間違ってはいないのですが、選考する人間がどんな人かもわからない状態で選考側のツボに入る内容を書く、というのはなかなかコントロールできない部分があります。そこに悩んでなかなか書き出せないという方には、面接の台本として書くことをお勧めします。自分が書類選考を突破し、面接を迎えるというシチュエーションを想像して、その面接で話す内容を書類に落とし込みます。書類⇒面接のアプローチではなく、面接⇒書類のアプローチですね。なぜこの方法がよいか、というと以下の2点が理由になります。

  • 自分が伝えるべき内容を整理できる

  • 面接の内容を後々よりブラッシュアップできる

まず1点目の自分が伝えるべき内容を整理できる、という点についてですが、文章にすると情報が多くなりすぎてしまったり、逆に少なすぎてしまったりする方も、いざ面接になれば必ずポイントを絞って話したり、何とか自分の中で相対的にこれは伝えるべき内容だ、というものをひねり出して話すことになります。なぜなら、面接は時間制限があり、無言は許されない場だからです。それをまずは話し言葉のままでいいのでそのまま文章にしてみましょう。そして整理する必要があるなら、文章を添削するのではなく、面接の回答のブラッシュアップから始めましょう。そのようにして面接で話すべき内容をまとめていき、それを文章に落とし込むだけでいいのです。職務経歴書に書くべき内容は、大体がどこの会社の面接でも共通して聞かれる内容になります。簡単な自己紹介、経歴、実績、成功体験、強みなど。
それを職務経歴書の職務要約、職務経歴、実績、自己PR、スキル欄に落とし込んでいくだけでいいのです。書類選考の突破をゴールにして筆が進まないのであれば、面接の台本として書類を作ってみてはいかがでしょうか。面接対策でも何も思いつかないという方がいらっしゃったら、アドバイスとしては実績は絶対値ではなく自分の中の相対値で考えることをお勧めします。世間やネットの情報で実績とされるものを書こうとすると、自分の経験の中にそれに当てはまっているものがあるかどうか、という観点で探すことになり、何も思いつかないといったことが起こりえますが、自分の経験の中で相対的に大変だったなと思うことやこれはできたな、と思うことに順位付けをしていき、順位が高いものから話せばいいのです。結局人間は持っていないものは持っていないので、存在しない実績は探しても見つかりません。受注額1位!などの特別なわかりやすい実績がなくても、嫌いな上司と何とか毎日仕事をしていた、という経験は言い換えれば調整業務を遂行していたという実績になり、コミュニケーション能力があるということになります。そういったことをまず話し言葉でまとめてみましょう。

次に面接内容を後々ブラッシュアップできる、という点ですが、上記のアプローチで書類を作成すると、書類作成の時点で面接対策の土台ができていることになります。そのため、うまく書類選考を通過し、いざ選考企業の面接対策をする際には、その企業の募集要件に対して何をアピールすべきか、を考えることから始めることができます。どの会社を受けても共通的に伝えるべき自分の経歴については、わざわざ時間をかけて面接対策をする必要はなく、台本(職務経歴書)に書いた内容をそのまま話せばいい状態になっているはずです。また、面接官も書類の内容を踏まえて、より深堀した質問をしてくることが想定されます。面接で上っ面の質問ではなく、より深ぼった質問を貰える、ということ自体がレベルの高い面接をできていることとイコールになり、評価をしてもらえる可能性も高くなるはずです。

以上が1点目の職務経歴書は面接の台本である、の内容であり、主に職務経歴書を上手く書き始められないといった方々へのアドバイスになります。
続いては、書類選考を通すために、といった観点で2つ目の”ドキュメント力で勝負する”という点についてご説明します。

2.ドキュメント力で勝負する
書類選考に通るために、という観点で多くの方々は自分の経歴をいかに良く見せるか、という内容で勝負しようとします。ただ、私は内容よりもドキュメント力で勝負すべきだと考えます。なぜかというと、前述のとおり、経歴というのは個々人で限界があります。壮大なウソのストーリーを書かない限り、経歴や実績というものはライバルとなる他選考者を上回りたいとどんなに強く思っても、上回れないときは上回れないからです。ところがドキュメント力では勝つことができます。ここでいうドキュメント力というのは、”端的で誰が読んでも同じだけの情報を得ることができるわかりやすい文章を書く力”のことです。これはコンサル会社で仕事をする上で学んだことですが、ドキュメント力というのは社会人にとって超重要スキルだと私は考えています。提案資料などを書かない人でも、リモートワークが主流となっている今の世の中で、チャットで意思疎通を正確に行う力、周囲のサポートを得るために状況を伝える力、これらはすべてドキュメント力に回帰すると考えています。何だか色々やっていそうだけど経歴書がまとまっておらず、何ができる人なのか分かりづらい人と、特別な実績はないかもしれないが経歴書がとても分かりやすく、どういうことができるかがよくわかり、何だか頭のよさそうな文章を書く人。どちらを採用するかは選考企業にもよりますが、特に年次が若くある程度ポテンシャルを見てもらえるような選考であれば、必ず選考の土台に乗ることができます。なので、書類の段階でスキルを実践的にアピールすることのできるドキュメント力に関しては徹底的にこだわるべきなのです。

経歴書でドキュメントでアピールするためには何をすればいいのか。
上げたらキリがないのですが、ここでピックアップしたいのは以下になります。

  • 箇条書きを効果的に使う(構造化)

  • 徹底したセルフレビュー(声に出して読む)

  • 他者レビュー

文章を構造化して書きましょう。というとわかりづらいかと思うので、箇条書きを効果的に使いましょう、というのが1点目になります。わかりづらい文章を書く方の特徴として、1つの文章の中に複数の情報を入れてしまう方が多いかと思います。文章で書くとなると、誤字脱字や前後のつながりがおかしくなってしまったり、言い回しが変になったりといった事象が発生しやすくなります。文章の総量が少なくなることを恐れ、ボリューム感を出そうとしている方がこういった状況になりやすいです。

ボリュームなどいりません。文章なんか短ければ短いほどいいのです。

そういった際にはまずは1文に対し1情報というルールですべての内容をまずは箇条書きで書いてみることをお勧めします。その中でこれは1つの文にまとめたほうがいいなと思うものはまとめたり、粒度が少し細かい話だなと思ったら、インデントを1つ下げてみたり、といったことを実施して整えていくのです。これがいわゆる文章を構造化する、ということに近い作業になります。1つの文章にあらゆる情報をまとめるよりも、読み手が短い時間で整理された情報を得れる文章になるはずです。

2点目のセルフレビューですが、必ず行いましょう。ポイントは声に出して読むことです。声に出すことで言い回しや言葉遣いがおかしい部分に必ず気づくことができます。黙読するとこれが意外と気づかないものなんですよね。

ここまで完了したらやっと3点目の他者レビューです。ポイントとしてはエージェントだけではなく、周囲の友人や家族など、あなたのことを親身に思ってくれる方に読んでもらいましょう。世の中には一生懸命サポートしてくれるエージェントさんもいますが、100%そうとは限りません。ドキュメント力は冒頭に書いた通り、”誰が読んでも”という部分が非常に大切です。もしかしたらそのエージェントさんは業務が立て込んでいて疲れていて、細かい部分までレビューが行き届かないかもしれませんし、超有能で多少わかりにくい文章でも、「あぁなるほど、理解」となる方かもしれません。あなたの人生を決める大切なドキュメントです。必ず複数の人にレビューしてもらいましょう。

以上がざっと私の考える職務経歴書を書くうえで大切なポイントとなります。ちなみに私は書いたこの記事は声に出してセルフレビューもしていませんし、誰かにレビューもしてもらっていません。なぜならこの文章に私の人生を左右する要素はないからです(言い訳)。

偉そうに書いてしまいましたが、構造化の部分については私もまだまだ勉強中の身であり、本来の構造化の意味とはズレている部分もあるかもしれませんので、本来の構造化を勉強してみたい!という方は若手コンサル向けの本なんかを読んで頂くと、より正しい理解を深めることができるのではないかと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
ここまで読んでくださった方は転職を検討されている方が多いかと思います。上手くいくことを願っております!

次は何について書こうかな~


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